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JRグループで最初の新型車両である、JR九州783系電車。
特急みどり・ハウステンボスなどを中心に、博多〜西九州で活躍しています。2021年春のダイヤ改正で撤退しましたが、それまでは特急にちりん号でも走っていました。
現在でも臨時列車や代走などで、特急にちりんに充当されることがあります。
今回ご紹介する臨時列車もその一つ、783系電車で運行の、中津始発特急きらめき291号博多行に乗車します。
博多駅から見て大分県最初の駅、中津駅に来ました。
大分県第三の都市ですが福岡県との結びつきが強く、福岡市や北九州市への通勤圏にも位置します。
特急きらめき号は通常、博多〜小倉・門司港を結ぶ、朝夕に運行する特急列車です。
今回の臨時列車はおそらく大分駅発でないことを強調するため、特急にちりんでなく特急きらめきにしたと思われます。
日豊本線を走る、883系青いソニックは7両編成、885系白いソニックは6両編成での運行。1日1往復の787系特急にちりんシーガイアも6両編成となっています。
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しかし、特急きらめき291号は783系電車での運行で、8両編成。
中津駅がある日豊本線では、通常見られない両数のはずです。
9:30に特急ソニック14号が出発して、5分後に臨時特急きらめき291号が設定されています。しかも同じ3番線ホームからの発車です。
大分から来た885系電車、白いソニック14号が入線です。
ちょうど博多方面からも同じ885系電車、白いソニック5号大分行きが来ました。
しばらくすると、「臨時列車特急きらめき291号博多行き」の自動放送が流れます。発車標の表示だけでなく、自動放送まで通常と同様に流せるとは驚きです。
9:33、大分寄りから783系電車が入線してきました。
特急みどりとハウステンボスの車両を4両ずつ連結した、8両編成です。
783系電車は1日3本だけ、特急きらめき号に入っています。
博多行きは特急きらめき3号だけなので、普段から見られるとは言っても比較的珍しい方です。
中津駅に783系電車が来るのは通常あり得ないので、ハウステンボス号の車内越しに駅名標を見る機会はかなり貴重。
あっという間に中津駅を発車しましたが、車内表示器でも列車案内が行われています。
やむを得ず中間車両のグリーン車を通り抜けてしまいましたが、指定席へ行くため特急みどり号の編成へ移ってきました。
在来線特急で真ん中車両にグリーン車があるのは、結構珍しいかと思います。
程なくして最初の途中停車駅、宇島駅に到着です。
直前の特急ソニックは停車していないため、4,5人くらい乗車されました。
おそらく普段783系が走っているエリアでは、これほど海を近くで見ることはないでしょう。
みどり号のロゴマーク越しに、豊前海を眺めます。
西九州新幹線開業に合わせて佐世保線の最高速度が130km/hへ引き上げられたため、そこまで珍しく無くなっていますが、783系は日豊本線で130km/hの高速運転を見せてくれます。
まもなく行橋駅に到着です。
平成筑豊鉄道乗り換えの案内も、自動放送で流されました。
小倉駅から先では列車の進行方向が変わるため、行橋駅を発車すると、車掌さんが座席の向きを回転なさっていました。
後ろ向きになった座席越しには、臨海部で煙を上げる工業地を眺められます。
日田彦山線のディーゼル車を横目に、城野駅を通過しました。
進行方向が変わる小倉駅到着前には、車内表示器で座席回転を促されます。
特急みどり号でも早岐駅で進行方向が変わりますが、早岐〜佐世保は距離が短く、座席は逆のまま走ります。そのためこの放送を783系で聞くのも珍しいはずです。
鹿児島本線と日豊本線の分岐駅、西小倉駅を通過します。まずは日豊本線ホームに面する線路を走っていきました。
小倉駅入線時には、885系の特急ソニック11号大分行きと並走します。
10:10 小倉駅 着
783系電車は真ん中に扉を設け、1つの車両に客室がA室とB室で分かれているのが特徴です。
783系電車で運行される特急きらめき3号は、5番線ホームの発着。
4番線ホームにはこの臨時特急のためだけに、乗車位置案内が貼られていました。
デビューから35年経って、車体はかなり年季が入っています。ドア裏の化粧板にはシワが寄っており、その雰囲気が出ていました。
12:14 小倉駅 発
これより先の小倉〜博多では、1日3本特急きらめき号に783系電車が運用に就いているため、それほど珍しい様子ではなくなります。
進行方向を変えて西小倉駅へ戻り、今度は鹿児島本線ホームの方を通過していきました。
今日は北九州マラソン2024が行われていて、ランナーの方が並行する幹線道路を走っておられます。
若戸大橋が見えてきたところで、戸畑駅に到着です。
このホームには783系電車に合わせた停車位置案内が元々貼られており、これを参照するみたいでした。
次は全ての特急列車が停車する、黒崎駅に到着です。
筑豊電鉄の乗り換え駅になっており、隣接するビル内にある黒崎駅前駅には、路面電車型の車両が停まっていました。
折尾駅へ向かって高架を登るところで、883系青いソニック13号とすれ違います。
こちらも全ての特急列車が停車する、折尾駅に到着です。
新しいフルカラーLED発車標でも、特急きらめき291号の表示が出ていました。
鹿児島本線は最高速度130km/hですが、それに準じた速度での運行となっています。
鹿児島本線では多くの貨物列車が走っており、赤い機関車に連れられた貨物列車ともすれ違いました。
北九州都市圏と福岡都市圏を隔てる、城山峠を越えます。
下り線の方は煉瓦積みになっており、古くからの歴史を感じられるポイントです。
最後の途中停車駅、赤間駅に到着しました。
783系電車で運行される特急きらめき号は、赤間駅〜博多駅でも、東郷駅、香椎駅、吉塚駅に停車します。
しかし、この列車は東郷駅を通過。
続いて香椎線の乗り換え駅である香椎駅も通過して行きました。
783系がこれら3駅を通過することは、通常ありません。
西鉄貝塚線と近づきまして、千早駅では乗り換えも可能です。ちょうど西鉄千早駅には、古そうな黄色い電車がいました。
埋立地に囲まれた穏やかな多々良川の上、福岡貨物ターミナル駅へ向かって貨物列車が走って行きました。
吉塚駅を783系電車が通過するのも、普段では見られない光景。お隣には回送の787系電車が止まっています。
まもなく博多駅というところで、スプラトゥーンラッピングの885系電車が止まっていました。
先日臨時列車特急スプラ号で運行開始し、各線区で走っています。
11:08 博多駅 着
特急きらめき291号は博多駅に到着後、そのまま特急リレーかもめ81号武雄温泉(長崎)行きになります。
幕回し中には「特急かもめ肥前山口行き」と、今では絶対に表示されないものもありました。
かつては783系運用の特急かもめ号もあったのですが、西九州新幹線開通で特急リレーかもめ号になり、肥前山口駅は江北駅に変わっています。
この特急リレーかもめ81号は、特急みどり・ハウステンボスを兼ねた列車ではなく、博多〜武雄温泉で完結します。
大分県からJR最西端の駅まで、実質直通していったハイパーサルーン。日豊本線の783系を見たことがなかったので、かなり貴重な経験になりました。
今後も2月23日〜25日にかけて運行するとのことなので、ご興味のある方は是非乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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