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【武豊線211系】引退寸前の車両が来た!東成岩行き臨時 はんだ山車まつり

 

2023年10月28・29日、愛知県左側の知多半島で、はんだ山車祭りが開催されました。

5年に1回の開催で、2022年は新型コロナウイルスの影響で中止し、2023年に延期。ユネスコ世界無形文化遺産にも指定されています。

 

これに伴いJR武豊線では、臨時列車の運行が行われました。

普段は走らない211系がやってきたほか、終点の1駅手前で途切れる、東成岩行きの臨時列車も運行。

まるで違ったJR武豊線の姿をご覧ください。



武豊線211系電車

東海道本線と武豊線の分岐駅、大府駅に来ました。

共和方より211系電車が入線。中央本線や静岡地区のイメージが強い、湘南ラインの車両がここにいるとは、とてつもない違和感です。

 

この列車が見られるのも、あと僅かの期間と思われます。最後の貴重な機会としてお届けすることに。

 

行き先方向幕には武豊が入っていないようで、臨時の幕となっていました。

 

大府駅の駅名標と共に、緑色のラインが入った211系電車。ロングシートがここにいるだけで非常に珍しいです。

 

発車標には「臨時 武豊」の表記です。今日は輸送力増強のため、4両編成での運行となっています。

 

神領に所属している車両ということで、「海シン」と書かれており、中央本線エリアから応援に来たことが分かります。

 

側面の行き先方向幕についても、臨時の幕となっていました。

 

こちらが運転席に設けられているスタフ。上部分に「211」と記されています。

 

充当されたのはK1編成で、トップナンバーの車両です。



10:00 大府駅 発

古そうなモーター音を響かせながら、始発の大府駅より武豊線を走り始めます。

 

次の停車駅は尾張森岡駅。1面1線の小さな駅に、幹線で活躍した211系電車がいる、その姿を収めようとする方々も多かったです。

 

終点まで行ってしまうと、大府駅から東成岩行きの普通列車に乗れなくなってしまうので、石浜駅で下車しました。

 

時刻表はご覧の通り、土祝日の部分が目隠しされています。

 

今日は臨時ダイヤでの運行となっており、別紙での案内。最大4本/hとかなりの高頻度運転でした。

 

折り返し大府駅まで戻ってきまして、ちょうど311系の区間快速武豊行きが発車しました。

 

大府駅では、はんだ山車まつり来場者に向けての案内が各地に掲示されています。

今回の臨時列車では運用に就いていませんが、2015年に全線電化する前活躍していた、キハ75系も描かれていました。



臨時普通列車東成岩行き

続きまして、通常では運行されない臨時列車。東成岩行き普通列車に乗車します。

LEDの発車標は東成岩の表示に対応しておらず、行き先は空欄です。

 

共和方より2番線ホームに、回送幕を出した313系電車が入線してきました。

 

到着すると「臨時」の幕に。さすがにこちらも東成岩の行き先に対応しておらず、空欄の状態でした。

 

ホーム上の発車標も、行き先は空欄です。

 

側面の行き先方向幕についても、「臨時」と大きく出されています。

 

こちらが運転席に設置されているスタフ、本当に東成岩止まりの時刻表です。



10:40 大府駅 発

車掌さんによる肉声放送が行われ、東成岩行きとの案内です。

 

車内表示器も真っ黒で、途中駅停車中含め全く表示されていませんでした。

 

全線単線の武豊線、緒川駅で定期列車の区間快速名古屋行きと行き違いです。

 

名鉄の駅が無い東浦町、東浦駅からもお客さんが多く見られました。

それでも転換クロスシートの車内は、数人立ち客が出るかどうかです。

 

東浦駅からは碧南市駅へ向けて、貨物専用鉄道の衣浦臨海鉄道が分岐しています。ここから武豊線へ入る貨物列車が運行されているのです。

 

武豊線で一番利用者の多い、亀崎駅で211系と行き違いです。武豊駅まで行って折り返し、この後は定期列車の運用へ入ります。



まもなく乙川駅に到着。

はんだ山車まつりの最寄り駅は半田駅ですが、混雑防止の為、乙川駅から会場まで歩いていけると案内されました。

 

しかし、乙川駅で下車する方は少なく、むしろ乗車する方が多かったです。乙川駅〜半田駅では満員電車状態でした。

 

まもなく半田駅に到着するところ、線路に沿って連続立体交差事業が行われています。

 

駅舎も解体されており、現在は仮駅舎での営業。

日本一古い跨線橋が使われていたのですが、高架化工事で撤去されています。今後、駅前広場で保存される方針です。

 

半田駅も高架駅になる予定で、大きなコンクリートの柱が作られていました。

 

半田駅に到着しまして、ほとんどの方が下車。沢山の警備員さんが配置されています。

 

大府駅で見送った311系電車が折り返し、ここで行き違いました。

 

列車は6分の遅れで半田駅を発車。次は終点東成岩駅の放送がなされます。

 

武豊線では一番利用者の少ない東成岩駅。折り返し半田方面の列車になるため、右側への入線です。



こちらは東成岩駅始発の、臨時普通列車大府行きになります。

ここで後ろ型のライトが尾灯へ変わりました。

 

大府なら行先も表示できるはずですが、方向幕は臨時のままです。

 

区間快速武豊行きが追いかけるようにして到着です。

 

到着を待っていた折り返しの臨時普通列車大府行きが、半田方面へ向けて発車しました。

武豊駅は1面1線構造で、ここから先は1列車しか入れません。そこで手前の東成岩駅で折り返すことによって、大府駅〜半田駅の増発を可能にしたのです。



後続の列車で、終点の武豊駅へ来ました。

増発のネックになっている1面1線のホーム。定期列車の運用に入った211系電車が到着しました。

 

単線の地上ホームに小さな駅舎の終着駅。ここに211系電車が止まっている光景は中々見られません。

 

ロングシートから武豊駅を後にしまして、大府方面へ発車。

 

客室内の名盤は既に取り外されており、部品の盗難対策がとられていました。

 

定期列車の運用に入ったため、行き先方向幕は「普通」の幕になっています。

 

5年後211系が武豊線まで来るとは考えづらく、おそらく次回は315系による応援でしょう。

愛知での活躍を終えるギリギリの中、武豊線での運行を見られて非常に良かったです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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