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【10月廃止】東海道新幹線車内販売オススメ 山崎12年ウイスキー・シンカンセンスゴクカタイアイス[2310長野(9)]
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大阪〜奈良を関西本線経由で結ぶ、大和路快速。
10月23日より1両のうち半分に、有料座席うれシートが導入されました。
平日の朝に運行されまして、着席が保証される指定席としての運行です。
有料エリアを「のれん」で仕切っているのが特徴。座席はこれまでと変わらない転換クロスシートで、着席のニーズに振り切っています。
うれしート運行初便の大和路快速に乗車しまして、その利便性と混雑状況を見てみましょう。
時刻表・料金
うれしートが設定される列車は、大和路線(加茂〜大阪)と大和路線・おおさか東線(奈良〜大阪)の朝2本ずつです。
指定席料金は全区間統一で、通常料金530円。インターネット予約サイトe5489のチケットレス指定席券で300円です。
指定席券にはQ直通快速1号の表記で印刷されていました。
大和路快速うれしートの始発駅、加茂駅です。
発車標には有料座席うれシートについての案内が流れています。
進行方向一番後ろの乗車位置案内には、「うれしート指定席」のシールが貼ってありました。
まもなく列車が到着する頃、車掌さんがうれしートの「のれん」をお持ちに。
そして大和路線で普段から使用されている、221系電車が到着です。普通列車加茂行きとして到着後、折り返します。
1号車中央部のつり革に、うれしートの「のれん」が設置されます。目につきやすいよう、吊り広告より一段低い位置です。
これによって1号車の車掌室寄りが、うれしートの区画となりました。
後ろの乗降扉には、快速うれしート指定席のシールが貼られていました。
座席については通常と同じ転換クロスシート、あくまで着席保証のニーズに特化したものです。
4,5番座席については端っこのため、向かい合った座席となります。
6:29 加茂駅 発
快速うれしート運行初便、始発の加茂駅を出発しました。
次の木津駅に到着。奈良線、片町線の乗換駅で、4方向に列車が発着するターミナル駅です。
ここでは3分間の停車時間があり、ホーム上では駅員さんによる有料座席うれしートの放送が流れていました。
奈良駅に到着、ここでは両側の扉が開きます。
奈良駅の時点では通常座席にも余裕があり、うれしートを利用する価値はそこまで高くないのかなと思いました。
ホーム上には多くのJR職員さんがいらっしゃって、初日の需要把握をなさっているようです。
郡山駅、法隆寺駅など途中駅でも、少なくとも1人は係の方が立っておられ、各駅で案内なさっていました。
近鉄生駒線、JR和歌山線の乗換駅である、王寺駅に到着。
時刻は7:05、結構お客さんが並んでいる様子を見られました。
ここから一般の区画では立ち客も出るように。それでも早めに並んでいれば座れるくらいです。
この便は朝早めだったので余裕がありましたが、後続便では王寺駅の時点で混雑していたそう。
ここまで各駅停車でしたが、王寺駅より先は大和路快速として、駅を通過していきます。
木津川を渡りまして、奈良県から大阪府へ入りました。
近鉄道明寺線の乗換駅、柏原駅では真ん中ホームの無い通過線を走行します。
王寺駅〜久宝寺駅において、うれしートは隣り合った空席も複数あるぐらいです。
久宝寺駅に到着しますと、ホーム上には非常に多くのお客さんがいらっしゃいます。
こちらの大和路快速に乗車される方だけでなく、後続の快速列車に乗車される方々の列でもあります。
久宝寺駅から一般区画はかなりの混雑。この状況を拝見するに、今日は空席が見られたうれしートも、今後埋まるのではと思われます。
まもなく天王寺駅、ここでうれしートについての自動放送が流れました。
この区画がうれしートとして運行されるのは、天王寺駅まで。大阪環状線内では全て自由席になります。
このタイミングで車掌さんにより、のれんが外されました。
天王寺駅に到着しまして、ここからは通常の大阪環状線と同じ列車ということに。
初日ながら天王寺駅到着前にこちらへ入ってくる方が座りに来る方が全くおらず、ちゃんとルールが成立していると思いました。
ここから大阪環状線各駅に停車、特に弁天町駅での流動が大きかったです。
南海電鉄との乗換駅、新今宮駅に到着。
ここでかなり多くの方が下車されまして、大分余裕が生まれました。
大和路快速は奈良から大阪ミナミかメインで、大阪キタへ向かう方は、おおさか東線経由を利用なさるのでしょう。
7:50 大阪駅 着
奈良駅からは1時間ほど、終点の大阪駅に到着しました。
こちらはそのまま大阪環状線として運行。
のれんや乗降扉のシールも剥がされており、区分けを簡素にすることで車両運用にも影響を与えません。
今回のうれしート導入では、のれんと案内シール費用と、車掌さんによる指定席の確認業務ぐらいしかコストが加わっていません。有料座席導入の実験的側面が非常に強いものと思われます。
大和路線には2011年まで特急車両を使った「やまとじライナー」が走っていましたが、こちらも廃止。コロナ禍を経て、人との距離感に敏感になった乗客、利用者減少による単価向上を望むJRの意向も重なり、導入に踏み切ったと思われます。
もし利用者が多ければ、Aシートのような専用座席を取り入れたり、特急まほろば号を通勤特急として運行することも考えられます。
大阪〜奈良におけるJR通勤が変わるかもしれない、そんな1ページをお届けしました。「空間を買う」という意味で十分価値があると思われるので、ぜひ検討してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。