-
【JR直通できない】特急ふじさん秦野行き 台風で御殿場線に入れないロマンスカー[2306台風(0-1)]
日本の大動脈をなぞるように襲った、台風2号の線状降水帯。 多くのJR線では計画運休が発表されましたが、首都圏の私鉄にも影響が出ていました。こちらは新宿駅の小田急線改札です。 ...
続きを見る
2023年6月2日、こちらは夜の品川駅です。
台風2号に伴う線状降水帯により、運転を見合わせた名古屋〜東京の東海道新幹線。
しかし、発車標には東京行きの新幹線が表示されてます。
これらは名古屋・新大阪方面へ向かったものの、途中で引き返した列車たち。今回はその中から、こだま350号の運行と東京駅の列車ホテルをお届けします。
ちょうど常設のきっぷ売り場が閉まる直前、品川駅から東京駅への特定特急券を発券しました。
待合室では、多くの方が休憩されていらっしゃる様子です。
ちょうど静岡方から品川駅に新幹線が到着すると、「全てのお客様が払い戻しの対象」「改札できっぷに払い戻しの証明を受けるか、証明書を受け取る」よう放送が流れました。
自動改札機は電源を落とした状態になっており、駅員さんがいらっしゃるところを通ります。
ここで受け取るのが便宜証明書。
後日払い戻しか翌日の切符へ変更を行うことができます。
品川駅21番線ホームには、こだま350号が待機中です。
東京駅13番線ホームに列車ホテルがあるとの放送が流れ、休む方はこちらの利用が促されています。
この時点では分かりにくいものの、実は車内の様子が通常と違っています。
東京方面の新幹線は右に向かうのにも関わらず、座席は名古屋方面の左、逆を向いているのです。
これこそ、元々名古屋方面へ向かっていたのに、途中で折り返して来たという証拠。座席と反対向きで動いても気にならないお客さんも多く、回転させずそのままにしているようです。
普通車全車自由席となっており、グリーン席は車内で車掌さんから購入する方式です。
座席にはおしぼりが残されているところも。こだま号では貰えないので、ひかり・のぞみ号だったことが分かります。
車内は割と混雑しており、車両ごとに座席を回転させている人が多いかどうか異なっています。
座席の向きが互い違いになっている形は、なんだか普段とは異なる不安感を煽った空気感を作り出しています。
23:17に品川駅を出発。
定時ならば17:41発、約5時間半遅れで動き始めています。
品川車両基地には、真っ暗なサンライズエクスプレスが停車中。
昨日は岡山止まりだった寝台特急サンライズ号ですが、本日は上下共に運休。通常ならこの時間帯、既に発車してしまっています。
車内表示器は黒いままで、「次は東京」などの案内は流れていませんでした。
東京タワーが見えて来る頃、車掌さんによる肉声放送が流れます。
乗ってきたこの車両も、東京駅で列車ホテルになるとのことでした。
ホームがいっぱいのため、到着前に線路上で止まってしまう便もあったようですが、こちらは通常通り入ることができています。
東京駅に到着しまして、今度はホーム上に停まっている列車ホテルの様子を見てみます。
今乗ってきた列車は16番線ホームに到着、朝5時まで列車ホテルになります。
車両はJR東海のN700aが使用されていました。
向かい側17番線ホームの新幹線は、既に列車ホテルとして開放。JR西日本のN700Aです。
方向幕は黒くなっており、運行列車ではないことが示されています。
車内では多くの修学旅行生の方も休まれており、本当に大変な旅行になったのだと思います。
生徒さんたちにとっては、一生忘れられない旅行になったと思いますが、先生方による手続きや親御さんの心配を考えたら、大人の方はかなり大変だったに違いありません。
17番線ホームの列車ホテルを見てみます。
こちらはグリーン車、列車ホテルは持っているきっぷに関わらず、グリーン席も普通席も利用できます。
普通車に入ってみましても、3列側真ん中が空いているかどうかレベルまでの混雑。
かなり埋まっている状況が見て取れます。
19番線には、ひかり東京行きが入線。
号数番号がついていない、回送列車として準備段階の表示みたいです。
列車ホテルを使う場合には改札へ行く必要はなく、乗ってきた16番線にもそのまま列ができていました。
グリーン車には全席コンセントやフットレストがあってより快適なので、こちらの方が人気です。
車内点検は行われていますが、清掃はあまりされない様子でした。
ここで、16,17番線ホームの売店が利用できるという放送が流れます。
特に営業時間についての案内は無く、もしかしたら深夜も営業されていたのかもしれません。
かなり夜も深い時間帯ですが、飲み物はかなり補充されている状況。
一方でお弁当や軽食類は、かなり減っていました。
階段を降りまして、改札内コンコースへ。
東京駅では雨漏りしていたようで、ロープで囲いがされていました。
名古屋駅では柱や壁に寄りかかって座ったり、床で寝ている方もいらっしゃったのですが、こちらは雨漏りで制限されているためか、あまりいなかったようです。
15番線ホームにも列車ホテルが追加されました。JR東海のN700aです。
やはり列車ホテルとして設定された順番に混雑するようで、こちらはまだ開設されたばかりのため、かなり空いています。
今回は東京駅で下車するため、列車ホテルを使うことなく下車します。
この日午後の東海道新幹線は基本的に払戻対象となる状況。有人改札を通って持ち帰り、1年以内に窓口へ行けば払い戻されます。
その払戻し手続きなどができたのでしょうか、改札内には臨時窓口が開設されている状態です。
今回は運転を見合わせたはずの区間をUターンする、東海道新幹線の様子をお届けしました。
乗客もそうですが、何より現場のJR職員さんや関係者の方々は大変な日だったはず。運行や列車ホテルの開設など、心から感謝したいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
【9時間遅れ夜行新幹線】 のぞみ最終名古屋行き乗車記 大雨運転見合わせ東海道新幹線[2306台風(3)]
2023年6月2日、台風2号による線状降水帯発生に伴い、東海道新幹線は運転を見合わせました。 新大阪駅から名古屋駅へ向かおうと15時半に新大阪駅へ来たところ、三河安城〜浜松の雨量規制がかかりました。 ...
続きを見る
【素材提供:かんの さん】