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【ゆっくり特急】ワイドビューふじかわが遅い理由は線路にアリ?[史上最長片道切符の旅(59)]
天竜浜名湖鉄道経由で、東海道本線の静岡駅まで来ました。 静岡駅のホームには立ち食いそば屋さんの、富士見そばがあります。 モッツァレラチーズが入ったチーズそばが人気なので、食べてみました。 ...
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08:53 平塚駅 発
宿泊していた平塚市より、東海道本線で西へ向かいます。
留置線には2022年5月にデビューした、当時運行開始前の都営三田線6500系が停まっていました。
09:06 国府津駅 着
国府津駅からはかつて東海道本線だった、御殿場線に乗り換えます。
こちらは15両編成ですが、御殿場線は3両編成。乗り換えにはホームの端っこまで急がなければなりません。
御殿場線は国府津〜沼津駅を結ぶJR東海の路線。
熱海〜函南駅間の丹那トンネルが開通する前は、東海道本線として走っていました。
09:10 国府津駅 発
313系電車は立派な東海道本線を横目に、国府津駅を出発。北へ向かって走り始めました。
車両基地には、相模線で活躍していた205系500番台が集まっていました。この前日から新型車両のE131系に統一され、役割を終えています。
左手には山々の向こう、雪をかぶった富士山が見えてきました。
現在ではローカル線っぽく見える御殿場線ですが、ここには特急列車が走っています。
しかも車両はJRのものではなく、新宿から来る大手私鉄小田急電鉄です。右手からは小田急小田原線からの連絡線が合流してきまして、御殿場線に繋がりました。
09:26 松田駅 着
小田急と線路が合流した直後の駅、松田駅にて下車しました。
駅名標を見てみても小田急の方へ分岐しておらず、全く乗換駅という感じはしません。
松田町は河津桜で有名で、この日は桜まつりの会場までシャトルバスが出ていました。
御殿場線を走る特急列車、それは特急「ふじさん」です。
桜まつりのためか、ここ松田駅でも多くのお客さんが降りられました。
乗務員さんはここでJR東海の方へ交代、車両の見た目からしてもJR東海の車両とは全く思いません。
元々は特急「あさぎり」でしたが、2018年春のダイヤ改正で「ふじさん」に。どこを走っているか分かりやすく、外国人観光客のためにも名称が変えられました。
使用されているのは、MSE60000形。
小田急の特急を地下鉄へ直通させることを目的に製造され、2008年より東京メトロ千代田線に乗り入れを開始しました。
JR東海371系電車
(T. Hanami - 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18547576による)
現在特急ふじさんは小田急電鉄のMSEのみが使用されています。
以前はJR東海の371系電車と小田急のRSEが相互乗り入れを行っていました。2012年、小田急からJR東海への片乗り入れに変更し、小田急のMSEに統一。371系電車とRSEは定期運用から離脱しました。
09:53 松田駅 発
乗車した特急ふじさん11号は、土休日に運行していた臨時列車。2022年春のダイヤ改正で廃止されてしまい、現在は存在していません。
山北駅に隣接する山北鉄道公園には、D52-70号機の蒸気機関車が保存されています。2016年には動態化の復活をし、全国唯一の動態保存しているD52です。
山北~御殿場駅は25‰の急勾配が連続する難所。山北越えと名付けられるほどで、山北駅構内の山北機関区では峠越えの補助機関車を待機させていました。
その跡地が先ほどの山北鉄道公園です。
列車は蛇行する酒匂川を何度か渡ります。
やっぱりオシャレな木目調の特急で、JR東海の歴史ある路線を走っているのは、なんだか不思議な感覚です。
静岡県に入りまして、駿河小山駅に停車。旧東海道本線時代から小山駅として開業していました。
御殿場駅が近くなりまして、右手には街のずっと向こうに富士山が大きく佇んでいます。
10:19 御殿場駅 着
26分間だけですがJR東海の線路を、私鉄の特急車両で楽しめました。
同じ路線でも観光列車から見ると違う、その感情に似ています。
やっぱり一本だけ立派な私鉄車両が我が物顔でいるのは、なんだか面白いです。
特急ふじさんは、御殿場プレミアムアウトレットへアクセスする役割も持っています。御殿場駅からは15分間隔で無料シャトルバスが発着。新宿からでも非常に便利なルートが形成されていました。
ここから沼津行きの普通列車に乗り換えます。いつもの313系電車です。
10:28 御殿場駅 発
1991年~2012年には、当時の特急あさぎりは新宿から沼津まで運行していました。使用車両のMSE統一や片乗り入れ化など、特急あさぎりの見直しと共に、御殿場までに短縮されました。
ふじさんも全体の姿を見せてくれました。裾野は非常に広く、雪も沢山積もっています。
御殿場駅から先の富士岡駅も25‰の急勾配区間に位置し、1968年の電化まではスイッチバック式の駅構造を採用していました。
11:04 沼津駅 着
東海道新幹線の駅は無くとも、東海道本線の重要な駅、沼津駅に到着。現在でも寝台特急サンライズ号が停車します。
11:10 沼津駅 発
木造の上屋や跨線橋が採用されており、かなり古い駅です。
313系3000番台。ワンマン運転に対応した列車で、ボックスシートが並びます。
沼津駅には高架化計画があるのですが、周辺の用地買収が進んでいません。このために駅を新しくできず、今でも古いままなのです。
11:15 三島駅 着
僅かひと区間で下車、伊豆半島の付け根に位置する三島駅です。
ここからは、東海道新幹線に乗り換えます。ルート上では2区間目の新幹線乗車です。
向かうのは終点の東京駅。当時は品川駅が無く、このことがルート形成にも影響を与えています。
乗車するこだま号には、N700Sが運用に就いていました。2020年夏にデビューした最新型新幹線。東海道新幹線はどんどん進化を続けています。
11:24 三島駅 発
白っぽくて明るい印象の車内、各駅停車のこだま号は新幹線の留置線を横目に出発します。
温泉街が広がる向こうには、煌めく太平洋を望むことができました。
熱海駅には通過線が無いため、ホームのすぐ横をのぞみ号がカーブしていきます。きついカーブのため速度を抑えるとはいえ危険、日本初のホームドアが設置されました。
新幹線ホーム下の網網からは、東海道本線を覗き見られます。
新丹那トンネルを潜りまして、関東地方へ突入。
小田原駅を過ぎまして、新横浜駅に到着しました。
次の駅は当然品川駅。しかし、東海道新幹線の品川駅が開業したのは2003年。当然史上最長片道切符のルートには、新幹線の品川駅など存在していません。
この後もう一度品川駅を通ることになりますが、単に線路が交差しているだけで、同じ駅を2度通ってはいません。
12:18 東京駅 着
この旅でJR東海にお世話になるのも、これで最後です。
ここからは首都圏を通勤電車でぐるぐる回ります。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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