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【崩落した濁川鉄橋】大きな線路被害を受けた磐越西線 喜多方〜山都の現場を見に行く

2022年8月6日

 

2022年8月3日から4日にかけ、福島県・山形県・新潟県を中心に大雨を降らしました。

これによって鉄道も大きな被害を受けており、米坂線・磐越西線では橋梁倒壊や道床流出など、長期に渡る運休が見込まれます。

 

米沢駅の米坂線ホームには、外へ出られなくなった気動車が停車中。ただし、米沢〜今泉駅については8月10日頃に運転再開の予定です。



続きまして、今日は会津若松駅に来ました。

ここは磐越西線の途中駅であり、橋梁倒壊が起こった路線です。

 

10月1日に只見線が全線運転再開する前に、新たに大雨の被害を受けた区間がたくさん現れてしまいました。

 

これから磐越西線の倒壊した橋梁辺りまで向かいます。

会津若松駅〜喜多方駅については運転再開済み。臨時ダイヤで運行していて、全て喜多方止まりです。

橋梁崩壊現場までジャンプ



会津若松駅を出発。

磐越西線は会津若松駅でスイッチバックする線路構造で、運行系統がここで分離されています。

郡山〜会津若松駅は電車、会津若松〜喜多方駅はディーゼルカーでの運行です。

 

会津若松〜喜多方駅では1日3本、郡山〜喜多方を直通する電車が走っていました。

しかし、JR東日本はコスト削減のため、会津若松〜喜多方駅の将来的な電化設備撤去を視野に、2022年春のダイヤ改正ですべての列車をディーゼルカーにしています。

それでもまだ架線の撤去は始まっていません。

 

郡山〜会津若松・喜多方駅では観光列車・フルーティアふくしまが走っています。この車両は719系電車なので、まだ設備撤去まではいかないのです。

しかしこの車両も引退が囁かれているため、列車がいなくなれば電化設備もなくなることでしょう。



この列車は途中停車駅が塩川駅のみ。臨時関係なく、このような運行がされています。

ホーム上に立つレトロな駅名標。磐越西線の観光列車としていちばん有名なのが、SLばんえつ物語号です。

 

1999年からかなり長い間、新潟・新津〜会津若松駅にを結んでおり、沿線の観光に欠かせない存在だったはず。

橋梁が崩落して長い間運行できなくなれば、このまま引退という可能性もあります。



喜多方駅に到着。

喜多方ラーメンで非常に有名ですが、それには目もくれず駅を出て左側、線路沿いを歩きます。

 

途中には喜多方駅から分岐していた日中線の廃線跡があります。米沢を目指して建設された路線ですが廃止され、現在はしだれ桜で有名です。



15分ほど歩いて濁川に突き当たると、見たことのない光景がありました。

ご覧の通り、鉄橋の橋台が傾いておりまして、それに従って橋桁が手前へ落ちかかっています。

 

線路も宙ぶらりん状態で、濁流が襲った威力を感じさせられました。

 

遠くから見ると過ぎ去った災害の生々しさが増し、自然の恐ろしさを見せつけられました。

 

濁川橋梁は明治時代からの原型を留めた貴重なものです。2016年には「磐越西線鉄道施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に認定されています。



地元の方も橋梁を見に集まっていらっしゃいました。

お聞きしたところ、普段はここまでの流れではないし、濁ってもいないとのこと。

2日間経っても人々の生活を襲った濁流は、それを留めているのです。

 

また、ご覧の通り一面の草が完全になぎ倒されており、ここまで上がった水流が橋梁へ向かっていったのです。その水圧はもの凄かったでしょう。

 

磐越西線についても赤字だし、もしかしたら無くなってしまうかもしれない、SLも走らなくなるのでは…と案じている様子でした。

 

SLに乗ったときのことを思い起こせば、沿線では沢山の方々がこちらへ手を振ってくれていました。

運賃収入という形ではないため鉄道会社に直接的な恩恵はありませんが、磐越西線が人々の生活の一部だったことは確かです。

 

正直、SLばんえつ物語号の将来は暗くなったと言わざるを得ません。

しかし、明光風靡な只見線の車窓を観光資源として認めてくれた福島県です。もしかしたらJR東日本に対して迅速な協力でもって、磐越西線やSLを残してくれるのでは、そんな期待もあります。

 

あそこまで大きな被害を目の当たりにし、磐越西線の将来はどうなるのか…。強く考えさせられるきっかけにもなりました。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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