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【完全に寝台特急】黒いかもめで行く787系グリーン個室乗車記/西九州新幹線で廃止!

2022年5月14日

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こちらは長崎本線の終着駅、長崎駅です。

2020年に高架化されたこの駅では、西九州新幹線の開業に向けて着々と準備が進められています。

 

現在博多〜長崎を結んでいる特急かもめは、西九州新幹線の開業に伴って廃止されます。

 

今回乗車するのは、『黒いかもめ』として親しまれる787系です。

この顔では「かもめ」というより、かつて鹿児島本線で活躍していた「つばめ」の方がしっくり来ますね。

 

向かうのは1号車のグリーン車。しかし利用するのはただのグリーン席ではありません。

 

車内に入りまして透明な扉の向こう側がグリーン席、そして手前にある部屋がグリーン個室です。

 

長崎〜博多のグリーン個室料金は3200円。定員は4人ですが、1人で利用することもできます。

ただし、複数人で利用すれば個室料金を割り勘できるので、2人なら1人あたり1600円、4人なら800円と安くなります。

一方で特急料金は、それぞれが2200円払う必要があります。

 

今回は、このグリーン個室を利用することにしました。

787系だからこそ楽しめる、特急かもめ個室の旅です。

 

18:51、長崎駅を出発しました。

お隣には西九州新幹線のホームが見えています。現在ではN700Sの試運転も始まっており、新幹線が長崎市街に姿を見せました。

 

新幹線の高架はすぐに新長崎トンネルへと離れて行きます。

 

長崎の街中を走る途中では、特急かもめ31号とすれ違いました。特急かもめは2種類あるのですが、こちらは885系白いかもめです。

 

長崎駅の隣駅である浦上駅は、長崎市第二の駅。

特急かもめが廃止されると最大4両の列車しか来なくなるため、2020年春の高架化の際にはホーム両端が撤去しやすい簡素な構造で作られました。

 

坂の街として知られる長崎の街、山の迫る限られた平地から、住宅が溢れるように上へ広がる光景は、長崎ならではです。

 

長崎市内では路面電車が走っていて、こちらは複線。

長崎〜浦上〜西浦上でJR長崎本線と並走します。

 

奥には路面電車の車庫が見られました。

 

長崎本線は山を迂回する旧線と、トンネルで貫く新線があります。特急はすべて新線を走るため、長崎トンネルを走っていきます。

それでは個室内を見てみましょう。

緩やかなカーブを描いて90度に曲がった3人がけのソファに、1人掛けの普通座席がテーブルを囲う構造。

 

こちらはリクライニング機構もあって、通常と何ら変わりありません。

 

また、座席は45°回転させることもできます。

 

これによって他3人の方向に向かうことができるのです。

 

入口のパネルには現在はサービス終了していますが、オーディオサービスの跡。その他部屋の明るさを変えるスイッチもあります。

 

下の荷物収納スペースにはコンセントがあって、乗客も利用可能です。

 

また、扉に鏡のついたクローゼットまで備えられています。

 

個室なら通常座席で憚られる匂いがするものでも、気にせず食べられます。

 

トンネルを出た先の現川うつつがわ駅では、普通列車と行き違いました。

長崎本線は単線のため、特急列車でも反対方向の列車と行き違いのため停車します。

 

トンネルに入るまで長崎の市街地を走っていましたが、それを抜けると景色が一変します。



諫早駅には西九州新幹線の駅が設置されます。

ここからは第三セクター島原鉄道が発着し、そちら方面へ観光の拠点です。

 

新幹線開業後、並行在来線である長崎本線の諫早〜肥前山口は上下分離方式となります。

特に諫早〜肥前浜は電化設備も撤去され、電車ではなくディーゼル車が走ることに。

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島原半島にそびえる火山、雲仙普賢岳がはっきりと見られます。

 

その先では有明海沿いを走ります。新幹線はこちらを走りませんから、特急でここを駆け抜ける体験は貴重なものになるでしょう。



列車は長崎県から佐賀県に入りました。

肥前大浦駅では両方の特急が運転停車して行き違います。

 

日が落ちる方向にはならないので、夕焼けは期待できませんが、空の青い光が山の陰から差し出ていました。

 

肥前飯田駅で普通列車と行き違いました。

先程も触れましたがこの区間は非電化化されるため、電車を見られる時間あと僅かです。

 

肥前鹿島駅に到着。ここには西九州新幹線が来ないため、特急かもめの代わりとして博多〜肥前鹿島の特急が1日7往復運行予定です。



さて、せっかく個室に1人で乗っているのですから、寝転がって寝台特急気分を楽しみましょう。

全く窮屈でなく、ふかふか座席がとっても快適。

 

身長168cmで足はつっかえないぐらいです。

 

夜になると室内はここまで暗くできます。こうなっては寝台列車さながらです。

 

こちらは肥前山口駅は、長崎方面と佐世保方面の分岐点です。

最長片道切符の旅のゴールとしても知られており、2022年秋に江北駅へ改称されます。

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佐賀駅の向かい側ホームには特急みどり25号が停車中。ハウステンボスデザインでの運行でした。

 

こちらは九州新幹線と直交する新鳥栖駅。

西九州新幹線が武雄温泉より東で開業した暁には、ここが分岐駅となる予定です。

 

ライトアップされたサガン鳥栖のホーム、駅前不動産スタジアム。夜でも非常に目立ちます。

 

長崎本線は鳥栖駅で終わり、鹿児島本線へ。

 

竹下駅周辺では九州初のららぽーと福岡が見えてきます。

 

山陽新幹線の高架と並走するようになり、終点の博多駅が近づいてきました。特急かもめの旅もこれで終わりです。



20:55、長崎駅から2時間ちょっとで博多駅に到着しました。

向かい側ホームにはちょうど白いかもめ885系が停まっています。

 

どっちが特急かもめらしいかと言ったら、やっぱり白い方です。

 

しかし、787系はJR九州を代表する車両なだけあって、様々な楽しみ方ができます。

 

グリーン個室はその中でも一番の設備。

新幹線になれば無くなってしまう旅の楽しみを、ぜひ味わってみてください!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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