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【新幹線が走るのにローカル線】田沢湖線を走破する普通列車が少なすぎた…[2021北東パスローカル(7)]

2021年12月11日

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東京駅から秋田駅には、秋田新幹線が走っています。

盛岡駅までは東北新幹線と連結して運転、真っ赤なこまち号はそこから秋田へ向かう方式です。

新幹線と名乗っていますが、これはあくまでミニ新幹線と呼ばれる在来線特急。

新たな線路を建設するのではなく、既存の在来線上を走っています。

 

今回は秋田新幹線のルートを、在来線普通列車で辿ってみることにしました。

ミニ新幹線が走るほどの特急街道、そんな幹線を普通列車で行くと、どのような景色が広がっているのでしょうか。

秋田駅を出発しました。

路線が同じとはいえ、秋田新幹線ホームは別に分けられています。

多くの線路が一列に揃いながらの出発です。

 

秋田新幹線は大曲駅まで奥羽本線、そこからは田沢湖線を利用します。

 

秋田〜大曲は在来線の狭軌と新幹線の標準軌、それぞれ幅の異なる線路が並ぶ区間です。

現在乗車しているのは在来線の車両なので、狭軌の方です。

その先では、秋田総合車両センター南秋田センターの横を走ります。

ピンクの列車、そして真っ赤なE6系新幹線が停まっていました。

同じ系統の色が集まっているため、非常に明るい印象です。

 

途中では秋田行きの新幹線とすれ違いました。

このように普通列車の後面展望から新幹線を見られるのは、かなり新鮮です。

 

大曲駅手前では、新幹線の線路に田沢湖線が合流してきました。



この列車は新庄駅に向かう奥羽本線の列車。そのため大曲駅で下車します。

奥羽本線は福島から秋田へ抜け、その先青森まで続く幹線です。

 

しかし、ここから先の田沢湖線はローカル線と言っても良い路線でしょう。

ホーム上には大曲の花火を描いたキロポストが置かれていました。

 

奥羽本線の秋田方面と田沢湖線の盛岡方面は、それぞれの線路が同じ方向へ向かうので、ここで行き止まりになっています。

 

在来線と新幹線ホームの間には改札機が設置されていますが、こんな感じで隣り合った構造です。

間には壁も立っておらず、姿形は新幹線ですが、完全に在来線特急です。

 

田沢湖線は紫色で表されています。

秋田新幹線は大曲駅で進行方向を変える必要があるため、すべての列車が停車します。

新幹線が1時間に1本ある一方で、普通列車は1日7本です。

 

田沢湖線の線路は全て新幹線に合わせた、標準軌の線路幅です。



列車は先程と同じ方へ向かって出発。

ただし今度は東方向へ向かっており、秋田方面の奥羽本線からは離れていきます。

 

こちらは鑓見内やりみない駅。このようなホームの上に待合室しか無い、そんな駅もあります。

 

羽後長野駅には鮮やかな開業100周年の横断幕が掛けられていました。



秋田県の観光地としても名高い武家屋敷のある、角館駅に到着です。

キャリーバックを引いた、観光客らしいお母さん方が乗ってこられて、賑やかになりました。

 

この駅には秋田新幹線も停車します。

普通列車が11分停車する間、こまち23号秋田行きがお隣のホームにやって来たところです。

こうして比べてみると、多少の遠近法があるとは言え、新幹線の窓の小ささが際立ちますね。

 

角館駅からは鷹ノ巣駅を結ぶ、第三セクター秋田内陸縦貫鉄道が離れていきました。

 

この鉄道は森吉山の方向へ北上していきます。

 

田沢湖線には普通列車と新幹線それぞれに、110 km/hと130 km/hの最高速度が設定されています。

高架線にされている訳ではないため、危険があっても停車できるよう、在来線特急と同水準の制限です。

 

刺巻駅では新幹線と比べて少ない、普通列車との行き違いが行われました。



田沢湖駅では7分の停車です。

新幹線も停車するこの駅、その名の通り田沢湖へのアクセスに良いです。

ホーム上には田沢湖の伝説に登場するという、龍の頭が置かれていました。

 

ここから岩手県と秋田県の県境へ。

東北地方の背骨である奥羽山脈を越えていきます。

 

隣の駅までは20km、非常に険しい山の中を走っているところです。

 

しかし、まだ駅ではないにもかかわらず、列車は停まりました。ここは志度内信号場です。

 

こまち25号がやって来まして、行き違いを行いました。



その後、列車は県境に位置する、仙岩トンネルを走行します。

ここまで山深い景色をご覧いただきましたが、冬には雪による遅延が起こります。

また、制限速度も60km/h〜80km/hに抑えられており、新幹線のような高速鉄道の運行において、大きな障害です。

 

現在、この県境区間に新仙岩トンネルを建設する計画が進められています。これによって東京〜秋田の所要時間が7分縮められ、3時間30分となる予定です。

まだ建設が決まったわけではありませんが、これが実現すれば、特に冬におけるJR東日本の新幹線全体の運行安定化も図ることができます。

 

岩手県に入りまして、こちらは大地沢信号場です。

 

長かった山の区間を抜け、赤淵駅に到着しました。

赤渕駅〜田沢湖駅は田沢湖線の中でも特に本数が少なく、4往復しかありません

これこそが田沢湖線を普通列車で走破するのが難しい理由です。



雫石駅でしばらく停車します。

ここは岩手県内で唯一の秋田新幹線の駅です。しかし停車する列車は非常に少なく、1日8本だけ。

ミニ新幹線を含めれば、日本一新幹線の停車本数が少ない駅になります。

 

お隣のホームには反対方向の普通列車、田沢湖行きがやって来ました。

 

そしてこまち34号が通過していきます。

新幹線の停車が少なくても、盛岡〜雫石の需要はそれなりです。2023年にはこの区間がSuicaエリアとなります。

 

小岩井駅でも新幹線が通過していきました。



最後にちょっとした明るい話題も。

田沢湖線には新駅設置計画があり、大釜〜盛岡に2023年開業予定です。イオンモール盛岡の近くに設置され、利便性の向上が見込まれます。

特急列車が走る路線であっても、普通列車による需要も興す。自治体による働きかけも含め、そんな取り組みがされているのは何だか嬉しいものです。

 

東北新幹線の高架が見えてきまして、秋田新幹線はその方向へ接続していきます。

 

ただしこちらは普通列車、その高架から降りてきました。高速道路のICを降りていく感じです。

 

普通列車は普通列車らしく、地上ホームに入線しましょう。

 

今回乗車した田沢湖線は、特急課金すれば簡単に抜けてしまえるのに…という代表格でしょう。

しかし、途中カッコいい新幹線に抜かれていく様子、そして大きな窓から広く景色の流れを見られるのは、非常に素晴らしかったです。

 

青春18きっぷのシーズンにでも、ぜひ普通列車で行ってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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