JR西日本 和歌山

日本一大きい紀伊半島を各駅停車で行く!紀勢本線青春18きっぷの旅[前編][2021山陰・紀伊(4)]

2021年11月23日

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紀伊半島は和歌山県と三重県から成り立っている、日本一大きな半島です。

その紀伊半島を縁取るようにして、紀勢本線は384.2kmに渡る線路が敷かれています。この長大路線には特急列車も走りますが、今回は普通列車だけで行ってみようというものです。

ここは和歌山県の代表的な駅、和歌山市駅です。

2020年に商業施設『キーノ和歌山』もオープンし、非常に大きく現代的な駅舎になっています。

 

和歌山市駅は南海電鉄の駅という色が強く、JRは端っこに追いやられてしまっています。

 

案内に従って行くと、JRの自動改札機が置かれていました。近くには簡易的な自動券売機もあります。

 

駅名標までも南海のデザインで、JRは場所を借りているみたいな感じです。

 

行き止まりに置かれた車止めが、ここが終点であることを示していました。

 

227系電車が入線、折り返し和歌山行きの電車となります。

0756 和歌山市駅発

立派な複線の線路を持った南海本線を横目に、列車はカーブして行きます。

 

途中停車駅の紀和駅は1898年に紀和鉄道の和歌山駅として開業。

しかし大阪から南海本線が和歌山市駅まで開通し、さらに紀和鉄道も和歌山市駅まで延伸したことで、その地位はすぐに失われてしまいました。



0802 和歌山駅着

列車はわずか6分で和歌山駅に到着しました。特急くろしおも停車し、JRの利便性はこちらの方が高いです。

 

このホームにはのりかえ改札が設置されています。和歌山市~和歌山は同じ紀勢本線の一部でありながら、まるで支線のような扱いです。



0806 和歌山駅発

本格的な紀勢本線の旅はここから始まります。

 

丁度大阪方面に向かう特急くろしおとすれ違うところでした。白浜にあるアドベンチャーワールドのラッピングがされており、パンダくろしおと呼ばれます。

 

紀三井寺駅は近年利用者が増加している駅です。

周辺には紀三井寺の他、和歌山県立医科大学、セントラルシティオークワなど、開発が続いています。

 

列車は高架線を走りまして、全列車が停車する海南駅に到着。

 

この周辺には工場が集まっているようで、港周辺には立派な工業地帯を見ることができました。

 

箕島駅は有田市の中心駅。和歌山県のみかんを代表するブランド、有田みかんで知られます。

 

特徴的な駅名として、広川ビーチ駅が目を引きます。

紀勢本線で最も新しく、1993年に開業した広川町内唯一の駅です。

 

紀伊由良駅の駅舎には白崎海岸の看板が。

碧い海に白い石灰岩が立ち並び、その光景は日本のエーゲ海とも称されます。



0908 御坊駅着

ここからは紀州鉄道が発着します。

紀州鉄道線の全長は2.7km、路線長としては千葉県の芝山鉄道の方が短いです。しかし、あちらは全て京成と相互直通を行っているので、考え方によってはこちらが日本一短いということもできます。



0910 御坊駅発

印南町はカエルを全面的に推している町。今回はマークできていませんでしたが、印南駅からは真っ赤な『かえる大橋』なんてのも見られるそうです。

 

紀勢本線からは海が一面に広がる景色を楽しめます。

足元には細かくゴツゴツした岩、そして遠くには水平線が引かれているのです。



0951 紀伊田辺駅着

田辺市は全国で20番目に面積が広く、和歌山県第二の都市として位置づけられます。



0953 紀伊田辺駅発

ここで再度乗り換えです。車内には自転車をそのまま載せている方もいらっしゃいました。

 

紀伊田辺~新宮の各駅間にて、きのくに線サイクルトレインという実証実験を期間限定で行っています。

解体や事前予約なども不要で、簡単に駅からの旅を楽しむことができるのです。

 

また、2021年春からICカードリーダーが設置された227系の導入によって、紀伊田辺〜新宮も全駅ICOCAエリアになりました。

仕組みとしてはバスと同じ、これによってICカードを広範囲に普及させられます。



紀伊田辺駅から13分、白浜駅では多くの家族連れが降りていかれました。ここにはパンダがいる動物園、アドベンチャーワールドがあります。

そして、この駅では24分間もの長時間停車。複線区間は和歌山から紀伊田辺までなので、特急列車を待つことが多くなります。

 

まずやってきたのは朝一番に新大阪駅を発車した、くろしお1号。パンダくろしおによる運行です。

 

そして反対側からは特急くろしお16号が到着。パノラマグリーンを備えたオーシャンアローによる運行です。



いよいよローカル線らしい区間になると、各駅には装飾がなされた駅が見られるようになります。

かつては広告が貼られていたのでしょうか、額縁のような四角い枠には可愛らしい絵が描かれていました。

アピールされている椿温泉の温泉街は駅から遠く、送り迎えしてもらうのが一般的です。

また、駅名にちなんで近くには椿の木が植えられています。

 

また、周参見駅は特に色とりどりなペイントがされていました。

このような取り組みは、紀の国トレイナートと呼ばれるアートプロジェクトです。

これは2014年から始まり、きのくに線(紀勢本線)の駅舎をアート作品にすることを目指して、沿線住民とアーティストの方々が立ち上げました。

 

和深駅は平野功二監督が自主製作映画『たまご』のロケ地として使用。たまごを表現した石彫をここに置いており、これもプロジェクトの一つです。

 

紀伊有田駅に到着。先ほど有田市がありましたが、それとは関係なく、ちょっと紛らわしいかもしれません。

 

海の向こうに見えているのは、本州最南端の潮岬です。

 

そんな本州最南端の地が、串本町になります。

 

その先に見えるのは橋杭岩。ご覧のような40あまりの岩柱が、約850m海中で列になって並んでいます。

 

古座駅では普通列車と行き違い。

ここは串本町と合併する以前の、旧古座町の中心駅です。

個人的に現代文でここが舞台の話が合ったので、結構印象に残っています。

その先の海の景色では、ゴツゴツした岩が海岸線に沿って平たく広がっていました。

 

太地駅の壁面にはイルカが描かれています。太地町はイルカの追い込み漁が行われていることで有名な場所です。

 

名古屋側からの特急南紀が乗り入れる、紀伊勝浦駅に到着。

ここにはちょうど紀南コースで運行中の、WEST EXPRESS 銀河が停まっていました。夜行列車としても復活したのでぜひ乗ってみたかったですが、何しろ当たらないもので…。

 

那智駅からは熊野那智大社や那智滝、那智山など観光地へ向かう道が延びていることから、那智観光の拠点として整備されました。

1936年に完成した駅舎は熊野那智大社を模したデザインです。

現在はその役割を紀伊勝浦駅に受け渡し、特急も停車しません。

 

列車はそろそろ終点に向かいます。海を長距離に渡って見られるのはJR西日本が中心なので、しっかり目に焼き付けておきましょう。

 

線路の目の前にまで住宅街が広がり、街の中を走っていることが分かります。

 

1250 新宮駅着

和歌山市駅からの距離は204km、これでJR西日本区間は終わりです。

 

和歌山に来たので、名物の梅が入ったおにぎりを食べてしばらく休憩をします。

 

ちょっと長くなってしまうので、JR西日本区間を前編として今回はここまで。これより先はJR東海、非電化区間へと入ります。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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