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【まるで急行列車】特別快速きたみで石北本線の過酷な峠越え!

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今日は旭川駅から東へ、北見市を目指します。

乗車するのは1日1往復運行されている特別快速きたみです。

 

旭川から網走を結ぶ石北本線には特急大雪・オホーツクが走っています。

しかし需要の少ない日中には運行されていません。

その代わりに停車駅を絞って長距離を走る列車、それが特別快速きたみなのです。

 

使用される車両はキハ54系、一見普通の列車にしか見えません。

 

しかし側面には列車名も書かれたサボが入っていました。

 

利用客は1両の座席が埋まるくらい、やはり日中に特急車両を走らせるほどでは無いのでしょう。

14:40、旭川駅を出発。

列車は立派で明るい高架駅から出ていきます。

 

しばらく走るのは旭川の都会の中。ホテルやビル、マンションなど高い建物を多く見ることができました。

 

少し郊外に出てきまして旭川四条駅に停車。

 

次は新旭川駅、ここは宗谷本線と石北本線の分岐点になっています。

 

駅を出ると、石北本線から宗谷本線が北へ分かれていきました。

その後も各駅に停車し、東旭川駅に到着。

昔国鉄は旭川を『あさひわ』と読んでいました。現在では全て『あさひわ』に直されていますが、ここのホーロー駅名標には『あさひわ』が残っていました。

 

旭山動物園の最寄り駅だった北日ノ出駅跡を通過。

2021年3月に廃止され、コンクリートの待合所入り口は板で封鎖してありました。

 

桜岡駅にて反対の普通列車と行き違います。

 

旭川市から当麻町に入りまして、中心駅である当麻駅に到着しました。

ここまで各駅停車でしたが、これより先は駅を通過していきます。

 

旭川市周辺の利用は半分くらいであり、この列車は近距離輸送も兼ねていました。

 

駅を出ると列車は80km/h越えで走り出し、快速としての威厳を発揮していきます。

 

そのまま2021年3月に廃止された将軍山駅跡を通過。

 

愛別町の中心駅、愛別駅も通過してしまいます。

 

今渡っているのは道央のイメージが強い石狩川、この川の水源は上川町の石狩岳です。

道内一の河川がいかに広い範囲に渡っているかが分かります。



次の停車駅である上川駅にて6分間の停車。

この列車は駅舎から一番遠い、3番線ホームに停まります。

 

ここのホーム上屋は何だかお洒落で、反対側からうまく撮ればインスタ映えする〜と言われたこともありました。

 

駅舎に面した1番線ホームに旭川方面の特急大雪がやって来た、それと同時に発車しました。

隣の2番線ホームには旭川行きの普通列車がいたので、同時に反対方向の列車と行き違い、そして特急の待ちあわせが行われたことになります。

 

左手を見ると奥には旭川紋別自動車道、そして手前には国道333号線が走ります。

札幌〜北見には高速バスが充実しており、特急列車含め鉄道の立ち位置は危ういものです。



上川駅のお隣は普通列車であっても白滝駅、ここは在来線で日本一駅間距離の長い区間として有名です。

その距離は37.3km、この区間には数多くの信号場や駅跡があります。

こちらは2001年に廃止された天幕駅跡。

1面1線で駅舎は残っておらず、駅があったというプレートだけが立っているそうです。

 

中越信号場も2001年に廃止された駅です。

線路が多くあって、比較的大きな信号場になっています。

 

今度はかなり昔、1975年に駅から信号場となった上越信号場を通過。

ここは道内最高所の停車場で、標高は634.6mにもなります。

 

道内最高所の鉄道地点は北見峠の石北トンネル内、その標高は644.1mです。

 

そんな標高に向かって列車はモーターを唸らせながら峠を越えます。



難関を越えるとエンジン音は軽やかに、速度は自然と上がっていきます。

エアコンが無いので皆さん窓を大きく開けて涼を取っています。

 

2001年に駅が廃止された奥白滝信号場を通過。

ここからは白滝シリーズとして知られた駅たちです。

 

続いて2016年廃止の上白滝駅。

この駅が廃止されたことによって、2016年から上川〜白滝が日本一の駅間距離になったのでした。

 

上川駅を出て37分経ち、ようやく白滝駅に到着しました。

 

駅周辺には家々が集まっていて、さっきまで見ていたかつて駅があった場所とは様子が全く違います。



続いて通過するのは旧白滝駅跡。

高校生の一人だけが利用しており卒業とともに廃止されたとして、メディアで大きく特集されていました。

 

白滝シリーズ最後の下白滝信号場を通過。

白滝とつく駅は5駅連続して存在したのですが、現在は白滝駅だけになってしまいました。

 

さて、次の停車駅は丸瀬布駅。

この街には森林鉄道のSL「雨宮21号」が今でも動態保存されています。



続いての停車駅、遠軽駅が近づいてくると、向こうから線路がやってきました。

遠軽駅に乗り換え路線は無いのですが、一体どうしてでしょう?

 

この駅はスイッチバック式の駅であり石北本線はここで折り返し、さっき見えていた線路の方へ進んで行くのです。

 

かつて遠軽から先には名寄本線湧網線など様々な路線が伸びていました。

鉄道路線は網走〜遠軽〜湧別が先に繋がり、旭川側からの石北本線は峠の難所があったため後から建設されたのです。

しかし1989年に名寄本線が廃止されたため、現在はスイッチバックの構造だけが残されています。

 

列車は先程と反対の方向へ出発しました。

 

次の停車駅は安国駅。

 

秘境駅としても有名だった生野駅跡を通過します。

 

ここまで途中で降りる人はいませんでしたが、生田原駅では2人ほど降りていかれました。



列車は石北本線の難所、常紋トンネルを通過します。

北海道の開拓時ここでもタコ部屋労働が行われ、トンネル内からは人柱として立てられた人骨が発掘されたこともありました。

 

現在は使われていない常紋信号場を通過します。スイッチバック式の線路配列という珍しい構造の種類です。

 

2016年に駅としては廃止された金華信号場を通過。

ここから少し歩いたところには常紋トンネル工事殉難者追悼碑があります。

 

山を降りてきて、旧留辺蘂るべしべ町の街が広がるようになってきました。

 

これなら停まっても良さそうなものですが、西留辺蘂駅は通過します。

 

お隣の留辺蘂(るべしべ)駅に到着、ここからは各駅停車です。

 

相内あいのない駅、東相内駅へ停車していきます。

東相内駅では列車の行き違いが行われました。

 

西北見駅を出発しまして、次は終点の北見駅です。

 

乗客を見ていたところ、4割くらいが旭川〜北見の利用でした。やはり特急の大体として利用する方も多いようです。



最後に街の渋滞を防ぐために作られた都市トンネルへ潜ります。

北見はたしかに大きな街ですが、鉄道の都市トンネルが作られるところとしては全国的に見て小さな街のように思います。

 

18:05、北見駅に到着しました。

 

この列車は折り返し、普通遠軽行きとして発車するようで、すぐにサボを入れ替えられていました。

 

北見市は人口で言えば11.4万人、道内8位の自治体です。(2021年8月)

 

この列車は網走までは行かないので完全な特急代替とは行きませんが、この規模の街まで結ぶ列車が1本あるだけでかなり違います。

このような利便性の高い快速列車が走っているのは非常にありがたいもの、ぜひとも残していただけたら嬉しいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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