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定期 在来線特急だけで新山口から仙台まで行く

12月から山陽ルートのWEST EXPRSS銀河の運行が始まり、下関から仙台まで在来線特急が繋がりました。

しかしこれはあくまで旅行商品で、依然として気軽には乗り通しづらいものです。

参考
Q:在来線特急だけでどこまで行けるの?A:下関から仙台まで行けます

下関駅から仙台まで在来線特急だけで行けるようになったみたいです。 せっかくなのでそれを試してみましょう。最少である2回の乗り換えだけで行ってみたいと思います。 (※実際にはWEST銀河は日本旅行による ...

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2020年3月に仙台までつながった特急ひたち。先日の震災から代替ルートとして活躍しているこの列車まで、定期列車の在来線特急を乗り継いでみました。

 

今回やってきたのは新山口駅。仙台まで在来線特急が繋がる最西端です。

スーパーおき

最初に乗車するのは特急スーパーおき鳥取行き。

JR西日本で最も長い特急列車で、新山口から鳥取まで結びます。

 

2両編成に指定席が増結された3両での運行。それでもグリーン席はありません。

 

新山口駅から15分ほど、県庁所在地の山口駅に到着。噂通り比較的小さな駅ですが、ここで降りられるお客さんは多くいらっしゃいました。

新山口駅で買ってきたふく福めしを戴きましょう。

ふぐと言えば下関ですが、下関駅では駅弁の販売が終了、新山口まで来なければ買えませんでした。

 

ふぐのからあげと天ぷらが3つずつ入っており、鶏肉のような一方で食感はお魚です。

 

山口線内ではスピードをあまり出さず、80km/h前後で走り続けます。

 

時間をかけて山中を走ってきましたが、赤い瓦の家々が集まってきました。この光景もまさに島根県を感じさせます。

 

益田駅で山口線を終え、山陰本線に入ります。

これまでゆっくり走っていたのが一転して110km/h近くのスピードを出し始めました。

 

山を走っていた山口線でしたが今度は海沿いを走りはじめ、日本海が真横に見えてきます。



この辺りの山陰海岸は様々な角度で湾を見られるのが魅力です。

かなり長い間近くで日本海を見られますから、絶対左側に座らなければもったいないです。

 

出雲市駅に到着しました。

先程までも高校生がちらほら乗っていましたが、出雲市駅から1両の自由席は、ほぼ全てのセットが埋まってしまったようです。

 

列車は遂に120km/hを越え、ますます迫力を感じられてきました。

 

宍道湖が見えると、車掌さんによって観光案内がされます。

日が短い上に曇っていたためかなり見えづらいですが、これだけ近くを走ってくれてとても楽しい区間です。

 

松江はそれほど乗降客いませんでしたが、流石は島根の中心地、多くの建物が立ち並びます。



鳥取県に入ることには飲み物すら無くなってしまいました。

この列車には車内販売はもちろん自販機も無く、途中停車時間も短いのでもう少し我慢します。

 

伯備線が分岐する伯耆大山駅を通過。

かなり暗くて全くわかりませんが、この辺りでは中国地方一番の山である大山が見えます。

 

倉吉駅に到着、ここは鳥取、智頭急行を経由して関西へ向かうスーパーはくとも発着する駅です。

 

鳥取大学前を出発した直後に急停車。

 

その結果、終点の鳥取駅には数分の遅れで到着しました。

5時間以上乗り続け多少疲れましたが、まだまだ進みます。

スーパーおき
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スーパーはくと

鳥取駅から乗車するのは特急スーパーはくと。大阪駅へ向かいます。

 

この列車には自動販売機も設置されているので飲み物に関しても安心です。

 

スーパーはくとはビジネス利用も見込まれることからか、コンセントも設置されていました。

1994年代からの在来線特急としては良心的です。

 

夜の鳥取駅を出発、山陰本線ではなく、因美線へ入ります。

 

途中では郡家駅に停車。2015年に駅舎が改築されたそうで、新しそうなデザイン、中からも明かりが全体的に漏れていました。

 

鳥取駅のセブンイレブンで買ってきたおにぎりとコーヒーで夜ご飯にします。

 

智頭駅からは智頭急行線に入り、いよいよスピードを上げていきます。

 

山を真っ直ぐ突き抜ける線路の上を、かなりの速さで走っている様子です。

 

智頭急行線で最も長いトンネル、志戸坂トンネルを走ります。全長は5592mです。

 

電光掲示板では沿線の観光案内がされていました。

 

佐用駅はJR姫新線と接続する駅、しかしこの先も智頭急行線は続きます。

 

上郡駅からはJR山陽本線へ入ります。

 

姫路駅では停車する場所がちょうどよく、駅から真っ直ぐ前にある姫路城が見られました。

 

大阪駅に到着、気動車の音を立てながら高速で走っていた特急列車をここで下車します。



 

サンライズ瀬戸・出雲

実際には1日後ですが、大阪駅からは寝台特急で東京へ。

15分遅れでクリーム色のサンライズがやってきました。

 

今回の個室はかなり狭くなっているソロ。

入るのがかなり大変でしたが、寝台自体はかなり快適です。

 

米原駅からはいよいよJR東海エリアに入ります。

 

2時半過ぎにはホームが照らされた名古屋駅を通過。そろそろ眠ることにしました。



朝の6時過ぎ、目覚まし時計に起こされました。

列車は熱海から先神奈川県の辺りを走っているところです。JR東海は寝台列車で完全に通過するだけになりました。

 

東の空が明るくなってくる頃、列車は20分ほど遅れているとのことです。

 

通勤ラッシュの時間帯、サンライズはノロノロ遅れながら走っています。

 

25分遅れで到横浜駅に到着。ホームで沢山の通勤客が待っていらっしゃるのを横目に東へ向かいます。

 

朝の最優先列車である通勤列車に追い抜かれながら進みます。

 

最終的には30分ほど遅れて東京駅に到着しました。

ここから仙台へ1本で向かうのですが、それまで時間があるので少し中断して別のところへ行っていました。

サンライズ
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仙台ひたち

今回新山口から仙台までつながったのは2020年の3月に常磐線が全線復旧してからです。

 

先日の震災で運休となっている東北新幹線、現在はその代わりとして活躍しています。

 

品川,東京,上野と、東京圏内の各駅に停車していきました。

 

上野駅を出発すると長い長い停車駅の案内。この先しばらく駅には停まらずに走り続けます。

 

常磐線に入るのは日暮里駅からです。

右側には東京スカイツリーが見えてきました。東京を象徴する、近未来的な街の中心であるタワーです。

 

右奥に走っているのは常磐線に直通する東京メトロ千代田線。

綾瀬から先、常磐線の我孫子や取手まで直通します。



特急ひたちでは途中のいわき駅まで、車内販売が行われてます。

しかし最近では品数も減少、緊急事態宣言が発令されてからは休止状態です。

 

サンライズで夜ふかししていたので眠たくなってきます…。

 

いつの間にか水戸駅に到着しました。

上野駅を出てから66分、ようやく扉が開きます。

 

そろそろ東京駅で買ってきた駅弁をいただこうと思います。

仙台へ行くのでそれにちなみ、牛タン弁当にしました。

今回は糸を引っ張って温めるタイプです。

 

牛タンの焼き肉らしい風味と麦飯が合って、どちらとも食感に特徴があります。

 

しばらくすると海に結構近づいてきます。真横を走ることはありませんが、ただ遠くへ見渡せる大海原の景色が広がるのです。



いわき駅に到着しました。

ダイヤ改正前まで特急が走っていたのはいわき駅まで。これからいよいよ仙台に向かいます。

 

ますます線路は太平洋に近づいてきました。見た目には本当に穏やかで、この海が街を一変させてしまったとは思えません。

 

しばらくするとショベルカーやトラックがあって、除染作業が行われている様子がだんだん見えてきました。

除染されているのは線路脇と駅周辺、復興への道のりはまだまだ遠いです。

 

富岡駅に到着しました。

常磐線で最後の復旧区間となったのはこの先です。ここから列車は帰還困難区域の近くへと入ります。

 

大野駅は原子力発電所まで歩けるほど近いところです。そのため駅から行ける場所はほとんどありません。

 

線路の右側にはアスファルトが敷かれていて、BRTのようになっています。
これは列車に何かあった時この道路を使ってバスなどで輸送する為のものです。

 

だんだんと日が落ちてきて、西の空はオレンジ色になってきました。

 

岩沼駅も通過し、常磐線から東北本線へ入ります。

いよいよ仙台の市街に入ると建物の明かりが増えてきて、東北一の都会の様子が感じられました。

 

17:26、終点の仙台駅に到着です。

東京から在来線特急に乗っていただけで、雪の降る仙台までやって来ることができました。

 

新幹線主体の時代に新山口から仙台まで行けたのはすごいことのように感じ、特に特急ひたちが再び走ったのは多くの方の努力のおかげです。

 

いつまでもこの路が続いてほしいなと思います。

仙台ひたち
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今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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