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【6年で廃駅】名鉄 美濃町線の廃線跡をバスからめぐる【南紀5】

2020年11月6日

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今日は岐阜駅に来ています。
こちらの車両は名鉄の路面電車で走ったことのある車両です。

 

岐阜市にはかつて路面電車が走っていました。
総延長は70kmにも及びましたが、2005年にはその全てが廃止されています。

 

これからバスで関駅へ向かうのですが、車窓からは路面電車の1つ、名鉄美濃町線の廃線跡が見られます。

 

今回はその駅跡を中心とした、廃線跡のご紹介です。


せき東山行きの岐阜バスに乗り込みます。

岐阜バスではSuica等のICカードは使えず、独自のICカードはayucaです。

 

バスは岐阜駅前のアーケード沿いを走っていきます。この辺りは岐阜市内線が走っていたのですが、渋滞がひどく、電車は頻繁に遅れていたそうです。

 

しばらくすると太陽光パネルが見えて来ました。
まさにここが美濃町線の廃線跡です。

 

まず最初に見えて来るのが琴塚駅跡。

 

ここはまだホームや名鉄特有の柵が残っていました。本当に現役の駅のように見えます。

続いては日野橋駅跡。

広い道に歩道橋が架けられていますが、この辺りにありました。

 

バス路線、廃線跡はともに北西へ向かいます。

 

土がもられた廃線跡には植物が生い茂り、やはりここにも太陽光パネルが設置されていました。

 

日野坂のバス停には、北海道にありそうなコンクリートによるプラットホームが作られていて、バスが停車するとBRTみたいです。
元々ここに駅があったわけではありません。

 

岩田坂駅跡にはただ空き地が広がるばかり。
奥の歩道橋は鉄道部分まで橋が渡されている様子です。

 

岩田駅跡にはホームが残っていました。美濃町線で用いられていた、路面電車の車両に合わせた低さであることが分かります。

 

下芥見バス停に到着。
下芥見駅もありましたが、駅跡はここではなく道から外れた所です。

 

廃線跡の太陽光パネルがバス路線から外れていきました。下芥見駅はこの先にあったのです。

 

再び廃線跡が合流し、小屋名駅跡の辺りです。
こちらはアスファルトで舗装されていて、バス停にしては広すぎる駐輪場があります。

 

交差点を曲がると廃線跡は急に整備されていて、綺麗な自転車道になっていました。

 

長良川鉄道の関駅がある西木戸のバス停で下車。

 

バス停の近くには廃線跡が目の前に見られる場所があります。

 

先程の写真からまっすぐ道路を渡り、長良川鉄道のプラットホームと同じ方向に入線していました。

 

長良川鉄道の北濃方面ホーム、美濃太田寄りには名鉄の関駅跡が見られます。

 

元々美濃町線は徹明町駅から美濃駅まで結ぶ路線でした。

 

しかし、1999年に新関駅から美濃駅までは廃止。そのときに延伸されたのが、新関駅〜関駅です。

 

しかし、2005年には美濃町線を含む名鉄の路面電車はすべて廃止になりました。
つまり、美濃町線はせっかく延伸されたものの、たった6年しか使われなかったのです。

 

近年見直されている路面電車やLRT。
もう少し生き延びていたら路面電車を活用したまちづくりが行われていたかもしれませんね。

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