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日田彦山線BRT復旧決定。これまでの経緯とBRT案の概要

2017年7月の豪雨による被災で日田彦山線の添田〜夜明は不通になっています。これまで沿線自治体はJR九州に鉄道による復旧を求めてきましたが、JR九州は復旧費用の他に毎年1億6000万円の運行維持費を要求していました。

2年半に渡って日田彦山線の鉄道復旧が議論され続けていましたが、BRTでの復旧に落ち着くこととなったのです。

今回はBRTでの復旧が濃厚になった2020年2月以降、沿線自治体がどのような動きをしていたのか、そしてBRTはどのような運行がなされるのかご紹介します。

自治体BRT案容認まで

2020年2月12日に第5回日田彦山線復旧会議が行われた後、JR九州のBRT案について、沿線自治体に容認の姿勢が広がっていました。

大分県知事が「BRTは速達性や利便性がある程度確保されている」と受け入れ姿勢を匂わせると、添田町長は地元説明会後(2月25日)の会見で「BRTでの復旧に住民の理解が得られた」と発言しました。また、日田市長も、地元説明会後(3月1日)に、「鉄道の復旧が筋だが、断念せざるを得ない状況」と話しています。

JR九州は鉄道復旧の場合、復旧費用に加えて毎年1億6000万円の運行維持費を求めていました。

一方でBRTの場合はJR九州が責任を持って運営するとしており、自治体負担のない点が以上の自治体がBRT案を容認する大きな理由となっていたのです。

 

一方、これまで一貫してBRT転換を容認していなかったのは、東峰村です。これは他の添田町、日田市とは違ってBRT転換されれば村から鉄道がなくなるため。村長はBRT案を退け続け、鉄道復旧を強く主張していました。

しかし今回、福岡県知事は16日に東峰村を訪問し、鉄道での復旧を断念する考えを伝えました。それと同時に県はBRT専用道延伸案を提案し、村は受け入れる意向を示しています。

BRT復旧にむけて

 

上の画像では、赤をJR九州がこれまで提案していたBRT案青をこれから東峰村など自治体が求めるBRT案です。また、一般道区間を実線で、専用道区間を点線で表しています。

これまでJR九州が提案していたのは彦山駅から筑前岩屋駅を専用道とするものでした。これは彦山〜筑前岩屋の釈迦岳トンネルを活用しています。

一方で東峰村は福岡県と共に専用道区間を彦山〜宝珠山に延ばすよう求めることとしたようです。これはバスの速達化を達成するためだと思われます。

 

JR九州はこれまでの発表でBRTにあたって、添田駅を鉄道とBRTの対面乗り換えが出来るように整備したり、乗降時に車体を傾けることによってバスのバリアフリー化を果たすとしています。

また、これまでの駅以上に停留所を増やし、利便性を高めるとのことです。

 

(2020年6月19日追記)

JR九州は福岡県が提案したBRT区間延長を受け入れる方針です。

これによって復旧費用は15億円から25億円に膨らむ見込みですが、これらの費用は全てJR九州が負担する予定となっています。

正式な決定は6月中に行い、7月には沿線自治体との会議によって合意する予定です。

 

(2020年7月18日追記)

JR九州はBRT専用道を延ばす福岡県案を受け入れ、増額した復旧費用26億円もJR九州が負担することを決めました。

BRT専用道となるのは彦山駅から宝珠山駅の14.1キロです。

工事は今年8月にも着工。2023年に完成予定となっています

 

まとめ

日田彦山線は石炭運搬のために敷かれた鉄道。

鉄道敷設当時の1953年、彦山駅〜筑前岩屋駅の釈迦岳トンネルが崩落し、多くの犠牲者を出しました。

1960年にこの区間も開通したわけですが、この事故もあっただけに沿線住民の方々の鉄道に対する思い入れも強かったことでしょう。

しかし、これからはBRTが新たな交通として地域輸送を担うこととなります。

鉄道での復旧は叶いませんでしたが、これも歴史の一つとして、住民の方々が満足するものになることを願っています。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

(サムネイルはWikipediaから引用・編集)

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