九州 JR

急流・球磨川沿いを快走する、肥薩線のかわせみ やませみの旅【九州一周13】

2020年7月5日

今回は九州で一番新しいD&S列車、かわせみ やませみに乗車して肥薩線に乗っていきます。

車内の様子については前回の記事をご覧ください。

前回
清涼な森の茂る,かわせみやませみの車内を探索【九州一周12】

肥薩線で人吉駅までやってきました。 ここから乗車しますのは、2017年3月にデビューした、一番新しいD&S列車、かわせみやませみです。   今回はそのうちの青色に輝く列車、かわせみに ...

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人吉駅前の駅弁屋さんで購入した栗飯を食べていると列車が発車しました。

車内には観光客ももちろんいたのですが、半分くらいはビジネスだったり単純な移動として利用している方でした。

人吉から熊本の単純な特急列車としても重宝されているようです。

最初に停車しますのは渡駅です。

九州には古くからの木造駅舎がかなり残っているので良いですね。

素敵な列車に乗りながらノスタルジックな駅舎が見られます。

 

右手には群青色に近い、球磨川が見られました。

この辺りはまだ川底が深いからでしょうか、濃い青色が目立ちます。


 
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続いて停車しましたのは一勝地駅。

ここでは交換列車もあって、数分間停車します。

 

駅名の『一勝地』が縁起の良いということで、駅舎内のJAで入場券も販売されています。

また、同じ肥薩線の真幸駅までの乗車券が「一生(一勝地駅)幸せ(真幸駅)」ということで、「一生(一勝)幸せきっぷ」もあります。

 

肥薩線のこの区間にはSL人吉という別のD&S列車も走っていて、それが停車するときには『一勝地弁当勝つ弁』がホーム上で売られているようです。

 

列車は一勝地駅を出発し、このあとはずっと球磨川に沿って走っていきます。

太陽の光が川に差し込むようになってきて、明るい水の色が輝き始めてきました。

 

かわせみ やませみは通過する白石駅、明治時代からの駅舎がそのまま残されている大きな駅です。

かつては石灰の産出が盛んだったようで、駅名もそれに由来しています。

 

深緑の木々が多い繁る山には所々花も付けられていました。

 

エメラルドグリーンの美しい川の流れを飾ってくれます。

 

球磨川は最上川、富士川に次ぐ日本三大急流です。これは川の流れる速度がどれだけ速いかということを表しています。

つまり球磨川は源流から海までの距離が短く、更に源流の標高が高いということです。

 

しかし、それほど川の勢いが激しいとは感じず、むしろ穏やかな川の流れをゆったりと眺められると思います。

 

しかし川の様子は単調ではなく、ずっと見ていても全く飽きないものです。

 

この田舎の雰囲気の中では最後の停車駅、坂本駅に到着。

色んな形の藁人形がお出迎えしてくれました。

 

これまた立派な木造駅舎が建っており、荘厳さを保っています。

昔からの駅舎が残りすぎていていてコメントの室が下がってしまいます。

 

田舎の駅に停車するカジュアルな列車。

車体が濃い青色ということもあって、周りの景色から列車が浮いて見えることはありません。

 

車内ではVRを使用してバードウォッチングを楽しむようなサービスもあったのですが、この頃感染者の多かった愛知から来た人が顔に直接つけるものは憚られたのでやめておきました。

それでも列車の中でも楽しめるイベントがあるのは面白いですね。

 

八代市街が近くなり、球磨川もだんだんと広くなっていきました。いよいよ球磨川も海に注ぐ辺りになってきたのです。

 

鹿児島本線の八代駅に到着。

熊本県第二の街で、かつては長編成の特急列車も数多く停まっていました。

 

駅近くの製紙工場からは煙がモクモクと棚引き、工業の街でもあるということが伺えます。

 

九州新幹線の接続駅、新八代駅に到着。

九州新幹線が全通する前までは、博多から新八代までの特急リレーつばめと九州新幹線の対面乗り換えが出来ました。

 

新幹線と並走を続け、鹿児島本線を北上。

 

終点の熊本駅に到着しました。

 

球磨川沿いを走り続け、途中停車する駅は昔ながらの駅舎が残っている、列車内は素敵な装飾がなされている素晴らしい列車です。

JR九州が売りとしているD&S列車の最新版ということもあって、その魅力が集約されていると思います。

全く飽きるなんて感じさせない、かわせみ やませみから皆さんも急流である球磨川を眺めてみて下さい。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次回
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目次
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