東北 鉄道

元・本州最北の駅 2001年に廃止された下北交通 大畑駅を訪問

2020年5月24日

2001年、下北交通 大畑線が廃止されました。

大畑線は大湊線の下北駅から北へ伸びていた私鉄線です。

 

現在は下北駅が本州最北の駅ですが、それまでは大畑駅が本州最北の駅でした。

今回はその大畑駅が現在どのような様子なのがをご紹介します。

下北半島の観光をしていた途中で、大畑駅を訪問することになりました。

朱色の屋根が特徴的な駅舎です。

昔の国鉄の車両のような、クリーム色に朱色の色あいになっています。

 

駅前は家が立ち並ぶ集落のようです。

ロータリーがある訳ではありませんが、車で送り迎えできるようなスペースは十分あります。

 

『いかの町 おおはた』という看板も立てられ、観光客をお出迎えしてくれていました。

ユニークな看板で、デザイン的にも一昔前の感じが表れています。

 

雨で濡れてしまったためとても見づらいですが、『本州最北の駅 大畑』と描かれた木のモニュメントが立っていました。

 

駅前の観光案内図も中々年季が入っています。

正確ではないものの、見てみようという気になる面白い地図ですね。

 

現在大畑駅跡には下北交通のバスが来ていて、大畑駅前というバス停があります。

もともと下北交通はバス会社だったのですが、国鉄から大畑線を請け負い、その後大畑線が廃止に。

最初の姿に戻ったことになります。

 

こちらが駅舎の中です。現在この駅舎は下北交通バスの案内所、大畑出張所として使用されています。

左側の窓口のところには職員さんがいらっしゃいました。


それではホームへ出ます。

古さを感じさせる鳥居型木製の駅名標です。

文字の部分は後から塗り直したりしているみたいです。

 

名所案内もきちんと立っていて、こちらも綺麗にされていました。

 

車止めがあるので終点があちらのように思えますが、実際は下北方面です。

当時何も知らず、うっかりフレームから切ってしまったのですが、腕木式信号機が残されています。

 

線路横の車庫の中には国鉄車両のキハ22系、下北交通のキハ85系など、古くからの列車が置いてあります。

しかもそれらは動態保存されているのです。

月1回程度の頻度で定期運転会があり、乗車することもできます。

今度来るときはぜひそれに乗ってみたいですね。

大畑線キハ85動態保存会HPはこちら

 

線路脇には18キロポストが立っていました。

短めの路線でしたが、国防上下北半島に鉄道を敷くことが必要だったのです。

 

また、今でこそ大畑線は廃線になってしまいましたが、もしかしたらもっと重要な路線になる可能性もありました。

それについては次回ご紹介します。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次の記事
青函トンネルが下北半島ルートにならなかったのは何故か?

1988年、青函トンネルが開通し、本州と北海道が鉄路で結ばれました。 2016年には北海道新幹線も開通し、費用などの諸問題を抱えながらも旅客、物流共に日本になくてはならない動脈として機能しています。 ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-東北, 鉄道

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.