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朝7時台に出発するレストラン列車に乗ったら貸切でした…。[おれんじ食堂モーニング乗車記][史上最長片道切符の旅(4)]

2022年2月7日

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今回のルート 鹿児島中央〜川内   前回は観光特急指宿のたまて箱で、鹿児島中央駅にやって来ました。 ここからは日豊本線の普通列車に乗車します。   お隣の鹿児島駅は最近になって駅舎 ...

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今回のルート

川内〜新八代(史上最長片道切符のルートは八代駅まで)

 

おはようございます。早朝5時台の川内駅です。

 

2004年に九州新幹線(新八代〜鹿児島中央)が開業し、並行在来線の八代〜川内は第三セクター・肥薩おれんじ鉄道になりました。

 

ただし鹿児島〜川内は鹿児島本線として残されており、ここの駅名標は終着駅仕様です。

 

かつては同じ路線だった川内から先ですが、今は車止めと壁で塞がれています。

 

とは言っても貨物列車が鹿児島まで行ったり、36ぷらす3が走ったりしているので、ポイントを活用して直通することも可能です。

 

車内では完全にお休み状態…。

 

そして今回の目的となります、観光列車おれんじ食堂の始発駅、出水駅に到着しました。

ここには九州新幹線の駅も設置されています。

おれんじ食堂は1日1.5往復運行されているのですが、今回乗車するのは7:54に発車するモーニングです。

 

鹿児島中央駅からのさくら542号、博多からのつばめ307号でも来られます。

 

おれんじ鉄道の待合室にいると、こちらを手渡されました。

 

おれんじとは反対色、深い青色の列車がやって来ました。

今回乗車するのは僕達だけで、貸し切りです。

確かに朝早すぎるように思いますし、出水駅の車庫から新八代への送り込みを兼ねているとのことなので、そこまで問題ではないみたい。

モーニングの料金は運賃など含め4000円。スペシャルランチが18000円、サンセットが9000円に比べれば、かなり安いでしょう。

 

座席につきますと、メニューカード等を渡されました。ドリンクは飲み放題となっています。

 

1号車はカウンターのあるダイニングカーです。

 

そして2号車はテーブル席を中心とした、リビングカーです。

列車のデザインはJR九州と同様、水戸岡鋭治さんによるものになります。

0754 出水駅発

ホームにはおれんじの旗が掲げられておりまして、静かに発車していきます。

 

出水は日本一のツルの飛来地です。点のようで見えづらいですが、たくさんの黒いナベヅルが来ていました。

 

こちらは水俣で作られたという和紅茶。ほうじ茶に近い味わいでした。

 

右手には140年前からあるという、さかい橋。鹿児島から熊本へ県境を越えます。

 

水俣駅にて、平川動物公園ラッピング列車と行き違い。

 

そして、水俣駅では子供さんによる旗振り隊が迎えてくれました。

 

水俣駅では10分の停車。

水戸岡さんによる駅舎を観察することができます。

 

駅舎内はクリーム色を基調とした落ち着いた印象です。

 

待合室内には竹製の鰯かご。こちらは子供の遊び場になっているのですが、本物は2メートルもあるそうです。

 

他にも映画『かぞくいろ』の出演者サインなどが展示されていました。



再び旗振り隊に見送られながら、水俣駅を発車。

線路沿いには『日本一長い運動場』が続きます。これは1988年に廃止された山野線の廃線跡です。

 

山野線は、肥薩線の栗野駅から水俣駅を結んでいた路線。昨日は栗野駅から薩摩大口駅までバスで行きましたが、その先にはループ線もありました。

 

次に停まるのは九州新幹線の乗換駅、新水俣駅です。ホームは島式ですが、結構狭くなっています。



新水俣駅を出発すると、食事が提供されました。

出水市のパン屋さん、『パン工房麦穂』さんからです。

 

こちらはクリームシチューパン。出水は鶏が有名なのですが、冬らしい暖かなものとなっています。

 

全粒粉くるみチーズは、くるみがクリームチーズに包まれており、なめらかな舌触りが良かったです。

 

佐敷駅を出たところでは、右手の山に佐敷城跡があります。

 

このあたりは令和2年7月豪雨災害で被害を受けたところ。先程の佐敷駅周辺も水に浸かっていたそうです。

ここのトンネルも埋まり、コンクリートで固められたところでは今でも徐行が行われています。



そして列車は最も景色の良い区間となります、八代海沿いを走ります。

天草諸島に囲われていることで波は穏やか。鹿児島県沿いになると外海で荒れるので、同じ路線の中で全く異なる海の表情を見せてくれます。

また、向こうには長崎県の雲仙普賢岳が姿を現します。

 

日奈久温泉駅では、受付でもらった引換券でお土産をいただけます。

 

それがこちらです。八代といえば畳のい草、晩白柚ばんぺいゆ

それらを使ったコースターや入浴剤、お箸となっていました。

 

日奈久温泉駅には、1923年開業当初からの木造駅舎がそのまま残されています。

新幹線開通前までは特急列車も停まっていました。

 

その後は日本一大きい柑橘と言われる、晩白柚の畑が広がります。

 

そして日本三大急流の一つとされる、球磨川を渡りました。

 

橋梁を渡りきったところでは列車の走らなくなった肥薩線と交差。草ぼうぼうのの状態です。



八代駅に到着しました。

駅の目の前には日本製紙八代工場があって、八代駅のシンボル的存在です。

 

八代〜新八代ではJR鹿児島本線に乗り入れ。とれんじ鉄道とJRのホームは連続しています。

 

八代駅は現在不通となっている肥薩線の起点。

史上最長片道切符のルートとしてはここで終わりですが、あと一区間進みます。



0939 新八代駅着

九州新幹線の高架橋と直交し、その下にある在来線ホームに到着です。

 

おれんじ食堂のモーニングはお客さんが少ないこともあり、お子さん連れのかたも利用されるとのこと。

リピーターの方も多いそうで、満足度は高いと思います。

 

時刻的に少々行きづらいかもしれませんが、ぜひこの列車にも乗ってみてください!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

【公式】おれんじ食堂HP

【YouTube版はこちら】

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