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【山陰線の旧線】紅葉の中、保津川沿いを嵯峨野トロッコで行く

2020年11月26日

 

今日はトロッコ嵯峨駅に来ています。

今回乗車しますのは嵯峨野観光鉄道です。

 

嵯峨野観光鉄道は山陰本線の旧線を利用した鉄道です。
1989年、山陰本線の嵯峨(現・嵯峨嵐山)駅から馬堀駅までが新線に切り替えられました。
しかし非常に景色の良い区間だったこともあり、嵯峨野トロッコが1991年3月に開業、それからは人気の鉄道として多くの人々が訪れています。

 

嵯峨野観光鉄道は第二種鉄道事業による運行です。つまり、JR西日本の線路の上を走らせている形になっています。

トロッコには2種類の車両があります。

こちらは1両だけのザ・リッチという車両です。

 

座席が豪華というわけではありませんが、完全にオープンになっているため、風を直に感じられます。

 

しかし、今回乗車するのは普通座席です。
ザ・リッチよりも窓枠が目立ちますが、それでも十分楽しめます。

 

嵯峨野観光鉄道のきっぷはe5489でも予約可能です。JRのマルスと同じようなきっぷになっています。



嵯峨野トロッコは一部山陰本線の現役線を走ります。

右奥から2本は山陰本線の上下線、一番左から真ん中の線路へ合流していくのが嵯峨野線の線路です。

 

トロッコ嵯峨駅のホームは嵯峨嵐山駅の5番線ホームのような感じになっています。

 

山陰本線の列車が発車した後、こちらのトロッコも出発です。

 


JR山陰本線の線路へ入ります。

 


もちろんいつまでも現役線の上を走るわけではなく、トロッコ嵐山駅の手前で山陰本線と分かれていきます。

 

トロッコ嵐山駅のホーム向こう側に見えるのは、現役線のトンネルです。1989年からは新しい小倉山トンネルが使われています。
嵯峨野線の方のトンネルは120年前の開業当初からあります。

トロッコ嵐山駅は一部トンネルの中で停車。
そのため前側の指定席の人達はは車内で移動していきます。

 

トンネルに入ると車内の僅かな照明だけが照らします。規則的にトンネルの灯りが車内を駆け抜け、昔の客車はこんな感じだったのかという体験が出来ました。



トンネルを抜けると左側に保津川が見えます。

観光列車でよくあるサービス停車です。
対岸にある星野リゾートの『星のや京都』さんが案内されました。

 

しばらくすると山陰本線の下をくぐります。
くねくねと曲がる嵯峨野線は全く違って、新線は山を突っ切って保津川を渡るのです。
山陰本線が新線に切り替わったことで嵯峨嵐山〜馬堀の2区間で1.6km短くなり、時間にして5分もの短縮がなされました。

 

今度は嵯峨野線が保津川のトラス橋を渡ります。

 

ということは今度はこちら、右側の景色が良くなる番ということです。

 

トロッコ保津峡駅に到着。
列車が来ると駅名標の右にある鐘がなるようで、山の中でこだまし合っていました。

 

ホーム上にはタヌキさんがたくさん。どうして山の駅にはこの手の置物がたくさんいるんでしょうか(笑)

 

トロッコ保津峡駅前にある吊橋はサスペンスドラマにもよく使われるそうです。確かに何か見覚えがありますね…。

 

トロッコ保津峡駅は山陰本線時代の保津峡駅です。
当時のホームは2面2線だったのですが、片方は既に壊されています。



トロッコ保津峡駅を発車してしばらくは、ずっと保津川沿いを走ります。

朝だったので山に挟まれたこの辺りはまだ暗いですが、お日さまが山を照らし始めてきました。

 

奥の山には緑が多く残っていながら、手前側には赤黄の鮮やかな木々が植わっていて、非常に綺麗なものです。

 

再び山々を串刺しにする新線が現れてきました。あの上にありますのはJR保津峡駅のホームです。
とんでもないところに作られていますが、山を突っ切るわけですから、あのような橋の上に駅を置くしか無いのですね。

 

保津川の手前にも木々が植えられていて、紅葉越しに川の流れを見られます。

 

景色の綺麗な区間では写真をたくさん撮ってしまいますが、結局同じような写真が集まるのはあるあるですね。

 

またまた山陰本線の橋が見えたところでは、丁度列車が通過していくところでした。タイミングが良いですねぇ〜。

 

川から離れて山中へ入っていっても木々が線路沿いにたくさんいて、ジブリファンタジーの世界みたいです。

 

旧線のトンネルは煉瓦造りになっています。嵯峨〜園部は1899年に開業しているため、歴史を感じさせる設備がたくさんです。

 

大きな枝をのびのびと伸ばす桜の木は迫力があります。

 

嵯峨野トロッコからの景色はいつの季節でも楽しめると思いますが、秋の紅葉が一番かもしれません。
朝モヤがかかった幻想的な幻想的な雰囲気も非常に好みでした。



終点のトロッコ亀岡駅に到着しました。

この後トロッコはすぐに折り返すのですが、とてもたくさんの人が駅舎で待っていました。平日でこれだけなんて、本当に人気なんですね。

 

狸たちの向こうには山陰本線が並走しています。
嵯峨嵐山駅では直通していましたが、こちら側では線路がつながっていません。

 

ここまで押し上げてきた機関車は、今度は引っ張る番です。トロッコ嵯峨駅までお客さんを楽しませます。

 

山陰本線の旧線を走る嵯峨野観光鉄道、桜や新緑、夏の緑から紅葉、霜の季節までいつでも楽しめるに違いありません。絶対に一度乗っただけでは楽しみ尽くせないことでしょう。
非常に魅力的な鉄道ですから、再び乗りに行こうと強く思いました。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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