2020年5月11日、小湊鐵道のTwitter公式アカウントから中の人が担当を外されたというツイートがされました。これに対して多くの方々から残念だという反応の他、小湊鐵道に対して不信感を募らせたコメントが散見されました。
確かに僕自身も楽しませていただいていたため、非常に残念です。しかし、中の人を無神経に擁護するばかりではなく、何か問題はなかったのかについても考える必要があります。
今回はこのような事態となった経緯についてまとめ、中の人、会社双方の問題点を挙げ、今後私達がどうすべきなのか述べたいと思います。
Twitter担当解任後の動向
5/11の19時頃、小湊鐵道公式アカウント(@kominatorailway)の中の人から次のようなツイートがされました。
『とても急な話ですが、本日Twitter担当を首になりました(😢)
次の担当は未定だそうなので、次の担当が決まるまでは本アカウントは休止となります。
本当に無念で皆さんに申し訳ない気持ちで一杯ですが、今後は真面目な担当が真面目な宣伝をすると思いおますので
よろしくお願いいたします。』
『罪状としては「好き勝手にTwitterをやるな」という事だそうです。
始末書と処分が待ってますのでこちらで失礼いたします😱
それでは皆様、お体に気をつけてお過ごしください。
コロナウィルスを取り巻く状況が改善したあかつきには、現地でお会いできるのを楽しみにしております!』
これに対して多くのフォロワーから反応がありましたが、その後、23時頃には返信を除く全てのツイートが削除されてしまいました。
それに対して中の人は次のようなツイートをしています。
『寝る前に、最後の最後にもう一回だけログインして、皆さんのリプだけ読もうと思ったら
ゴッソリ削除されてますね😭
まぁ私が担当になる前は複数人の共有アカウントでしたし
IDとパスも知ってる人間は何人かおりますので
仕方無いとはいえ悲しいです…
最後のプチ反抗でパスワード変えました😄』
『まぁ後任が任命されればちゃんとパスワードも渡しますのでご安心を
ただ、それまでは私の最後の挨拶ツイートくらいは残してください
皆様の応援のお陰でここまでやってこられました、会社の仲間のお陰で色んな企画も出来ました
私の力なんて2%くらいです』
『今回こんなことをしたのも社員でしょうけど(指示に従っただけかもしれないので責めないです)
必死に頑張っている社員の方が大多数です
今回は担当を外され始末書書かされて処分待ちなのですが
要は単純にふざけた発信はするなと怒られたというだけの話です』
『ガイドラインはおろか、決まりごとは何も無いところからいきなり担当にされ
フォロワー数のノルマだけ課せられ、自分なりに必死にやっては来ましたが…
まぁ…こんなもんでしょう(笑)
それでは皆様、おやすみなさいませ』
中の人の問題点は?
担当を外されたということは、納得できるかどうかは別として、何か理由があるはずです。
その一番の理由として、LINEスタンプ無断販売が挙げられます。
中の人は小湊鉄道のキハ200形をモデルにしたキャラクター、「キハ子」を使用して、LINEスタンプを製作、2020年4月20日に販売しました。
しかし、中の人はLINEスタンプの製作について、自身のブログでこう綴っていました。(引用元はすでに削除されています。)
『そのままです、LINEスタンプ作りました。
そして偉い方に理解してもらうのは諦めました。
「こんなもので客が増えるのか!」
「こんなもの作ってる暇があったら他にやる事あるだろう!」
「私から言えば給料泥棒だよ!君は!」
こんなボロッカスですもの…』
『理解できない人に理解してもらう労力を使うより、
自分の権限内でコッソリやって、ちょっとでも宣伝になればと。
しかも機材も自腹、作成も帰宅後というボランティアっぷり…
こういう仕事の仕方をしていると、評価ってモノがついてきません
私なんてぶっちぎりでクビ候補に挙がってます』
『どうでも良い仕事でも、たっぷりとアピールをして、
ボクこんなに頑張りましたよ!って人の方が会社には評価されます
コッソリ仕事しちゃダメですよ!』
このブログから小湊鐵道ではパワハラが起こっていると意見する人が多くいますが、その点はこれが事実なのか、前後関係はどうだったのか分からないため、述べるのはやめておきます。
つまり、その製作にあたって、会社からの許可はることができず、結果的に無断で作ることとなったのでした。
感情的になればせっかく作ってくれていたのに…と言いたくなります。しかし、正直これについてはかなり問題としか言いようがありません。
おそらくスタンプによる収益は中の人ではなく会社に入っていると思いますが(中の人に入っているのなら会社のもので利益を得ている訳で、もっと問題)、よく分からない金が入ってくるわけですから。
ブログの内容を見るに理解を得ることは相当難しいと思いますが、なんとか許可を得た後にスタンプを販売しなければいけなかったと思います。
「好き勝手Twitterやるな」と言われて解任されたそうですが、本当にそれだけなのかと疑問は残ります。
会社側の問題点
中の人が最後の挨拶としてツイートした内容、
『ガイドラインはおろか、決まりごとは何も無いところからいきなり担当にされ
フォロワー数のノルマだけ課せられ、自分なりに必死にやっては来ましたが…
まぁ…こんなもんでしょう(笑)
それでは皆様、おやすみなさいませ』
に注目したいと思います。
『ガイドラインはおろか、決まりごとは何も無いところからいきなり担当にされ
フォロワー数のノルマだけ課せられ、 』。
最後の挨拶にこれを書くということは、中の人はノルマを達成するために追い込まれていたのではないかと想像できます。
また、『自分なりに必死にやっては来ましたが…』、つまりフランクなツイートをしたり、LINEスタンプを販売したり、グッズを作ったりと会社からよく思われなくても会社のために、もしくはノルマのためにこのような活動をしてきたわけです。
そして、その活動は明らかに成功していました。公式Twitterの担当が今回解任された中の人に変わってからは、フォロワーが1000人から1.5万人以上にまで増えています。
その事実をもとに中の人の活動を肯定しないのはどうしても納得がいきません。
先に述べたように中の人には問題点もありましたが、会社側のほうが問題点が多いと思います。
私達はどうするべきなのか
今回の出来事について、多くの方々が意見しています。『#小湊鐵道中の人の不当解任に抗議します』というハッシュタグも作られ、トレンドにも入るほどです。
しかし、僕は今回の解任は『不当』ではないと考えます。不当とは道理に合わないことです。しかし、無断で様々な取り組みをしたことは問題であり、道理に合っています。
本当に問題なのは会社が中の人を評価せず、解任したこと。需要に合った発信をしているのにそれを認めなかったことです。
今回の出来事に置いて私達は小湊鐵道を批判しても良いと思いますが、筋に合った批判をすべきだと思います。
また、小湊鐵道にはもう乗らないとする方々もいらっしゃいますが、それで中の人は嬉しいでしょうか?
本当に中の人のツイートが楽しかったならば、だからこそ小湊鐵道に乗ろうとしませんか?
今回のことで小湊鐵道公式アカウントが急変してしまったのは残念でなりませんが、『意味のある批判・行動』によって、小湊鐵道が変わってくれることを願います。
そして、中の人が十分に幸せな暮らしができることを願います。