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サロンカーなにわで行く城崎温泉への旅 大阪からこうのとりルート[サロンカーなにわ城崎(7)]

2020年11月14日

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今日は大阪駅の日本旅行さん前に来ています。
いつも様々な企画をなさっている方に誘われて、鉄道系YouTuber等の方々と団体列車に乗車することになりました。

 

今回乗車するのは『城崎温泉開湯1300年記念サロンカーなにわ号』です。
大阪駅から城崎温泉駅まで特急こうのとりのルートを通ります。

 

大阪駅4番線の発車標には団体と表示されており、ホームにはカメラを持ったたくさんの鉄道ファンがいました。

 

大阪駅にサロンカーなにわが入線。DD51が音を立てながら入ってくるのは非常に迫力があります。

 

こちらの列車は1983年に14系客車を改造したもので、団体列車専用として作られました。

それでは車内へ入りましょう。

座席配置は1+2で、千鳥配置になっています。
右側に通路があって、真ん中の座席が右に寄ったり左に寄ったり…不思議な形です。

 

このようなD型券の硬券が記念乗車証となっていました。

 

10:56に大阪駅を出発。
オルゴール調のハイケンスのセレナーデから始まる放送が流れます。

 

座席紹介

サロンカーなにわはすべてグリーン座席になっています。イメージとしてはスーパービュー踊り子のグリーン席にレースをつけた感じです。

 

肘掛けに仕舞われているテーブルは結構小さめで、お弁当が限界かと思います。

 

反対側には灰皿もあって、打ち付けられてはいません。もちろん現在は禁煙ですけどね。

 

リクライニングは非常に深く、ものすごく倒れます。

 

後ろから見るとわかりやすいかもしれませんが、夜行バスよりも快適な印象です。

 

今回は感染対策上できなかったのですが、この座席は回転させることができて、6人で正方形状にすることも可能になります。



 

車内を色々見る

まずは洗面台へやってきました。
少しだけ開く小窓から風が吹き込む中、色々面白いものが見られます。

 

昔ながらの小さな固形石鹸が置かれているだけでも、当時の光景が蘇ってきました。

 

また中身は入っていませんでしたが、紙コップのケースがついています。
かつては夜行列車や新幹線等長距離列車に設置されていたのですが、ペットボトルの登場で不要になりました。時代の流れを感じさせられるものです。

 

洗面台の向かい側にあるのはお手洗い。
洋式ではなく和式というところがまさに時代を感じさせます。

 

また、この列車は天皇陛下のお召し列車になったこともあるため、天皇陛下がお使いになる2号車のお手洗いは洋式になっていました。



 

展望室へ

サロンカーなにわには展望室があります。
まず向かったのは5号車の最後尾。5号車の半分くらいがソファの置かれた展望スペースになっています。

 

景色を広い視野で見られるのはもちろん、グループで楽しんだりできる素晴らしい空間です。

 

今度は先頭、1号車の展望室へやってきました。

こちらは5号車とは違って丸々1両が展望スペースです。天井部分の装飾も5号車より遥かに豪華でした。

 

ちょうど新三田駅で30分停車するところ。しかしドア扱いはなく、あくまで運転停車です。

 

さっきの後面展望のほうが景色を見ることはできますが、客車を引っ張っていく機関車の雄姿を目の前にしながら左右に景色が流れていくのを見るのも楽しいです。



 

記念品・お弁当

大阪から城崎温泉へ向かう車内では乗車記念品とお弁当が頂けます。

乗車記念品は今回の列車のサボでした。

 

そしてこちらがお弁当です。おそらく余部鉄橋を走るサロンカーなにわの写真が掛紙にされています。

 

今回のお弁当は『秋の旅路』。
栗ご飯や紅葉の飾り切りなど、秋の味覚がたくさんでした。

 

篠山口駅に到着。ここから福知山線は単線になるため、行き違いが行われるようになります。

 

右手には篠山川の渓谷が見えてきました。
この日は少しだけ雨が降っていましたが、湿度が高かったことで霧が出ていて、幻想的な雰囲気に包まれます。

 

奥にはたくさんの撮り鉄さんがカメラを構えていらっしゃいました。きれいなお写真撮れたでしょうか?

 

柏原駅に到着。ここで特急列車を待ち合わせます。

 

最初にやっていたのは特急こうのとり。通常こうのとりはえんじ色のラインですが、この車両は水色、くろしおの車両が使用されていました。

 

石生駅で再び停車すると、今度は明智光秀ラッピングのこうのとりが通過。この列車も城崎温泉へ向かいます。

 

福知山駅手前では福知山城が見られます。
山の上にそびえる姿をちょうど良い距離感で見られるのは素敵な光景です。

 

途中、浴衣を来た城崎温泉の観光大使の方々がいらっしゃって、このようなパンフレットをいただきました。

 

他にも栃の実を使用した豊岡の銘菓、『幸運の鳥』も頂けます。
この鳥とは、コウノトリのことです。

 

播但線と山陰本線の分岐駅、和田山駅に到着。
奥に見えるのは明治時代に作られた旧・和田山機関庫になります。近年になって屋根が取り外されてしまい、解体されるのか保存されるのか分からないところです。

 

江原駅に到着。
ここではさっき城崎温泉駅へ向かった明智光秀ラッピングのこうのとりが戻ってきました。

 

豊岡駅に到着。この駅は唯一途中で外に出られる駅でした。

 

ここでは多くの人々が写真撮影。こんな展望室にいたんだと思うと、素晴らしいところから景色を眺めていたんだなと実感します。

 

反対側のホームからはキハ189系、播但線特急カニかにはまかぜが出発していきました。
この列車は土日を中心に運行されている全席指定の気動車です。

 

豊岡駅を出発し、右手には山陰の海へ流れる円山川が見えてきます。



城崎温泉駅到着。大阪から5時間30分の旅路を終えました。

城崎温泉の観光協会の方々がお出迎えしてくださいます。

 

機関車付け替え

(写真提供:M.K.JT.02さん)

グループの方々は車で回送されたサロンカーを追いかけていらっしゃいました。
夜の闇の中、駅の灯りに照らされる列車が輝きます。

 

このサロンカーなにわは、夜の香住駅で機関車を付け替えます。

 

翌日、大阪方面へ戻るのに向け、豊岡駅に留置されていました。

 

サロンカーなにわに乗車してみて、ぜひ一度は乗ってみるべき列車であるとオススメできます。展望室からの景色も楽しく、車内の装飾も楽しませてもらえました。
正直乗車時間はかなり長かったのですが、列車の旅を楽しむ上では良いのかなと思います。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

 

今回ご一緒した方の動画

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