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JR近鉄連絡通路が廃止に!鳥羽駅の無人化の影響【2020春2】
近鉄特急しまかぜで鳥羽駅へやって来ました。今回のダイヤ改正で鳥羽駅に変化がたくさん現れますので訪問したというわけです。 近鉄の鳥羽駅は橋上駅舎になっていて、改札はホームから階段を上がった ...
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JR東海は国鉄民営化後に利用客の減少が原因で廃止になった駅はありません。
1988年に岡多線の7駅が廃止され、愛知環状鉄道に移行されましたが、こちらは国鉄時代から決まっていたことですから外してしまっても構わないでしょう。
1994年にはナゴヤ球場正門前駅が廃止されましたが近くに代替となる尾頭橋駅が開業しています。
マニアックなところでは西名古屋港駅が2001年に廃止されましたが、旅客列車は発着したことがありません。
一番最近で廃止の危機にさらされたのは名松線(家城~伊勢奥津)ですが、2016年春に運行が再開されました。
そのため今回の池の浦シーサイド駅の廃止がJR東海初の利用客減少による駅の廃止となります。
池の浦シーサイド駅は本日3/13日をもって廃止となります。今回は最終日となる池の浦シーサイド駅へ行って来ましたので、ご紹介します。
近鉄の池の浦駅から歩く
池の浦シーサイド駅は海水浴シーズンのみ営業する臨時駅ですが、2018年から全列車通過しています。そのため列車での訪問は出来ません。
バスで近くまで行くことも出来るのですが近鉄のフリーパスを持っていたので池の浦駅まで来ました。
こちらは臨時駅ではなく通常通り停車します。
駅から国道42号線に出ます。
建物は少ないですがコンビニが2軒あり、便利なところです。
途中では流れの少ない川を渡り、奥の方には参宮線が見えます。
河口がすぐそこなので潮の香りがしてきました。
伊勢ICの交差点を右に進み、歩道の無い山道へ入ります。
途中右側には真珠の養殖でしょうか、海の幸の営みが見られました。
そしてすぐ脇には参宮線があり、これに沿った道を進む形です。
そして、池の浦シーサイド駅が見えてきました。
池の浦シーサイド駅の歴史
1989年、二見町が(現・伊勢市)が池の浦海水浴場へのアクセスのために臨時駅として開業しました。当時は夏場の47日間、快速まで停車していたそうです。
しかし、年々利用客や列車の本数も減り、2002年には年間10日程度となりました。
2005年、二見町が伊勢市に合併されると、これまで駅存続や通常駅への格上げまで求めていた観光協会も、そのような活動はなくなりました。
一方で2008年、JR東海はわずかな利用客のために当面廃止はしないとし、日数は減少したものの列車の停車は続いたのです。
そして、お伝えした通り2018年には全列車通過、本日をもって廃止となります。
池の浦シーサイド駅観察
ホームには入れませんのでここから撮れるものは撮っておくことに。
駅名標はしっかり残っていました。参宮線には元々駅ナンバリングの設定がないので隣駅の影響も無いようです。
隣の時刻表をいれる所には注意事項などが入っていたそう。
池の浦シーサイドへは駅を一度通りすぎてから戻る道のりになります。
池の浦シーサイド駅前まで来ました。
昔は屋根があったのか骨組みが残ったり、ベンチがたくさんあったりと色々想像を膨らませられます。
運賃表はなんとか残っていました。隣の鳥羽駅には池の浦シーサイドの表示がなく、無いものとして扱われていたので…。
ホームはかなり簡素なものですが、コンクリートで舗装され、しっかりしています。元々ホーム屋根は無かったようなので駅自体の設備は開業当初から変わっていないようです。
また、ホームには立ち入れず柵がされてます。また、列車が駅を通過する時には警備員さんが柵の隙間を通ってホームにいらっしゃいました。
僕の他に訪問していた方は2人。思ったよりも少なく感じましたが、ほぼいつも通りの駅の様子を楽しめたのは良かったです。
普通列車が池の浦シーサイド駅を通過していきます。
駅と海は本当に近く、日本一海が近い駅として売れば、集まりそうですが…。まあ、そのようなことはやらないでしょうね。
これだけ海に近いのですから海水浴場はここのように思ってしまいますが、ここではありません。実は池の浦シーサイド駅の利用客が減少した理由は海水浴場の立地にあるのです。
手前に池の浦シーサイド駅、そして奥の山のところに大きな宿泊施設、『海の蝶』さんがあります。海水浴場はあの建物の向こうにあるのです。
坂道を20分上って宿泊施設の辺りまで行き、さらに坂道を下ってやっと海水浴場に着きます。これはかなり厳しいですよね…。駅を使うったら海水浴前に坂道を上り下りしないといけないのであれば利用客がこんなに少ないのも納得です。
池の浦シーサイド駅は海が近く景観が良い駅としては魅力のある駅です。今後も車窓からその景色を眺めることが出来るでしょう。
そんなときに池の浦シーサイド駅があったということを思い起こせたら良いですね。
今回は近鉄の池の浦駅を利用しましたが、鳥羽駅から出ているバスで池の浦まで行く方が便利のようです。
廃止後の様子をご覧になりたい方はご参考までに。
今回もご覧いただきありがとうございました。
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