ここは夜の東京駅、友人を連れてやって来ました。
ここまでやってきたのは、寝台特急サンライズ瀬戸号に乗車するため。
ずっと寝台列車に乗りたいと言われていたのです。
今回は折角2人で利用するので、2人個室を選びました。
その中でも1編成に4室しか無い、サンライズツインです。
サンライズ号は主にビジネス利用を見込んでいたと言われており、個室は1人が基本となっています。
そんな中で2人で利用できる部屋自体少ないもの。
サンライズツインは、A寝台個室シングルデラックスが並ぶ、4号車の地下に位置します。
扉を開けるとご覧のとおり、そこには2台のベッドが並ぶ広いお部屋があります。
列車を楽しみにしていた友人も大興奮です。
B寝台で統一された毛布や浴衣などは、当然2人分揃っています。
広さとしては一番部屋数の多いシングルを2つ繋げた程度。しかし、壁が無いだけで、かなりの開放感があります。
通路側には、荷物を置けるスペースが設けられています。キャリーバッグなども置ける十分な広さです。
通常、各部屋のゴミ入れは袋が吊るされているだけですが、こちらはちゃんとゴミ箱が設置されています。
ヘッドボードは鏡となっており、真ん中には様々スイッチがついています。
基本的にはシングルの機能を2倍にしただけですが、コンセントが一口だけというのは、気をつけなければなりません。
また、細かいところを見てみると、ラジオサービス終了の小さなシールが貼ってありました。
21:50 東京駅発
友人もホームスレスレの階下窓から撮影しながら、出発していきます。
同時に発車するのが東海道新幹線。日本一の高速鉄道と並走していくのは、非常に楽しいものです。
東京駅のNewDaysで、色々買い込んできました。
夜を駆けるサンライズ呑み会が始まります。
横浜までは東京に住んでいる友人が、わざわざノビノビ座席を確保して乗車してきていました。
車掌さんに断って、部屋で3人おしゃべり。これでも全く窮屈ではありません。
新幹線や特急が停車し、小田急のターミナルでもある小田原駅を通過します。
お城が見えるかと注目していましたが、よく分かりませんでした。
次の停車駅である熱海駅に到着。
ここではJR東海へ交代のため数分の停車時間があるので、自動販売機で飲み物を買ってきました。
車内にも自販機はありますが、コーラやお茶など最低限の商品だけです。
丹那トンネルを抜けて、沼津駅に停車。
静岡県最東部では新幹線駅があってもおかしくなかった、非常に大きな街です。
ここで、サンライズツインの鍵について見てみます。
部屋の中に友人を残して、一人外へ。
これで内側から鍵を掛けられると、中へ入ることはできません。
内鍵を開けてもらえば、緑色の状態になります。
一人が外に出る時は、予め意思疎通をしておかなければなりません。
外へ出ている間に、中の人が鍵をかけて寝てしまったら目も当てられませんからね。
しばらく車内を暗くして夜中独特の景色を楽しみます。静岡駅に到着したところで、おやすみなさい。
おはようございます。列車は岡山市を走行中です。
ちょうど山の影からは、朝の空が目覚めてきています。
平野部になりますと、赤色の空が姿を現しました。
まだ完全に明るくはなっていませんが、岡山駅に到着です。
ここではサンライズ出雲との解結作業のため、しばらく停車します。
向かいのホームには津山線、懐かしのデザインの列車が停まっていました。サンライズからの接続も取られたダイヤのようです。
解結後は、サンライズ瀬戸の方が先の発車。4分しか停車時間がないので、気をつける必要があります。
宇野線を走行しているサンライズは、茶屋町から本四備讃線に入りました。
折角なら瀬戸大橋を渡るところを見たいので、さっさとシャワーへ。
予め購入しておいたシャワーカードを挿入すると、6分間使用できます。
ゆっくり浴びても、十分余裕を持たせられました。
生暖かい微風ドライヤーでなんとか髪を乾かしていると、児島駅に到着しました。
トンネルを走っている中、早足で部屋へ戻ります。
部屋に戻ると、ちょうど瀬戸大橋を渡り始めたところでした。
日も登ってきて、ボヤボヤとした早朝の空気を感じられます。
上には一緒の構造物となっている、高速道路を見ることができました。
埋立地に作られた工場を見ながら、四国に上陸しました。
そして最初は坂出駅に到着。
多くの通勤通学のお客さんが列車を待っていました。
そして郊外から大きな建物が集まる中に入りまして、高松駅に到着です。
サンライズツインには寝台特急で感じる窮屈さが全く無く、まさにホテルが走っているかのようでした。
きっぷを取るのは難しいですが、1ヶ月前10時の発売から狙う価値は十分にあると思います。
鉄道ファンでは無い友人も心から楽しんでいて、非常に良い寝台特急の旅になりました。
最後に11月末で閉店してしまいましたが、駅構内の連絡船うどんで朝ごはん。
瀬戸大橋が架かる前からの歴史あるうどん。気軽にここで食べられなくなってしまうのは、かなり残念ですね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。