E4系は日本国内で最後の2階建て新幹線です。
防音壁に遮られず眺望の良い2階とホームスレスレのスリルを感じられる1階。どちらも楽しめる素敵な列車になっています。
しかしその中で車端部の片方には1階でも2階でもない座席があります。
こちらはFL席と呼ばれており、平屋席のようなもの。一体どんな空間なのかご紹介していきましょう。
車内に乗り込むと2階建てならではの階段が現れます。
車内の構造はご覧の通り。平屋部分の座席番号は1階から続いているので、正確に言えば1階席の一部ということになります。
デッキ部分をパノラマで撮影。左側はそれぞれの階に向かう階段、そして右側がお目当ての平屋座席です。
こちらの座席数は14席で、かなりコンパクトになっています。
分かりやすく言えば首都圏の普通列車グリーン車の平屋部分みたいな感じです。
最後部の座席は3人掛けでなく2人掛け。
1つ取り外された座席部分には雑誌を入れるラックが設置されていました。
今回は2,3人いらっしゃいましたが、夜間など人がいなかったら、ちょっとした個室気分を味わえそうです。
しかし越後湯沢駅からはスキー客が多く乗車、流石にこちらの席も埋まってきました。
FL席の購入方法は少しだけややこしいです。
通常通りまずは号車を選択。
すると同じ時刻の列車ですが、『1階』と『2階』2つの列車として表示されます。
これでは車端部の座席を選択することはできませんので、先程の画面に戻りましょう。
4,6号車のところだけに表示された、『車端部』と書かれたボタンを押します。
そして座席表を選ぶを選択すると…
ご覧の通り、FL席だけの座席表が表示されます。
券面にはMaxとき330号1階"FL"と書かれており、車端部であるということがわかります。
E4系には1,2,FLの普通席、そして2階のグリーン車があって、本当に多彩な機能がある列車です。
FL席があるのは2,4,6,10,12,14号車になります。
当然ですが景色は普通の新幹線と同じになっています。
それでもやはり防音壁は少々邪魔に感じてしまうものです。
中央部分には車内販売のワゴンを昇降させるためのエレベーターも存在します。
またワゴン販売だけでなく売店も設置。このときは営業していませんでしたが、E4系のカラーをまとったデザインのカウンターです。
E4系は色んな魅力が詰まりすぎていて、一回乗っただけでは全てを見切ることはできません。
秋の廃止まで何度か乗りに行きたいなと思うところです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。