この記事は後編です。前編はこちら↓
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三河安城駅はなぜ開業?それまでの道のり [安城市民が三河安城駅を解説(前編)]
のぞみの案内でお馴染み 東京から新大阪方面へのぞみに乗車していると、『三河安城駅を定刻通り通過しました。あと10分ほどで名古屋に到着します。』というようなアナウンスが流れます。 そのため、三河安城は名 ...
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三河安城駅を見てみる
新幹線駅はどうなっているのか
新大阪方面のこだまが入線。
ホームの端っこには屋根がありません。東海道新幹線の駅でホームに屋根がない部分があるのは珍しいと感じます。
そして、鳥居型の駅名標。これもまた珍しいのではないでしょうか。大抵吊り下げだったり、壁に作りつけていたりしますが。
ホーム上には木製のベンチ。
三河安城にいると写真を撮るときにこれを写しておくと間違いないそうです(笑)
ホームを降りると、喫煙室。
そして待合室が。
こだまのみ停車の駅なら十分な広さです。
向こうにはお手洗いがありますが、あれは仮設で、現在リニューアル中でした。
改札を出ると、何軒かお店が入っています。
言っても新幹線駅なのでそれなりの地位はあるようですね。
名古屋駅にあるうまいもん通りがASTY三河安城にもでき、駅に入っているお店も少し前とお店が変わりました。
世界の山ちゃんや、浜松駅の餃子でお馴染みの石松餃子など、ビジネスマンをターゲットにしたお店が多いです。
しかし千年の宴が移転し、跡地にはKEY’S CAFEができます。(2020年10月31日オープン)
気軽に入れるお店ができて良かったです。
改札の正面を奥に行ったところにはモニュメントが。
西三河地区の地図になっています
そしてこんな感じのボタンがついています。
たとえば安城市のところを押すと…
写真ではわかりづらいですが市境に合わせて光ります。実際に見るとちゃんと分かります。
在来線への乗り換え方
三河安城駅では東海道本線に乗り換えることができますから、そちらへも行ってみましょう。
改札を出てベルマートキヨスクのわきをずっと真っ直ぐに行きます。
突き当たり右手にはこのような連絡通路がありますのでずっと進んでいきます。
ご覧の通り結構な登りです。
しかし完全に風雨から守られており、空調も完備。バブル時期に開業した駅というのもあってやりすぎ感が否めません。
途中にある案内ですが、どこか国鉄の雰囲気が感じられます。三河安城はJRになってから開業しましたが、ピクトグラムが0系と103系で、なかなか古さを感じさせます。
在来線の駅舎に到着。
なんとも感想が沸きづらい駅ですが、在来線側は無人化が決まっています。
東海道新幹線内のJR線乗換駅で在来線が無人化されるのは初めてですね。
在来線は快速は停車せず、普通列車のみが停車します。そのため新幹線駅なのに快速が止まらないと言われることが多いです。
とは言っても前にお話ししたようにこの駅の利用者は車で来ることがほとんどですからそこまで不便ではないでしょう。
一度改札をいけないのは面倒ですが、後から出来た駅ですから仕方ないですね。
2つの駅舎の間には何が?
在来線側から新幹線の方を眺めた様子ですが、大きな広場になっています。
広場にはこんな水場があります。
ダムを模した出水口から水が流れ、三河地方の川を通って海へ流れる様子が表されています。
当然ながらロータリーも広めにとられています。
ただし、タクシーは南口の方が多く停まっていました。
また、新幹線駅と在来線駅の間はビジネスを中心とした街づくりにする予定だったので、
本部の機能は近くの大府市に移転しましたが、スギ薬局の本社ビルが新幹線駅前にあります。
他にもエイブルやなどの店舗がまとまった建物があります。
日本デンマークの駅
続いては在来線の乗り換えとは逆、新幹線南口の方へ。
駅舎はデンマークの駅をイメージしたそうです。
確かにヨーロッパの、都市からちょっと外れているけれどまあまあ大きい駅という雰囲気があります。
駅からちょっと離れて撮ってみましたが、これはかなりヨーロッパに似た様子です。
左側に見えるホテルグランドティアラ安城、西洋風の街頭、そして電線のない町並みがその雰囲気がありますね。
駅南口には東横インが新しくできました。
他にもビジネスホテルとして、ドーミーインやABホテルがあり、新幹線と在来線の間にはホテルトレンド三河安城があります。
名古屋駅でホテルがとれないときに三河安城に来る方もいるようです。
三河安城駅からの交通手段
バス路線
まず、新幹線駅の高架下にあるニッポンレンタカーの前あたりに、東京行きの夜行バスがあります。
また、あんくるバスの、4高棚線、6西部線、7作野線があります。
レンタカー
新幹線南口にトヨタレンタリース、新幹線高架下にニッポンレンタカー、スギ薬局本社あたりにオリックスレンタカーがあります。
三河安城にひかりを停める必要はあるのか
最後に安城市内ではよく言われるこのことについて。たまにひかりを停めようというチラシも入るようですが、安城市民と言うひいき目を介してもまず無いと思われます。
ここでひかりが一部停車する岐阜羽島駅を引き合いに出してみます。岐阜羽島駅にひかりが一部停車する理由は
・こだまが名古屋駅以西から半減するため
・羽島周辺の利用客が岐阜駅ではなく岐阜羽島を利用するように促すため
この2つが主です。
一方で三河安城駅の場合、こだまは1時間に2本あります。
しかもひかりを停車させても良いと言えるほどの利用客数や乗り換え路線はありません。たとえば米原駅のように北陸へ連絡するような役割があれば別ですが。
そして理由はもう1つ。
東京方面から名古屋へのぞみ等で向かってから三河安城へ戻る場合も往復分の運賃、特急券が必要だということを知らせる貼り紙。
このような現象が起こっているため、2013年までこのルートの企画乗車券、Jきっぷというものが発売されていました。
しかし、そのきっぷが廃止されたと言うことはそのようなお客さんもあまり見込んでいないと言うことになります。(こだまの速達化が進んだからという理由もあります。)
このようなことから考えてもひかりが停車することは今後もあまり見込めないと思われます。
一方で停車した方がJRにとって利益になるのなら停車させてくれるでしょうが、そのような様子はどうも無い様です。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。