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【切符の経路ミス!?】国鉄列車を乗り継いで、山口・広島を東へ[史上最長片道切符の旅(21)]

2022年5月26日

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今回のルート

益田〜三原

 

おはようございます。まだ暗い早朝の益田駅です。

 

人がおらず静かな駅にはホワイトボードアートが飾られていました。

様々な色を組み合わせた、かなりクオリティの高い作品です。

 

山口線のキハ40系普通列車で南下します。

0628 浜田駅 発

お隣には西日本ローカル線の代名詞とも言える、キハ120系が停車中でした。

 

30分も経てば、山の中でも段々と明るくなってきます。

 

山口線と並走してきた高津川を渡りました。

 

日原駅にて列車の行き違い。高校生の生徒さんが乗っていかれました。

現在岩国から走っている第三セクター・錦川鉄道は、ここまで結ぶ予定だった陰陽連絡線です。

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津和野駅はSLやまぐち号の行き先ということで、転車台がありました。

 

津和野は山陰の小京都とも呼ばれ、その町並みが大切に保存されています。

朱色に染められた石州瓦の家々を眺めながら南下。

山の中腹には旗がなびく太皷谷稲成神社を見られました。参道には1000本の朱塗り奉納鳥居が並びます。

 

白石トンネルで島根県から山口県に戻ります。

 

畑では何かを燃やしている様子で煙が昇っており、これこそローカルを感じる光景です。

 

山口線の益田〜宮野は、先日JR西日本が赤字線区として収支を発表した区間です。

特急列車も走る路線であっても、この辺りは厳しい状況が続きます。



0819 山口駅 着

ここは山口県の県庁所在地、山口市の中心部です。

 

右から読む駅名標も再現されており、鉄道が無かったはずの江戸時代までタイムスリップしすぎちゃったみたいです。

 

山口駅は日本一しょぼい県庁所在地の駅と言われたりもします。平べったい茶色の駅舎です。

 

駅前通りもやや寂しいですが、1km程先に歩けば県庁などもあり、大通りに至ります。

 

駅からはみどりの窓口も無くなってしまい、これはかなり驚きです。

 

0828 山口駅 発

1から3番線全てに朱色の国鉄列車が停まる中、1番線の列車に乗車。

 

新山口駅には山陽新幹線のぞみ号も停車します。



0852 新山口駅 着

山口線には特急列車も走っており、スーパーおき2号米子行きが発車していきました。

 

新山口駅があったこの地域、元々は小郡町で駅名も小郡駅でした。

小郡町は山口市の一部と思われることを避けるため、新幹線開通時に新山口駅への改名に反対していました。しかし、2005年に山口市との合併を前に、2003年に新山口駅へ駅名が変わっています。

 

この時期はWEST EXPRSS銀河が山陽ルートで走っていました。史上最長片道切符ルート当時は山陽本線にも寝台含め特急が走っていたのだと思うと、なんだか寂しくなりますね。

 

新山口駅は白を基調とした、ピカピカの駅舎。開放的な広場やバスターミナルも開放的です。

 

0924 新山口駅 発

ここからは山陽本線、特徴的な黄色い113系で東へ向かいます。

 

窓を開けた先にはだだっ広い駅構内がありました。

 

大きな高架駅となっている防府駅。

新幹線駅には選ばれませんでしたが非常に立派で、それと同等の規模と言っても良いような駅です。

 

その後は穏やかな瀬戸内海のすぐ横を走ります。細かな島々が浮かんでおり、太陽もきらめいていました。

 

徳山駅では向こうのホームに、試運転中の227系RedWingが停まっていました。

2022年3月のダイヤ改正で、227系の運転区間は新山口駅まで拡大されています。

 

徳山駅を出発すると空に向かってそびえ立つ、立派な新幹線の高架すぐ横を走ります。

 

周南コンビナートもあって、工業も盛んなこの地区。高架を走る山陽新幹線からは、一面に工場の景色を楽しめます。

 

隣の櫛ヶ浜駅からは岩国までを結ぶ岩徳線が分岐します。

山陽本線よりも距離は短いですが、電化されていないローカル路線です。

 

海の向こうに見えているのは屋代島。 柳井市の大畠駅近くから大島大橋で結ばれています。



1115 岩国駅 着

この駅を境に黄色い113系と新しいRedWing227系の領域が分かれており、駅にはそれらが混在しています。

 

1125 岩国駅 発

広島の赤を思わせるRedWingに乗り込みまして、石油化学工場を見ながら広島県に入ります。

 

広島〜宮島口は観光客で非常に混雑する区間です。この駅前からJR西日本宮島フェリーが出港しています。

 

広島市の中心部へと入ってきまして、日本を代表する三角州を作り上げる、太田川を渡ります。



1214 広島駅 着

特急は発着しませんが各方面へ路線が伸びており、カラフルな駅名標が並んでいました。

 

広島駅では新駅舎の建設が進んでおり、現在は駅舎が消えてしまっているかのような状況です。

 

新しい駅舎は大阪駅のような開放的な構造で、路面電車との乗り換えも便利になります。

 

こちらは1番線の東京寄り先端部。1番線に白線が見えますが、フェンスの向こう側にも同じ白線が見えます。

あちらにはかつて0番線があって、国鉄宇品線の列車が発着していました。

 

工事がどんどん進められて、これを見るのも難しくなるかも。

旅行中に詳しく教えてくださった読者さん、ありがとうございました。

 

1番線には急行出島の指定席乗車位置案内が残っていました。

呉〜広島〜長崎を結んでいた列車です。



1250 広島駅 発

右手には赤いローソンや東横インが見られます。

 

その訳はもちろん、広島カープ。

MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島があり、この辺りは赤色で統一されています。

 

海田市駅からは呉線が分岐。三原駅まで海沿いを迂回します。

 

山陽本線はセノハチと呼ばれる山越え区間を走ります。

現在の電車では全く実感せずに軽々と越えていきますが、機関車にとっては難所だったようです。

 

東広島市の中心である西条駅。

広島大学や近畿大学工学部を軸とした新たな都市計画が進められ、テクノポリス計画の成功例とされています。

 

海田市駅から分かれた呉線が近づいてきました。



1403 三原駅 着

ここで、使ってきた乗車券で自動改札を通ろうとしたら、引っかかってしまいました。

 

有人改札のところで初めて気づいたのですが、問題だったのは経由の部分。

 

史上最長片道切符のルートは三原駅を経由して呉線に入ります。

 

しかし、今回は広島駅から最短で呉線に入る、こちらの乗車券を買ってしまっていたのでした。

 

本来なら変更などしたいところですが、みどりの窓口も休憩時間中。

変更は難しいようで、そのまま使って良いと言われました。

 

そうは言っても不足金額はあったので、差額分の100円の切符を買ってきました。

 

色々トラブルがありましたが、気を取り直して旅程を再開しましょう。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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