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【新幹線が走るのにローカル線】田沢湖線を走破する普通列車が少なすぎた…[2021北東パスローカル(7)]
東京駅から秋田駅には、秋田新幹線が走っています。 盛岡駅までは東北新幹線と連結して運転、真っ赤なこまち号はそこから秋田へ向かう方式です。 新幹線と名乗っていますが、これはあくまでミニ新幹線と呼ばれる在 ...
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岩手県の真ん中に位置する県庁所在地、盛岡駅からは各地方とを結ぶ列車が走っています。
今回乗車するのは盛岡から三陸地方の釜石まで走る、快速はまゆりです。
使用されるのは東北のローカル線で走るキハ110系の3両。
1号車が指定席で、編成は0番台が2両、100番台が1両です。
自由席車両は100番台。
ロングシートとボックスシートが混在しています。
一方で0番台なのが1,2両目です。
指定席は1号車だけなので、2号車は自由席でありながら指定席の車両が使用されることを意味します。
今回はこちら、自由席なのにリクライニングも備えた指定席車両に乗車できる、快速はまゆりについてご紹介します。
この座席は指定席として乗ったとしても、かなり乗り得な座席です。
まずはこのリクライニング。
元々は同区間を走る急行陸中のために装備され、快速に降格してもそれが引き継がれています。
足元は一部埋まっているところもありますが、こちらは十分伸ばすことができます。
また、机もある点はかなり便利。
自由席のほうが混雑していたら、こちらを利用してしまいそうです。
盛岡駅を出発しました。
東北新幹線の高架を見ながら、進行方向と反対を向いて行きます。
まずは東北本線を走行、花巻駅周辺では住宅街の広がる市街地を見られました。
花巻駅からは釜石線に入り、東へ向かいます。
花巻市は宮沢賢治ゆかりの地であり、代表作『銀河鉄道の夜』が生まれたとしてSL銀河も走ります。
そのため釜石線には銀河鉄道関連のデザインが多くされていました。
進行方向が変わり、釜石線に入ります。愛称は銀河ドリームライン釜石線です。
釜石線最初の駅である似内駅を通過する時には、反対方向の列車と行き違いました。
東北本線と並行するルートを取る、北上川を渡ります。
東北新幹線との交差地点には新花巻駅があります。
お隣の北上駅から12.5kmと近めですが、1985年に開業した請願駅です。
釜石線のホームは簡素なものですが、銀河を思わせるペイントがされていました。
次に停車する土沢駅は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』で始発駅のモデルとされた駅です。
ホーム上には腕木式信号機をモチーフにしたモニュメントが立っていました。
国道283号線がすぐ横を走ります。
自動車専用道は並行こそしないものの、花巻から釜石は釜石自動車道で結ばれています。
釜石線は岩根橋駅から遠野市に入っています。
快速はまゆりとして最初の停車駅は宮守駅でした。
その後列車からは里山のような風景を見下ろせます。
この先にある道の駅は『遠野 風の丘 永遠の日本のふるさと』。遠野はそんな日本の原風景をみせてくれる場所なのです。
遠野は河童を代表とする昔ばなしの有名な街でもあります。
このあたりは市街地になっているものの、今でもそれは語り継がれています。
遠野駅に到着しました。
石積みデザインの駅舎からはヨーロッパの雰囲気を感じさせられます。
駅舎にはホテル『フォルクローロ遠野』がありましたが、2015年に閉館してしまいました。
列車は山の中へ突入します。
通過しているのは秘境駅ともされる上有住駅です。
今から山を下っていくのですが、勾配が急になってしまうために普通に降りることはできません。
これから向かう線路は本当に真下。これからΩループを用いてあそこまで降りますが、ヘアピンカーブと言ってよいほどの鋭いルートです。
そんなにカーブしているという実感は沸きませんが、とにかく山の中を走り続けます。
そしていつの間にかさっき見た高さの、陸中大橋駅まで降りてきました。
見上げてみると赤い鉄橋が見えて、あんなところを走っていたのだと驚かされます。
松倉駅は2021年3月より快速はまゆりが全列車停車になりました。
ここから釜石市内の駅に3駅連続での停車です。
続きまして小佐野駅に到着しました。2020年秋までみどりの窓口があったほどで、立派な木造駅舎が残されています。
甲子川を渡りまして、終点の釜石駅はすぐそこです。
釜石駅に入線中です。
左手に見えてきたのはきれいにペンキで塗られた転車台、SLの運行には必須です。
さらに車庫には銀河の星々が広がっていました。
10:51、盛岡駅から2時間9分の所要時間で釜石駅に到着しました。
かつてここから山田線を北上して宮古まで走っていたこともありましたが、現在はすべて釜石止まり。
山田線だった釜石〜宮古も三陸鉄道に移管されました。
急行らしさも残る快速はまゆり、ぜひ一度乗車されてみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。