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YouTuberさん立入禁止じゃないの?崎守埠頭のキハ183系を見に行きました[2021特急ニセコ(4)]
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おはようございます。こちらは早朝の札幌駅です。
北海道一の大都会も、まだお休みの様子。
改札が開くまでコンコースで待ち構えています。
わざわざ朝早くに来て今回乗車するのは、札幌駅6時ちょうど出発の普通列車旭川行きです。
札幌駅から最初に出る函館本線の始発列車ですが、これはただの普通列車ではありません。
ホームで待っていると、やって来たのはキハ40系気動車。
そう、札幌から旭川は電化されており電車特急も頻繁に走っているのにも関わらず、この便に関してはキハ40系による運行なのです。
発車時刻が近づくと全座席の半分が埋まるくらいになりまして、確かに札幌近郊にふさわしい乗車率です。
ただし、2両編成での運行ということを忘れてはいけません。
それでは札幌から旭川までキハ40系の旅が始まります。
ディーゼルのエンジン音を響かせながら、札幌駅を出発しました。
さすがに人も多いので窓を全開にとはいかないところ。
いくら機能を備えているとはいえ、迷惑にならないようにしなければなりません。
これほどの都会から大きな音を立てて行く感覚、東京を185系踊り子で出発するのに似ています。
札幌駅を出ると突然、H100型のDECMOが現れました。
キハ40系を追い出したとして鉄道ファンが目の敵にしている列車です(笑)
次の苗穂駅は札幌圏のベッドタウンとして再開発が行われている場所。2019年には新駅舎がオープンしました。
苗穂駅周辺には工場があって、JR北海道の列車を数々生み出してきました。
札幌〜白石は北海道唯一の複々線区間、函館本線と千歳線が並んでいます。
その後は広大な敷地を有する、札幌貨物ターミナルが見えてきました。
その近くにあるのが千歳線の単独駅、平和駅です。
函館本線と千歳線の分岐駅は手前の白石駅なのですが、一応その後も並行していたのでした。
千歳線は高架に乗って、函館本線から離れていきました。
厚別駅、大麻駅など札幌市内の駅に次々停車。ある程度お客さんの乗降があります。
沿線にはマンションや住宅を多く見られ、流石は人口集中地です。
江別市に入りまして、高架駅の野幌駅に到着。
赤色の柱が印象に残りますが、デンマーク国鉄と共同で「ひかり」をテーマにデザインされています。
江別駅には旭川駅からやってきた、始発のライラックを見られました。
岩見沢駅に到着しました。
この駅は鉄道における札幌都市圏の東端であり、交通系ICカードのKitacaエリアもここまでです。
岩見沢駅ではしばらくの停車時間があります。
それは札幌から来たライラック1号に追い抜かれるためです。
札幌〜旭川間で通勤される方の多くはこちらを利用するでしょう。
ホーム上でソリを引く、ばん馬の像を見ながら岩見沢駅を発車します。
車窓はローカルな景色になりまして、キハ40系から見るものとしてはかなり見慣れた部類のものです。
光珠内駅では多くの下車。なぜかはよく分かりませんでしたが、近くには北海道立研究機構があるらしいです。
専修大学北海道短期大学もありましたが、2017年に撤退しました。
お客さんも少なくなってきたので窓を大きく開け、風に吹かれていきます。
日本最長直線道路は光珠内付近から伸びており、それだけ何も無いところであることが分かります。
奈井江駅からは中高生の生徒さんが乗車。
さらに砂川駅からも大勢乗って来られて、通路は人でいっぱいになりました。
生徒さんが「東京はこれどころじゃないんだろうな」という話をしていたので、おそらく偶然この日の利用者が多かったのだと予想されます。
生徒さんたちは全員、滝川駅で降りていきました。
よく分かりませんが服装的に校外学習っぽく、同じ列車に集中したということでしょうか?
滝川駅でもしばらく停車し、オホーツク1号が追い抜いていきました。
ライラックとは異なってこちらはディーゼル特急。
こちらもかなり年季が入っていますから、動く時には大きな唸り声を上げています。
ホームの自動販売機コーナーには、『いい日旅立ち』の画が描かれています。
このキハ40系と同世代なだけあって、まるでタイムスリップしたようです。
江部乙駅は木造駅舎でありながら、どうした血迷ったか、というようなカラフルさ。
個性派レストランの外観みたいな色合いです。
留萌本線との分岐駅、深川駅に到着しました。
ホームの柱にはホーロー駅名標がズラッと並んでいます。
お馴染みだったサッポロビールの広告が白塗りになってしまって、かなり寂しいものです。
これまで平地を走っていた函館本線ですが、だんだん山を登ってきました。
旭川への山を貫く、4523mの神居トンネルに入ります。
キハ40による運行で無くなったら、このようにトンネル内を綺麗に映すことはできなくなってしまうでしょう。
トンネルを抜けたところには、2021年3月に廃止された伊納駅跡を見られました。
この駅は神居トンネルの完成に伴う新線切り替えで、ホームが移設されています。
そして最後の途中停車駅、近文駅に到着しました。
旭川周辺の街になったため利用者も数人おり、駅舎へ続く跨線橋を渡っていきます。
石狩川を渡りまして、旭川市の中心部へ。
高架の上に敷かれた線路のポイントを渡ると、短い2両であっても1両目を見られました。
札幌駅から2時間53分、終点の旭川駅に到着です。
向こうのホームにはDECMO、そして同じキハ40系の紫水ラッピング車両が停まっていました。
キハ40系で札幌〜旭川を走ったことで、窓の開く列車で都会の中を走る楽しみを感じられました。
このような体験はだんだんできなくなりつつあります。
いつ運用が変わってもおかしくないように思いますから、ぜひ一度狙って乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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