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以前、日本一長い駅名の等持院・立命館大学衣笠キャンパス前から日本一短い駅名の津までの移動を紹介しました。
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【駅名最長→最短】等持院・立命館大学衣笠キャンパス前から津へ行く!
※2021年7月25日現在最長の駅名は『トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)』停留場です。 最新版の記事がこちらです。 今日は日本一長い駅名の駅に来ています。 それまで等持院駅でしたが、 ...
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しかし2021年、新たに富山地方鉄道にて更に長い駅名が改称によって誕生しています。
それが、トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)停留場です。
それを受けて今回やって来ましたのは津駅。今回は駅名最短の駅と最長の駅を結ぶ旅をリベンジします。
改札を通りまして津駅のホームへ。
薄目で見ると『?』に見えるJRの駅名標が特徴です。
まずは快速みえに乗車します。
この日は松阪周辺のダイヤが乱れていたため、快速みえは鳥羽駅ではなく津駅始発のようです。
11:02 列車は気動車の音を立てながら津駅を発車。
列車はすぐに電化されている近鉄の下をくぐります。
前回は近鉄で津までやってきたので、今回はJR中心です。
しかし現在走っているのは伊勢鉄道線。
この快速みえはJRの列車でありながら、第三セクター線を通るのです。
そんな線内の鈴鹿駅にも停車、この路線があることでJRは名古屋〜伊勢を便利に結ぶことができています。
列車は河原田駅からJR関西本線に入りました。
貨物列車も走る四日市駅周辺で、右手にはその工業地帯が立派に立ち並んでいます。
木曽川を渡って三重県から愛知県へ。
12:05 中部地方の中心地である名古屋駅に到着しました。
ここから富山へ向かうにあたって、高山本線の特急ワイドビューひだに乗車します。
現在キハ85系で運行されている特急ひだ。しかし2022年春から後継のHC85が投入される予定です。
今回は切符を取りやすいうちに乗っておこうと、パノラマグリーンを選択しました。
12:48 列車は後ろ向きに発車、名古屋駅に林立するビル群が遠くへ離れていくのが良いですね。
この列車は気動車でありながら、他の電車と同じ速度で一生懸命東海道本線を走っていきます。
岐阜駅からは進行方向を変え、高山本線へ入ります。
線路は高架に挟まれながら下っていき、高速道路を走っているような光景です。
名鉄の重要な駅、新鵜沼駅と乗り換えられる鵜沼駅を通過します。
かつては名鉄犬山線から高山本線への接続線が敷かれていて、高山まで直通する特急北アルプスが走っていました。
最初の停車駅は美濃太田駅。ここからは福井まで結ばれるはずだった越美線の南側、長良川鉄道が発着します。
名古屋から北陸へのアクセス特急はここを走っていたかもしれません。
高山本線は険しい山の中、飛騨川沿いを走ります。
そんな中でも右手に見える、非常に素晴らしい渓谷が飛水峡。
独特な形をした岩々に緑の生い茂る、是非とも注目すべきポイントになります。
下呂駅を出た所でこちらは下呂温泉の温泉街。
飛騨川沿いにクリーム色になりつつある温泉旅館が立ち並んでいました。
そして最大の目的地となるであろう、高山駅に到着。グリーン車からは誰もいなくなってしまいました。
この辺りは冬には雪国となるエリアです。
ポイントのところに雪が詰まらないよう、スノーシェッドがかけられています。
冬ならば津から富山まで、その環境が大きく変わっていくのがハッキリと分かってより面白そうです。
猪谷駅ではJR東海からJR西日本の方へ交代します。
神通川を渡り、しばらくすると渓谷から平野へと景色が落ち着いてきました。
速星駅には日産化学富山工場が隣接しており、化学薬品を積んだ貨物列車がやってきます。
正直高山本線に貨物のイメージは無いので、初めて見たときは驚きました。
西日本の高山本線にはキハ120系が使用されており、独特な色合いで塗られています。
列車は北陸新幹線の高架をくぐり、終点の富山駅はもうすぐです。
あいの風とやま鉄道、高山本線、そして北陸新幹線の橋が一緒に神通川を渡ります。
16:39 真っ白な柱が枝を伸ばし、屋根を支える富山駅に到着しました。
ワイドビューひだはホームの端、切欠ホームに停車することとなります。
改札を通りまして、最後は富山駅高架下に集まる路面電車に乗ります。
様々な方向へ向かう列車がやってきますが、乗車するのは富山大学前行きです。
16:54 駅前の都市圏を見ながら、列車は富山駅を出発しました。
こちらは丸の内停留場から見える富山城。周辺には県庁や市役所など様々な公的機関が集まっています。
ここまで走ってきた環状線から外れまして、大学前へ向かいます。
この旅で何度か渡った神通川を再び路面電車で渡ります。
終点の一つ手前、いよいよ目的地に到着です。
17:03 トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)停留場に到着しました。
この駅は元々『新富山』停留場でしたが、2015年3月14日に『富山トヨペット本社前(五福末広町)』停留場に改称。
これによって駅名の読み仮名数が24文字となり、日本一長い駅名になりました。
しかし2020年3月20日に嵐電の『等持院』駅が『等持院・立命館大学衣笠キャンパス前』駅に改称されたことで読み仮名数が26文字に、日本一の駅名の座を譲ることとなりました。
ところが富山トヨタ、富山トヨペット、ネッツトヨタノヴェルとやまが企業統合によってトヨタモビリティ富山に社名変更。
さらに本社が富山市中心部に移転したことから改称されることになりました。
そして2021年1月1日、改称されたのが『トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)』停留場。
読み仮名数が32文字となり、約8か月振りに「日本一長い駅名」を奪還することになりました。
周辺の街に合わせてコロコロ駅名が変わる停留場の名前。そしてそれは段々長いものになっていくのでした。
以前もそうでしたがこの移動自体は全く意味はありません。しかし、日本にはいろんな駅名があって、それに着目するのも面白さの一つ。
旅のテーマを個人で作り出してみるのは、やはり楽しいものです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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