今日は北陸新幹線で金沢駅まで来ました。
ホーム柱の上部には金箔が貼られており、神々しさが現れています。
北陸新幹線は現在、金沢駅までの路線ですが、2024年には敦賀駅まで延伸されます。
将来的には敦賀から新大阪までも繋がり、北陸新幹線はこれによって全通です。
北陸から大阪までは今のところ特急サンダーバードで結ばれています。
今回乗車するサンダーバードは、北陸新幹線の駅ができる各駅に停車する列車です。
北陸新幹線の駅は、金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀。
単独駅の越前たけふは例外として、その他は全て新幹線と同様の停車駅になります。
せっかくそれぞれに停車する便ですから、各駅の工事の進捗を見ることにしました。
列車は金沢駅を発車。
屋根に囲われてちょっと薄暗い高架ホームを走り始めます。
その先はずっと新幹線の高架が並行しており、現在も新幹線が走っている区間です。
それは松任駅周辺に白山総合車両所があり、ここへ新幹線が回送されるため。
白山市はここに新幹線の駅を設置することを要望していましたが、現在それが実現する様子はありません。
その先は新幹線が走っていない区間へと入り、まだ高架が完成していない工事中の部分も見られました。
再び新幹線の高架が近づくと、最初に停車するのは小松駅です。
小松駅は2002年に高架化されていることもあって、どちら側も発展しています。
新幹線が来るのは東側で、サイエンスヒルズこまつ、小松の杜があります。
駅舎は白山の雄大な山々をイメージされ、グレーのモダンなデザインです。
高架は住宅地の中を走って離れていきました。この辺りは防音壁で囲われ、景色を見ることは確実に難しいでしょう。
続いての停車駅は加賀温泉駅。
新幹線の駅舎は加賀市美術館やショッピングセンター、温泉へのバスが発着する、メインの出口に建設されています。
まだカラフルでアナログな停車位置案内が残されており、これもまた無くなってしまうかと思うとちょっと寂しいです。
駅舎のデザインは温泉郷をイメージ。高架駅でありながら和を表現した駅舎になります。
高架をしばらく見ていると線路を敷設しているのでしょうか、黄色い車が停まっていました。
石川県から福井県に入るところ、列車は山の中に入っています。
こういったところも新幹線はトンネルで突き抜けていくのでしょう。
続いては芦原温泉駅。
新幹線駅舎は現在は裏口の東側に建設中。
メイン出口は西側であり、温泉街や東尋坊へのメインストリートもこちらになります。
北陸新幹線には黒部宇奈月温泉、加賀温泉、芦原温泉と温泉の名前が付く駅がたくさんできることになります。
続いては福井駅に向かいます。
高架の向こうにはえちぜん鉄道の車両基地があり、列車が停車中。
新幹線の高架の近くを車両基地から本線へ線路が上っていきます。
えちぜん鉄道の福井駅が高架化される際、2018年6月まで仮駅として新幹線の高架が使用されていました。
建設中の新幹線部分については足場や網が覆われており、その様子を伺うことはできません。
続いての停車駅は鯖江駅、そして武生駅です。
これらは大きな町ですが、どちらの駅にも新幹線駅は設置されません。
その代わり延伸区間で唯一の単独駅、越前たけふ駅が設置される予定です。
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その先は全長13870mの北陸トンネルへ。
一方で新幹線はさらに長い総延長20000mに及ぶ新北陸トンネルを抜けていきます。
北陸新幹線敦賀延伸が予定から1年遅れたのは、このトンネルの工事に難航しているためでもあります。
敦賀駅に到着しました。
この駅についてはあまりに大きすぎて、どれくらい工事が進んだのか実感が湧きません。
しかし特急との乗換駅として立派なものとなるでしょう。
ここから先も車両基地まで高架が続いています。
新幹線開業に伴い、金沢~敦賀の北陸本線は第三セクターになります。
そのため、北陸にある北陸本線の途中駅は新疋田駅だけになってしまいます。もはや北陸本線とは言えない短い路線です。
北陸新幹線はこの先小浜へ向かいますが、サンダーバードは湖西線経由です。
新幹線とは違うルートを通ることになりますが、ここは130km/hで走りながら琵琶湖沿いを行く湖西線を楽しむことにします。
山科駅周辺では東海道本線と合流。
そして京都駅に到着しました。
京都~新大阪は既に東海道新幹線があります。
しかし北陸新幹線は南部の片町線、松井山手駅を経由して新大阪に向かう予定です。
新大阪駅は地下に2面4線の駅を建設、山陽新幹線へ直通させるなんて計画もあります。
しかし北陸新幹線が新大阪まで来るのは2046年と想定されており、まだまだ遠い未来です。
それまで関西から北陸は乗り換えを要する不便なものになってしまいます。
しかし北陸への新たな鉄道網が出来ていく、その様子を見られたのは非常に面白いものでした。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。