ここは人が全くいなくなってしまった夜の大阪駅。これから東京駅へ向かいます。
しかし既に日付は変わっており、当然もう新幹線は出ていません。
それどころか大阪駅から出る普通の列車は全て終了。
そんなガラガラの大阪駅からは新幹線よりも安く、快適に東京へ行く方法があります。
それがこちら、唯一発車標に表示されている寝台特急サンライズ瀬戸・出雲です。
寝台特急というとなんだか高級でお金がかかりそうなイメージ。
しかし今回利用するのはノビノビ座席。なんと指定席と在来線特急料金だけで、寝っ転がる空間を利用できるのです。
列車は大阪駅を出発しました。
すぐに渡るのは淀川、新幹線が停車する新大阪駅を通過していきます。
ノビノビ座席はこのように区画が作られています。
ホットカーペットの上で寝っ転がる、いわゆる雑魚寝スタイル。座席と言うにはもったいない、素晴らしいリラックス度です。
しかも毛布と枕カバーまで備えられています。いくら新幹線が快適なグリーン座席を用意しても、これには敵いません。
駅を通過するたび車内には明るい光が入ってくるので、ブラインドを下げておくのが得策です。
所要時間については夜行のためそれほど重要でありませんし、唯一新幹線に劣っていることと言えば、コンセントが無いことくらいでしょう。
プラスチックコップが備えられているため、ゆったり楽しめそうです。
東海道新幹線のぞみ号が停まる京都、名古屋は通過していきます。
京都駅では作業員さんがブルーシートを広げて作業していました。
列車を支えてくれている方々に感謝しながら、眠りにつきます。おやすみなさい…。
おはようございます。朝日がぼんやりと瞼を明るくするまで完全にぐっすりでした。
列車は富士の製紙工場の近くを通っています。
富士周辺を走っているということはおそらく富士山を見られるということ、こちらのラウンジへやって来ました。
夜に夜景を楽しむのも良いですが、朝日で照らされたばかりの一日の始まりも素晴らしいです。
沼津駅からはJR東日本の列車が現れてきました。
そして温泉街を眺めながら、熱海駅に到着。
その後はますます太平洋の景色を見下ろすことができました。
太陽が段々上がってくると、海には白く輝く光が現れてきます。
サンライズにはシャワー室もあります。
海を眺めた後はここで朝のシャワーを浴びることにしましょう。
シャワーカードは330円、枚数に限りがあるので乗り込むと同時に買っておいたほうが良いかもしれません。
6分間の時間制限はありますが、そこまで焦らなくても十分です。
シャワーですっきりした後はノビノビ座席でのんびり。
横浜駅では通勤列車を待つお客さんたちがホームにいらっしゃいました。
一つ窓を隔てて、寝台特急という空間を楽しめます。
列車は特急ひたちが停まる品川駅も通過しました。
しばらくすると向こうには東京駅を出発した東海道新幹線がやって来ました。
今日も東京と大阪を高速鉄道が結んでいきます。
そしてこちらも7:08、東京駅に到着しました。
最後に東海道新幹線の券売機で新大阪までののぞみ指定席料金を見てみましょう。
東京〜新大阪ののぞみ指定席特急券は5810円。
一方今回利用したノビノビ座席は3490円と相当安くなっています。
夜行列車に寝転んで眠れるかどうかは人によってしまいますが、個人的には新幹線よりはるかに快適。
是非東京まで向かう際には利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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