『川のある駅』、旭川駅。
まずは表玄関とは逆側の、南口の方へ。
↑駅舎(南口 東側)
一面ガラス張りで、『川のある駅』をコンセプトにしています。旭川市内を流れる何本もの川を象徴するデザインです。
旭川市は川のまちとも言われ、石狩川や忠別川、美瑛川など100本以上の河川が市内を流れています。
そして、そのコンセプトがよく分かるのが、こちら。
↑駅の南口と忠別(ちゅうべつ)川は完全に一体化しているのです。多くの方がここでくつろいでいました。
駅前にこんなに大きな川が流れているなんて、かなり珍しいのではないでしょうか。
↑航空写真で見ると、北側には繁華街が広がっており、南側に流れる川がいかに近いかがよく分かります。
これは『川のある駅』がコンセプトであることに異論は全くありません。
↑駅舎(南口)
ナチュラルな整備がされており、立派な駅舎でありながら居心地の良い、素晴らしい駅です。
北海道の第二の都市を感じさせられる。
↑駅舎(北側)
こちらも南側と同じようなデザインで、ガラス張り。
特に栄える旭川駅北側の町並みが映り込んでいます。
駅の北側にはイオンモールがあり、大変立地の良いショッピングの場。
2015年にオープンし、今では地元の方だけでなく観光客の人も多く訪れます。
このイオンの1階には旭川総合観光情報センター『あさテラス』があり、周辺の観光案内や公共交通機関の案内がされています。
また、イオンができることで駅前1キロに及ぶ平和通買物公園の衰退が心配されましたが、それと連携した企画の開催をすることで影響を押さえています。
このように旭川駅周辺では再開発、利便性向上と同時に、現在まで至る町を残すことにも尽力しているのです。
↑駅前にはロータリーが広がり、旭山動物園などの観光地へ向かうバスが発着します。
また、こちらは完全に裏口ですが、高架下にも出口があります。
出口前もこんな様子なのであまり使う方はいないのでしょう。
木の温もりに包まれた駅
まずは西改札口から。
Kitacaの利用はできませんが、自動改札機は設置されています。
東改札口も西改札口と同様のデザインです。
続いてはみどりの窓口へ。
みどりの窓口は東改札と西改札のちょうど真ん中、駅舎の中央口から入ったところにあります。
みどりの窓口内も木材を多用していて、大変居心地の良い空間。
寒々とした道北のイメージとは異なり、その玄関口として暖かな温もりを感じます。
もっとも、このときは夏でしたが。
みどりの窓口の前には待合所があります。
待合所といったら無機質な椅子が並んでいるだけのものを想像しますが、こちらは全く違います。
木々がホームを覆う
改札を通って2階に上がると、ホームへの昇り口が集約されています。
ホームには屋根を支える柱があり、ホームから木が生え、屋根と言う名の葉がホームをおおっているようです。
また、柱の集まった部分はベンチになっています。
駅名標はスリガラスのように透けていて、モダンな感じの駅にピッタリのデザインです。
しかし、キハ40が停まると、何となく車両の古さが目立ってしまいます。
ここからは石北本線の普通列車に乗車し、北日ノ出駅へ!