2017年8月、三陸海岸沿いを北上してきています。
久慈駅で三陸鉄道からJR八戸線へ乗り換え。
現在では盛から久慈まで三陸鉄道リアス線となっていますが、この頃はまだ宮古から久慈までの北リアス線でした。
NHKの朝ドラマで北三陸駅として登場したのはこちらの駅舎。
三陸鉄道のイメージカラーであるオレンジ色をしています。
その横にあるのが真新しい駅舎、JR八戸線の久慈駅です。
実は乗り換え時間があまり無かったので早足で行ってしまいました。
2017年から3年間で八戸線はかなり姿を変えました。今では見られないその様子を御覧ください。
久慈駅で乗り換えるのこちらの列車、リゾートうみねこ号です。
東日本大震災の直後、2011年4月に八戸〜階上で運行を開始し、2012年に八戸線が復旧すると久慈駅まで足を伸ばしました。
震災前、この列車は盛岡から山田線、三陸鉄道を経由して八戸までを結ぶ列車としてデビューする予定でした。
結局そのようなことは無くなってしまいましたが、観光客の方々を楽しませているようでしたよ。
3両編成のうち1両は指定席、リクライニングシートを備えた1+2の座席配列。海側の1人座席は海が見えやすいよう斜めになっています。
リゾートうみねこは2020年3月に定期運用を終了、新型ウイルスの影響でラストランの団体列車も延期になりましたが、同年9月に完全ラストランを終えました。
さて、下車したのは種差海岸駅です。
ここから歩いて数分のところには国の名勝にも指定されている、種差海岸があります。
段丘には天然の芝生が一面に生えていて、なだらかな丘になっています。
雨が降っていたのが残念でしたが、晴れていればポカポカして気持ちよさそうです。
海岸の端の方まで行けばゴツゴツとした岩肌が見られて、迫力ある雰囲気を味わえます。
種差海岸駅へ戻ってきました。パステルチックな水色の簡易駅舎です。
今では単式ホームになっていますが、向かい側には明らかにかつて使っていたであろうホーム跡が残っていました。
ホーム跡奥には壁ができた遺構のようなものがあります。これはむこう側にある採石場からの荷役施設だったそうです。
今では幹線につながる連絡道路が出来たので閉鎖されたみたい。
さて、続いて乗車するのは普通列車です。
真っ白な車体に赤いラインのキハ40系。こちらの車両も今では八戸線を走っていません。
再び列車を降りて海岸沿いを行く列車を見送ります。
さて、やってきたのは有家駅。八戸線の秘境駅として名高い駅です。
それでもやはり待合室は綺麗で、秘境駅とは思えない清潔さが保たれています。
駅ノートもあって、定期的に同じ方が書かれていました。周辺にお住まいの方でしょうか…?
東日本大震災の後、この駅には避難はしごが設置されています。
駅の目の前には砂浜が広がり、ウミネコがいました。
海岸線まで障害物が無いので波も結構荒いです。
海岸から駅を見てみると山の中に小さな待合室が立つだけで、秘境駅感がありますね。
日が暮れるまで列車を待ち、やっと来ました。
本当に真っ暗で列車の姿もさっぱりですが、先程と同じ列車に乗り込みます。
この日は本八戸駅で下車、ホテルに宿泊しました。
翌朝の早朝、こちらが本八戸駅です。
この駅は八戸市の中心駅で、駅内にもお店が入ったりしています。
新幹線も停まる八戸駅は八戸市の町外れ。本八戸駅も街の中心部から少し離れている様子でしたが、大通りにはホテルや居酒屋などがあります。
さて、普通列車で東方面へ少し戻っていきましょう。
列車側面には八戸〜久慈のサボが入れられています。
この列車には朱色の車両も連結されていました。
やってきたのは陸奥湊駅。駅前にある八戸市営魚菜小売市場へ行きました。
好きな海鮮をご飯の上に乗せて、オリジナルの海鮮丼を作ります。
駅の前にはキヨスクがあって、駅とは別の建物になっていたのが印象的でした。
昔ながらのキヨスクの看板に屋根も味があったのですが、1ヶ月後の2017年9月松で閉店してしまいました。
ホームの向こうには猫がいて、魚市場らしい一面も見られます。
再びキハ40系で終点の八戸駅へ向かいます。
八戸線にキハ40系を置き換える車両、E130系が入ったのはこの年、2017年の12月から。
それから僅かな期間で置き換えが進み、翌年3月にはすべての列車が新型車両となりました。
古い車両が新しく置き換わるのはあっという間で、この時代に乗りに行けたのは幸運だったと思います。
今では五能線にも新型列車の波が来て降り、その他のローカル線もますます進むことでしょう。
これからも古くからの列車を追いかけていきたいです。
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今回もご覧いただき、ありがとうございました。