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【黄色い名鉄】豊橋鉄道に移籍した名鉄の7300系「なのはな号」を見に行く

2020年9月23日

名鉄と言えば赤です。青や銀色等違う色の列車も出てきていますが、やはり名鉄の車両と言えば赤のイメージでしょう。

 

しかし、そんな中で黄色い名鉄の車両があるみたいなので見に行ってきました。


 
豊橋鉄道の芦原駅から徒歩20分ほど。

その車両はナノハナ電車広場というところに保存されています。

 

こちらが名鉄7300系と言われる列車です。

最初に黄色い名鉄と言いましたが、正確には名鉄にいた当時は赤色で、豊橋鉄道に移籍してから黄色に塗り替えられました。

ナノハナ電車広場の名前の通り、この列車はなのはな号と呼ばれていました。

 

一番の特徴かなと思うのは、頭にヘッドライトをつけているような見た目でしょう。

名鉄7300系は1971年に支線特急用に作られた車両で、切妻と呼ばれる運転台です。

 

この列車は吊り掛け駆動車と呼ばれる台車で、ゴォォ〜っと音がするのが特徴でした。

個人的には台車のこととかさっぱりなので詳しい機構などは分かりませんが、そんな列車にも乗ってみたかったなと思います。

 

名鉄7300系は1997年に引退後、豊橋鉄道の電圧が1500Vになったことに伴い、同年に転籍されました。

しかし特急仕様の車両のためにクロスシートで2扉。その上吊り掛け駆動で起動加速度が低いことによりダイヤが乱れることに。結局2002年に引退してしまいました。

 

現在豊橋鉄道の車両はすべてロングシート。

正直、クロスシートも導入してくれないかなと思ったこともありますが、この頃の教訓を得れば厳しそう。

それに豊橋市街の通学時間帯を見てみれば、無理そうというのはよく分かると思います。

 

列車の横にはプラットホームを模したようなウッドデッキがありました。
 

ここから車両の中を見てみましょう。

車内の座席は取っ払われて、住宅の写真なんかが展示されています。

一方で後付けのロングシートが一部分にだけつけられていました。

 

また、LIXILリフォームショップの看板も仕舞われていました。

この車両を保有しているのは一幸建設株式会社というところです。LIXILリフォームショップ一幸建設が何かイベントを行う時などは中が開放されたりもします。

 

車体のデザインは色合いも相まって名鉄らしさが薄れていますが、車両横に貼られている車番の字体には名鉄の遺伝子が埋め込まれている気がします。

これを見るだけで昔は名鉄だったんだとすぐ分かるのが良いですね。

 

それにしても全体的に塗装も保たれていて、比較的綺麗な状態に思います。

 


 
実は天竜浜名湖鉄道のある静岡県周智郡森町にも、『なぎさ号』と呼ばれる青い塗装の7300系が残っています。少し塗装が薄れていますが、こちらも見てみたいものです。

 

名鉄から豊鉄に移籍した黄色い電車、なのはな号。

今でも大切に残っています。みなさんも是非見てみてくださいね。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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