2023年12月28日〜2024年1月4日、東海道・山陽新幹線のぞみ号は、全車指定席での運行となります。
1992年にのぞみ号がデビューした当時は全車指定席でしたが、2003年より自由席を設定。
年末年始だけの期間限定とはいえ、20年ぶりに全車指定席定期のぞみ号復活です。
JR東海はのぞみ号全車指定席化について、自由席乗車目的のための混雑緩和、着席での安心した移動のためとしています。ホーム上の安全確保に、ダイヤ通りの定時運行が可能です。
また、2023年4月から指定席には、繁忙期・通常期・閑散期に加え、最繁忙期料金が設定されています。
今回の全車指定席も同様に、より広い期間での利用者分散を目的にしているのでしょう。
相当前から駅や列車、公式サイトで告知されていた「のぞみ」全車指定席。
どんな列車の運行になるのか、朝一番に乗ってみることにしました。
12月28日、早朝の新大阪駅にやってきました。
ついつい気になって見に行ってしまうのが、新幹線の発車標。
乗り換え改札口の液晶ディスプレイを見ると、確かに全車指定席になっていました。
続いて指定席券売機、新大阪から東京を選択。
のぞみ号は全て自由席の欄が発売していない「-」の状態です。
のぞみ号は通常時、1〜3号車が自由席になっています。それがご覧の通り、1〜3号車も指定席扱いです。
まさか東海道新幹線でこれを見られるとは、かなりの違和感を感じます。
ちなみにこちらは新大阪駅6:00発の始発のぞみ号ですが、現時点でE席は満席でした。
新幹線改札周辺の券売機には、混雑を見越してスペースを空けるべく、すでにロープが張ってあります。
続きまして新幹線中央改札へ。
のぞみ号以外の、ひかり号・こだま号については、通常通り自由席が設けられています。九州新幹線直通のみずほ号・さくら号についても同様です。
一方で、のぞみ号は完全に全車指定席。英語でもしっかり案内されていました。
改札内に入りまして、各ホームごとの液晶ディスプレイでも、「全車指定席」と出ています。
もうしつこいぐらいですが、ホーム上のLED発車標でも「全車指定席」です。
普段は自由席となっています、車両端の3〜1号車へ来ました。
ホーム上では駅員さんが肉声で、のぞみ号は全車指定席と案内なさっています。
3号車でも車両の行き先表示器、各扉上の列車案内共に緑色で「指定席」と灯っていました。
1号車でも緑色の「指定席」を見られる、やっぱり特別な表示って良いですね。
英語でも「Reserved」と出ています。
運転席がある端っこには行先表示器こそ無いものの、指定席の案内が出ています。
それでは車内へ乗り込みましょう。
まず注目したいのは、1号車のお隣にあります「指定席」のランプ。
のぞみ号が1号車まで指定席になっている証です。
今のところ割と空席がありますが、最終的にE席が全部埋まるはず。
出発していつも通り、会いに行こうから自動放送が流れ、特に車掌さんによる肉声放送の案内もありませんでした。
今回はもちろん、普段では指定席にならない、1号車の座席を選択しています。
車掌さんが端末で指定席の着席状況を確認されていました。その様子を追っているうちに、京都駅到着の自動放送が流れます。
ここで、「のぞみ号は全車指定席です」と車掌さんによる肉声放送が流れました。
自由席から指定席へ変更は車掌へ申し出るよう案内があり、結構柔軟に対応して下さるようです。
のぞみ号は全車指定席ですが、自由席特急券でも指定席車両のデッキを利用できます。
これから混雑する期間・時間になると、どのように乗降案内など行うのか気になるところです。
京都駅で下車される方は、ほぼ全員自由席特急券でデッキで立たれていました。わざわざ指定を取るなんて、鉄オタくらいでしょう。
特に座席が変わっている訳ではないのに、なぜか特別な新幹線の移動でした。
2分後にのぞみ202号が発車し、次に来るのはひかり634号。こちらは自由席が連結されている車両です。
のぞみ号に自由席が無いので、いつもより自由席が混雑しているかと思いましたが、早朝という事もありそこまででした。
続いて、のぞみ204号東京行きが到着。
しっかり自動放送で、「全席指定席」に対応していました。
今回登場しました、全車指定席ののぞみ号。年末年始のご移動もぜひ快適にお過ごしください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
【車内ワゴン販売終了】グリーン車モバイルオーダーってどう?東海道新幹線の新サービス
2023年10月末をもって、東海道新幹線のぞみ号・ひかり号の車内ワゴン販売が営業終了しました。 アイスクリームをはじめとして、ホットコーヒーやサンドイッチが人気だったワゴン販売。その歴史に幕を下ろしま ...
続きを見る
-
【京都駅新駅舎】新しい自由通路で混雑緩和!嵯峨野線は変わらない…?[2312-2401年末年始(2)]
JR西日本と京都市は、京都駅に新しい改札と自由通路の建設を発表しました。 改札を設ける新橋上駅舎と自由通路により、北側への新たなルートをが作られます。 建設予定の共同開発ビルへ、自由通路を接続すること ...
続きを見る