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【日本一の豪雪路線】普通列車おいこっとで行く!大雪運休目前の飯山線乗車記[史上最長片道切符の旅(50)]

2022年7月21日

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おはようございます。今日は長野駅から旅が始まります。

駅構内には数年前の報道ステーションオープニングのように、一筆書きで長野の名所が描かれていました。

こういったデザイン、中学の頃行事ごとの横断幕に取り入れられたりしてて、個人的に親近感が湧きます。

 

これから乗車するのは飯山線です。

電光掲示板には不穏な表示、「大雪が見込まれるため、戸狩野沢温泉〜十日町駅間で15時から終日運転を見合わせます。」とのことでした。

今回はまた午前中なのでセーフ…。

 

飯山線は日本有数の豪雪地帯を行く路線。2両編成のキハ110系が走ります。

 

そして、先頭車両の方はちょっと違ったデザインです。

 

この車両は飯山線を走る観光列車おいこっと号で使用されます。

本当は観光列車で乗りたかったのですが、冬季は運休しているのでちょうど良かったです。

 

車内を見てみると、座席デザインや天井の照明なんかが古民家風。おばあちゃんの家をイメージしているそうです。



10:29 長野駅 発

この列車はJRの車両ですが、豊野駅までは第三セクター・しなの鉄道北しなの線を走ります。

 

長野車両センターにはこの辺りで走る列車の他に、首都圏から役割を終えた185系もいました。ここでは車両の解体が行われているので、ここが終焉の地となるのです。

 

どこまでも広がる林檎畑、豊野駅周辺はりんごの町となっています。

 

旧信越本線と飯山線の分岐駅となる、豊野駅に到着。ここからルートに復帰します。

 

しばらく並走していましたが、北しなの線は左へカーブ、えちごトキめき鉄道と接続して直江津へ至ります。



線路が離れていってすぐ、信濃浅野駅に到着。

雰囲気のある駅舎は実はリニューアル後で、飯山線の各駅が「悠久の流れ千曲川の移り変わる四季と唱歌 ふるさとの情景」をコンセプトとして生まれ変わっているようです。

 

「ふるさと」の歌はおいこっとのテーマにも沿っており、いろんなマークが描かれています。

 

列車はここから千曲川に沿って走行。

先程の信濃浅野駅が早くも飯山線で最も標高が高い駅(標高340.9km)で、ここから下っていくことになります。

 

真っ白な雪。青い山と川。茶色い枯れ木が散らばっており、非常に綺麗な冬の自然を車内から楽しめました。

 

雪の中に埋もれるカラフルな一軒家、単調な景色に彩りを与えてくます。



北陸新幹線との乗換駅、飯山駅に到着。

飯山駅は現在より西側300mに位置しました。しかし、その周辺の用地が狭く、新幹線が通る場所から離れていたため、在来線についても現在の位置へ移転しています。

 

ロータリー側を見るとガラス張りの駅舎であることがよく分かり、戸狩温泉・野沢温泉とそれぞれ隣接するスキー場の玄関口です。

 

信濃平駅には本州で中々見ない、車掌車を転用した待合所が置かれていました。

 

戸狩野沢温泉駅にて、列車解結のため10分停車。

ここからは、おいこっとの1両編成で運行します。

2両編成だったのは、長野市中心部の輸送を担うためというのがかなり大きいですね。

 

車両後部にはロングシートがあり、ここでも肘掛けにテーブルが設置されています。

 

お手洗いについても壁紙が貼り替えられ、列車の雰囲気を壊しません。

 

窓を見てみると、線路の除雪が積もっているからとは言え、完全に列車が埋もれた状態です。



列車は再び千曲川沿いを走り続けます。

障害物が一切無いので、この景色を上から完全に見渡せるのが売りですね。

 

桑名川駅には、除雪車が停車中。

色が異なっていますが、雪を退けて遠くへ吹き飛ばす部分が後付されているんですね。

 

平滝駅もまた新しい駅舎ですが、古くからの紺地に白文字の駅名標が掲げられていました。

 

列車は山奥の豪雪地帯へ…。目線の高さまで雪が積もっています。



そんな豪雪地帯の最高峰が、森宮野原駅です。

奥にある駅舎が見えないほど積もる雪、ここはJRで最も雪が積もった場所になります。

 

この駅では1945年2月12日に7.85mの積雪を記録。

民営化後の1990年に新しく、JR日本最高積雪地点の標が立てられました。

写真ではわからないこの高さ、本当に見上げるような角度です。

 

反対方向の列車と行き違いのため、9分停車していました。2004年にオープンした駅舎は交流館「ふきのとう」と隣接した構造です。



ここで、長野県から新潟県に入りました。

新潟県最初の駅が、足滝駅です。

信濃川発電所建設のために設置された駅で、工事を終えてから1944年に一度廃止されましたが、1960年に復活しています。

 

長野県内は千曲川だったこの川、新潟県から名前が信濃川に変わります。

こちらの方が長さ日本一の川として、聞き馴染みありますね。

 

津南駅は温泉施設のリバーサイド津南と一体化。

降雪から頭を守るすげぼうし(藁帽子)を始めとして、藁工芸が有名です。

 

ファミリーマートのプライベートブランド天然水の採水地としても知られています。

 

雪が振り続ける中、鉄橋にトンネルを堂々と走ります。越後鹿渡〜越後田沢駅で信濃川を渡り、車窓の左側に移ります。



十日町市街地を走っていると、隣から突然トンネルが出てきました。

近くに行ったらチョコボールのクチバシみたいに、パタンと閉じ込められそうです(笑)

 

このトンネルはすぐに高架線へと登っていき、どう見ても新幹線の高架橋です。

これはかつて特急はくたかが走った、北越急行ほくほく線。160km/h運転も実現しており、それを物語るに十分すぎる立派な設備です。

 

13:03 十日町駅 着

列車は十日町駅で36分停車。飯山線に乗車中、十日町駅に蕎麦屋さんがあることをコメントで教えて頂いたので、そこへ行くことにします。

 

それが観光案内所のお隣、雪中庵さん。

 

寒い冬の中のお蕎麦。お出汁もきいていて、じんわりと風味も良く美味しかったです。

 

いつの間にか大粒の雪が降り始めました。戸狩野沢温泉〜十日町駅は、ここで行き違う列車が今日の最終という事です。

 

13:36 十日町駅 発

左側を走るほくほく線の下をくぐり、高架線は真っ直ぐ越後湯沢方面へ消えていきました。



下条げじょう駅には何やら不思議な建物が見えました。

これは下条茅葺きの塔。この地域には茅職人が暮らしていたそうで、地元住民が民具を持ち寄って塔の内部に吊り下げられているとのことです。

建築事務所みかんぐみと、神奈川大学曽我部研究室が妻有アートトリエンナーレ2012に参加する形で作り上げました。

 

越後岩沢駅には、1927年開業当時からの駅舎が残されています。木造駅舎って雪の水分で木が濃い色になるので、より味が出るんですよね。

 

最後に魚野川を渡りまして、架線の張られた上越線へ近づいていきます。



14:06 越後川口駅 着

終点の越後川口駅にて、信濃川と共にあった豪雪地帯の飯山線の旅が終わりました。観光列車が走らない時季ですが、ここでしか感じられない厳しい冬は、代えがたいものです。

 

ぜひ観光列車のおもてなしも体験してみたいので、四季折々の風景を楽しめたらと思います。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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