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【新型HC85系一番列車】グリーン&普通車乗り比べ[HC85デビュー(1)]

2022年7月1日

 

2022年7月1日の名古屋駅、今日は特急ひだ新型車両がデビューします。

車両の形式はHC85系。1988年にデビューした既存のキハ85系を引き継ぐようにして名付けられました。

 

HC85系で運行される列車は以下の通りです。

7月1日〜

ひだ1・4・10・17号

8月1日〜

ひだ1・2・4・10・15・17号

既に名古屋駅に入線していました。

ステンレスに白の塗装、そしてオレンジラインも明るい新たな仲間です。

上部には横長のライトが設置されており、進行方向に応じて赤白に光ります。

 

HC85のHはハイブリッドのこと。

ディーゼルエンジンで発電し、その電気で走るハイブリッドカーです。

 

キハ85系は気動車からハでしたが、HC85系は電車と同様、モーターからハです。

 

1両あたりのエンジンは2台から1台になり、CO2排出量は3割減っています。

 

当初4両編成の予定だった一番列車、2両増結されて6両での運行です。

 

先頭部はロープで閉め出されておりまして、この先でテープカットが行われるようです。

それではハイブリッドと刻まれた横から、扉をくぐり抜けましょう。

行き先表示器もフルカラーLEDとなりまして、グラフィックが非常に綺麗です。

 

グリーン車のデッキは飛騨の家具をイメージした、落ち着いた色合いです。

 

入り口部分には美濃和紙と岐阜うちわが展示されており、夏には嬉しい涼しさを感じさせます。

 

室内は沿線の清流をイメージ。深い青とクリーム色で、爽やかな印象です。



名古屋駅を出発。

先頭部分では発車と共にテープカットが行われます。

車内チャイムはスギテツが編曲・演奏する「アルプスの牧場」。サフィール踊り子と似た、新たな時代を創り上げるような素敵な音楽です。

それに続きまして、315系と同じ声で自動放送が行われます。

 

床端部には防振ゴムを二重に設置。グリーン車には新幹線と同じようなセミアクティブサスペンションを搭載してさらなる静けさを獲得しています。

 

JR東海では縁が無かったヘッドレストも備えられまして、移動時間も楽になります。

 

座席真ん中部分に読書灯のスイッチがあります。

 

もちろん全席にコンセント。今の時代はこれが無いといけないですね。

 

フットレストも東海道新幹線のグリーン車と同じ、大きく立派なものです。

 

ワイドビューと同程度の大きな窓、横引きカーテンによって窓枠を分割しません。

 

テーブルは背面だけですが、引き出す方式により使いやすくなっています。

 

列車の最高速度は120km/h、東海道本線内でも他の電車の障害にはなりません。

 

車内の液晶ディスプレイにはハイブリッドに関する機械の使用状況が表示されています。プリウスみたいで面白いですね。

 

パノラマは無くなって前面展望がほぼ絶望的ですが、完全に見られないわけではありません。



岐阜駅に到着。

ホームでは小さな子どもたちが手を降ってお出迎えしてくださいました。

 

岐阜駅では安全のため、7:53発新快速大垣行きの発車位置、8:11発車普通多治見行きの乗車位置を変更していました。

このようなイベントがあるため、配慮が特にされたのでしょうね。

 

岐阜駅には乗車位置案内が貼られているのですが、ひだ1号がHC85仕様になっていました。

 

HC85系の乗車位置には、21〜30が当てられています。キハ85系とはドア位置が異なっており、左奥に13のシールが貼られているのが分かります。



岐阜駅からは普通車に乗車します。

紅葉をイメージした明るいオレンジ色です。

 

岐阜駅で進行方向が変わりまして、高山本線に入ります。

普通車も背もたれを高くして、プライベート感を演出しているそうです。

 

フットレストは無くなりまして、足元は広々。

確かにないほうが広さはあるんですよね。

 

また、普通車にも全席コンセントが装備されました。

車両の導入時期などの理由もありますが、他のJR在来線に追いつきましたね。

 

テーブルは完全に東海道新幹線。これまでの濃いグレーとは対象的な白色、汚れは目立ちやすそうですが、どうでしょう…。

 

3号車には車椅子席として3席確保。車椅子のままスムーズに乗車できます。

 

多目的お手洗いは丸くすることによって、広く面積を確保。通路は円弧を描いています。

 

先程の美濃和紙などもそうでしたが、デッキにはナノミュージアムが設置されています。

飛騨への旅を楽しませる、列車だからこそできる演出です。

 

特急ひだでは観光案内が行われていましたが、自動放送による犬山城の解説がされます。

 

その先に流れるのは日本ライン。穏やかな渓流という相反する言葉を体現しているように思います。

 

このあたりには、かつて観光産業で栄えたんだろうなという廃墟が並んでいて、この景色も結構好きです。



今回は飛騨には行かず、美濃太田駅で下車します。

ここでキハ85系とすれちがい。HC85からだと特に貫禄がありますね。

 

実は1分乗り換えでこれに乗る予定だったんですが、HC85の方が遅れていて、乗れませんでした(笑)

 

それはそうと、新しいひだへの旅を作り上げてくれるHC85系。飛騨への移動も楽しいものになるに違いありません。

ぜひ飛騨へお越しの際は利用してみてください!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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