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【廃止された三江線の現在】代替バスを乗り継いで行く100km超ローカル路線バスの旅[史上最長片道切符の旅(33)]

2022年6月19日

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今回のルート

三次〜出雲市

 

こちらは早朝の広島県三次駅です。

昨日は福塩線の列車で来ましたが、三次駅から乗るのは鉄道ではありません。

 

ここからは2018年春に廃止された陰陽連絡路線、三江線をたどります。

本州で初めての100km超路線の廃止、ホーム上にはキロポストがモニュメントとして残されていました。

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今回は備北交通赤木線の、道の駅GR大和行きに乗ります。

三江線沿いならば君田交通川の駅常滑行きに乗らなければならないのですが、乗り継ぎの関係もあり今回は一部ルートを変更しました。

 

早朝から小さなバスが到着、乗車するのはこちらのコミュニティバスです。

0624 三次駅 発

2015年冬に新駅舎がオープンした、綺麗な駅舎です。

セブンイレブンやみどりの窓口は無くなってしまいましたが、スタイリッシュな見た目をしています。

 

尾関山駅へ向かうコンクリート橋の廃線跡を目の前に、右へ曲がりました。

 

空はだんだん明るくなってきましたが、山間部特有の霧が立ち込めています。

 

どんどん山を登っていきまして、雪も見られるようになりました。

 

便坂トンネルを走り抜けまして、江の川にぶつかったところで三江線と並行するルートに合流します。

川を渡りまして、島根県邑南町に入りました。

口羽駅の近くには、三江線全通記念碑が見えています。三江線は三江北線と三江南線の両端から建設が始められ、1975年に全線開通を果たしました。

 

集落をぐるっと一周した後、再び口羽駅に戻って来ました。

ここからは江の川鐵道さんが、県境付近へトロッコ列車を走らせています。

 

この辺りは江の川が県境になっているので、再び広島県に戻りました。

 

口羽~浜原は最後に開通した新しい区間なので、高規格な高架線が目立ちます。

 

両国トンネルに入りまして、ここで完全に島根県へ。

天空の駅として非常に有名だった、宇都井駅の近くは通りません。

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石見都賀駅辺りで、終点の道の駅グリーンロード大和に到着です。



0742 道の駅グリーンロード大和 着

お手洗いと物販エリアがある、小規模な道の駅です。あまりに寒かったので、風を防げるところで休ませてもらいました。

 

道路を挟んで上の方を見れば、三江線の廃線跡があります。



0917 道の駅グリーンロード大和 発

ここからはバス会社が変わりまして、大和観光川本三郷線。マイクロバスが使われています。

 

石見松原駅は江の川の対岸に位置します。

三江線の駅は集落と川を挟んだ反対にあることも多く、路線バスはそれを改善して、集落の近くを走ります。

 

石見ワイナリーホテル美郷の近くを通過。三江線沿線で貴重な規模の大きい宿泊施設でした。

 

この辺りには牛尾駅があって、駅の桜と共に撮り鉄さんのスポットにもなっていたのです。



口羽から続いていた新しい区間は、ここ浜原駅で終了です。

三江線において重要な位置にあったこの駅には、後ほど訪れることにします。

 

0945 粕淵駅 着

ここには美里町商工会が入居しており、1996年に建てられた立派なものです。

 

プラットホームは立ち入り禁止ですが、かつて1面2線だったことが分かる広い構造になります。

 

粕淵駅より浜原駅方には、遊歩道が整備されていました。レールの横にはライトが灯り、夜には滑走路のようになるそうです。

 

遊歩道はトンネルの手前まで続いています。その奥には線路が残っていて立ち入り禁止の看板はありませんが、入るなら自己責任って感じですね。

 

美郷町商工会の方が切符を販売する簡易委託駅で、平日の日中だけ窓口の営業を行っていました。

 

500mほど北へ歩きますと、美郷町役場もある中心部になります。

 

未だに粕淵駅の案内が残されており、駅の位置はこの地域に根付いているようです。



バスまで時間があるので一駅戻って、浜原駅まで歩くことにしました。

遊歩道として整備された廃線跡がカーブする先では、3連続のトラスによる鉄橋で江の川を渡っています。

 

そこまで植物に覆われてはいない江の川に沿った廃線跡を歩きます。



浜原駅に到着。

三江線の営業最終列車は浜原行きで、最後にここから回送されていったのでした。

 

口羽駅と同じく駅前にあるのが、三江線全通記念の碑です。

口羽~浜原が開通し、三江線が繋がったことを記念しています。

 

現在でもバスの待合室として開放されており、地域おこし協力隊事務所が入居していました。

 

以前から設置されている駅ノートは、今でも記入できます。

 

ここも駅構内は立ち入り禁止ですが、鉄道の運行上大きな役割を持つため広い敷地を持っています。ただし町の中心部は粕淵駅の方が近く、乗客は浜原駅より粕淵駅の方が多いです。



1240 浜原駅 発

先ほど乗ってきたのと同じ路線、大和観光川本三郷線に乗車します。

 

これで美里町役場周辺まで戻ってきました。

 

三江線の廃線跡はほとんど現役と変わりありませんが、道路に影響が及ぶ踏切だけは撤去してありました。

 

石見簗瀬駅~浜原駅は1937年に開業しており、さすがに最後の区間には負けますが十分立派な橋脚です。

 

駅舎はここから見えていませんが、乙原駅は奥の方にあります。

 

不思議な駅名、竹駅のすぐ近くを通過。階段を上ったすぐで立ち入り禁止になっており、待合所に入ることもできません。

 

急に景色が変わりまして、川本町の街並みを走ります。



1316 石見川本駅 着

三江線の途中駅では最も大きな駅。昼間には1時間もの長時間停車がありました。

 

ここからはできなくなってしまった、『旅の思い出はJRで』。塗装が薄くなってしまった看板が寂しげです。

 

駅事務室には、島根中央信用金庫川本支店が入居しています。

駅名標や看板が掲げられており、三江線の在りし日を語り継いでいました。

 

駅構内を見てみると、これまでの駅とは比較できない程の主要駅感です。

 

現役時代ここで降りたとき、観光ガイドの方からパンフレットを頂き、えごま茶を振る舞っていただいたのを覚えています。

 

現役時代、荘厳な改札を通った日の記憶もしっかり残しておきたいです。

 

ここからバス会社が変わりまして、石見交通江津川本線の済生会病院行きに乗車します。



1610 石見川本駅 発

夕方になって高校生の生徒さんが駅に集まり、このバスにも5,6人ほど乗ってこられました。

 

お隣、因原駅近くにはローソン・ポプラや道の駅インフォメーションセンターかわもとがあり、かなり栄えている印象です。

 

江津駅からここ川戸駅までは1930年に開業し、三江線で最も古くから開通していた区間です。駅舎からもその歴史を感じることができます。

 

川平駅もまた良い雰囲気の木造駅舎です。

ここでは映画「天然コケッコー」「砂時計」のロケが行われています。

 

生徒さんは途中で降りて行ってしまいましたが、バスはいよいよ江津市街地へ。

 

最後に江津駅に向かって江の川を渡っていると、ちょうど山陰本線が走って来ました。三江線は既に対岸にいるので、この橋梁は渡りません。



1722 江津駅 着

途中で下車もしましたが、1日かけて三江線を路線バスで走破することができました。

廃線跡や駅舎もほとんど残っていまして、かなり楽しめます。

 

ルートはここから鉄道に復帰、経路が複雑なため120mm券になりました。

 

2022年春に廃止された、快速アクアライナーに乗車します。

1821 江津駅 発

山陰本線では鳥取県・島根県の協力により高速化事業が行われ、その改善策として投入されたキハ126系を使用しています。

 

先ほどバスから見た江の川に架かる鉄橋を渡りました。

 

大田市駅は石見銀山の玄関口ともなっており、キヨスクの跡地に銀山みやげという売店が入居しています。



1937 出雲市駅 着

隣にはコナン列車が停車していました。鳥取県から脱出して来たようです。

 

出雲大社を思わせる大きな屋根がライトアップされ、非常に神々しい雰囲気があります。

 

せっかく出雲に来たので、全国で売っている出雲そばを夕食に。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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