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新幹線と在来線の平面交差!? 羽前千歳駅のクロスが生まれた理由とは

2021年9月2日

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今日は仙山線に乗って山形に向かっています。

この路線は非常に山がちなところを通り、両都市を結ぶ路線です。

 

羽前千歳駅で奥羽本線と乗り換えが可能です。

 

そんな羽前千歳を出発するところには平面交差のクロスが見られまして、これは結構珍しい種類のものになっています。

今回はこちらの平面交差について着目することにします。

山形駅から奥羽本線の列車に乗車。

前面を眺めていると羽前千歳駅の手前でクロスしているのが分かります。

 

羽前千歳駅に到着しました。駅名標の真ん中には奥羽本線仙山線のラインカラーがあります。

 

パット見では交換可能駅の島式ホームに見えますが、奥羽本線と仙山線それぞれの単線が敷かれているだけです。

また、それぞれの線路の幅は異なっています。

仙山線は通常の在来線なので、線路幅が狭い1067mmの狭軌。

 

一方で奥羽本線は山形新幹線が走る路線であるため、広い1435mmの標準軌です。

 

つまり、この平面交差は線路幅が異なる者同士によるものなのです。

 

ホームの端っこで列車が来るのを待ってみます。

 

奥羽本線は右側のホームから平面交差を通って左側へ。

 

この奥羽本線は山形新幹線も走るため、この駅を通過していきます。

 

当然のことながら、新幹線も交差部分を通って左側へ走っていきました。

 

一方で仙山線はもう一つの線路を通って、右側からホームへ入線してきます。

平面交差というのは基本的にダイヤに支障が出るもの。

特に長距離を走り定時性が求められる新幹線がこれに関わっているのは、あまり良くないことです。



それではどうしてこのようなものが生まれたの考えていきましょう。

まず思うのが、クロスさせずに最初から左側に仙山線を敷いておけば良いのでは?ということです。



わざわざ右側に敷いてあって平面交差が生まれている理由は山形~羽前千歳に設置されている北山形駅にあります。

この駅は左沢線の分岐駅で、右側には斜め方向に設置された左沢線ホームが見えます。

 

左沢線は在来線ですから、狭軌の仙山線から分岐させなければなりません。

 

そのため北山形駅では仙山線の線路を西側に、そして羽前千歳駅では東側に敷設する必要があるため、平面交差は現在の場所に設置せざるを得ません。

 

しかし仙山線を東側にしても、北山形駅手前で左沢線と奥羽本線の平面交差を作ることもできます。

左沢線の方が仙山線より本数も少ないため、ダイヤ上の支障も小さいです。

それではなぜ山形駅の時点で奥羽本線を西側、仙山線を東側にしなかったのでしょうか?



その理由は山形駅の構造にあります。

山形新幹線が山形駅まで開業した時、新幹線専用ホームは東側に設置されました。これは表玄関や改札が東側にあり、利用客にとって便利なためです。

新庄まで延伸される時に改札の位置を含めて駅構造を変えるくらいなら、現在の位置に平面交差を作ろうということになりました。

山形駅での利便性を優先した結果、この平面交差が生まれたと考えられます。

 

近くにはクロス部分をすぐ近くで見られる踏切もあります。

こんな風にじっくり見られるのはとても面白いもの。

幅の違いもはっきりと分かるのではないでしょうか。

 

全国的にも非常に珍しい平面交差、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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