愛知 私鉄・三セク

豪華設備だけどローカル線、これが城北線の面白さよ。

2021年4月11日

 

城北線は名古屋のお隣、枇杷島駅から春日井市 勝川駅までを結ぶ鉄道です。

 

全線複線化、高架化されており、新幹線規格のレールを使用した非常に高スペックな路線になります。

 

しかし利用客はほとんどおらず、1時間に1本、1両のディーゼルカーが行ったり来たりするだけ。

今回はこの城北線がどのように改良されていくのか考察し、実際に乗車した時の見どころもご紹介していきます。

そもそも城北線は中央線や東京方面から稲沢・名古屋貨物ターミナルへ貨物を輸送するための路線として建設されました。

しかし国鉄民営化と同時に、JR東海は年間50億円のローンを国鉄清算事業団に支払うことに。

その支払いを終えるのは2032年とされており、その後の動きが注目されています。

第一に改善すべきなのが、乗り換えの利便性向上です。

特に勝川駅は、より乗り換えを容易にすべく、改良の余地があります。

 

枇杷島駅とともにJRと接続できる城北線。ホーム上では乗り換えの案内がされています。

 

しかしその道のりは非常に長く、乗り換えには550mの距離を歩かされます。

もはや乗り換えの需要は見込まれていないというのが現実です。

 

そんな勝川駅ですが、ホームの真ん中には不自然なスペース。将来的にはここに城北線を乗り入れさせ、中央本線との乗り換えが便利になると見込まれています。

 

しかし設備を増やした場合、JR東海が支払う賃貸料はさらに増えるという決まりになっています。

城北線の勝川駅乗り入れが現実となるのは、その支払いを終える2032年以降になるでしょう。



続いて行われるのべきなのが運賃の適正化です。

城北線はJR東海の子会社、東海交通事業が運行を担っていますが、これはJR東海とは別に独自の運賃を設定することで、単価を上げられるためでもあります。

 

勝川から名古屋まではJRで行くと240円。これをよく覚えていてください。

 

城北線の切符はJRの券売機で購入可能。このボタンを押すと衝撃の数字が並ぶこととなります。

 

一番右側に表示されたのは驚愕の450円、しかもこれは枇杷島駅までの金額です。

とてもじゃありませんが、名古屋などへ行くのに乗りとおす人がいるとは思えません。

 

利用客を増やすのに運賃をJRと同レベルへ落とすことが必要不可欠なのは間違いありません。

ちなみに城北線がJRの地方交通線になった場合、勝川〜名古屋の運賃は330円

…中央線の方が安いですね。



さて、ここまで素人が考えた安直な発想を垂れ流してきましたが、ここからは実際に乗車した時の様子をご覧いただきましょう。

中央本線の勝川駅から5分以上かけ、城北線のホームへ。

 

屋根のない歩道橋のような階段をのぼりながら、ホームにつながる長い通路を歩きます。

 

通路の横には城北線の車両基地が置かれています。

高架の上に車両基地が置かれているなんて、あまり見ないのではないでしょうか。

 

日中でありながらホームに人がいるというのは正直驚きでした。

生活利用者は確かにいるようです。

 

駅名標はJR東海と瓜二つ。ただオレンジのラインに白の線が引かれただけみたいです。

 

枇杷島から列車がやってきました。

JR東海で使用されていた、キハ11系の300番台です。

 

勝川駅は1面1線の単線構造。

 

しかしすぐに複線となります。

 

しばらくすると高速道路と並走。向こうの車からたった1両のディーゼルで走るこの列車はどのように見えているのでしょうか。

 

ジャンクションの中を縫って走っていくのは本当に面白く、遊園地のアトラクションのようです。

 

更に何と言っても非電化であるため、視界が開けているのが非常に大きなメリット。

しかもこれが高架を走っているというのが素晴らしいのです。

 

そんな気動車1両が行ったり来たりするのは名古屋の住宅街。決して田舎の山中ではなく、都会の麓になります。

 

しかもこの線路は新幹線のレールの中古を使っており、本当に滑らかな走りを見せてくれます。

とても気動車が走っているとは思えず、そのエンジン音だけが鳴り響くだけです。



東海交通事業本社の最寄り駅であり、途中駅で最も大きな駅である小田井駅に到着。

駅からはショッピングモール、Mozoワンダーシティが見えています。

 

小田井駅では多くの女性の方が下車され、おそらくあちらのショッピングモールへ行くのかなと予想されます。

乗り通す人はいなくても、春日井からここへ買い物に来る人の需要はあるみたいです。

 

城北線は名鉄犬山線の高架の上をさらに高架で交差。

小田井駅は上小田井駅とも乗り換え可能です。



ここまで2つの線路が一緒の高架を走っていましたが、ここで突然分かれていきます。

山があるわけではないのに上下違う高さを走るというのはちょっとした面白ポイントです。

勝川方面からだったら、こちら側の線路を見下ろせるかもしれません。

 

線路は再び合流し、複線として終点の駅に入線。

 

枇杷島駅に到着しました。

 

勝川駅で購入したきっぷを車内の運転士さんに見せ、降車証明書と交換。これを駅の自動改札機に通すことで改札を出られます。

 

名古屋という大都会の近くで細々と走る城北線。今後の未来が明るいものであると良いですね。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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