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【JR東海 在来線初!】供用開始された金山駅のホームドアにされた工夫とは…?

2021年3月1日

 

今日は金山駅の東海道本線ホームに来ています。

これまでJR東海のホームドアは東海道新幹線にしか設置されていませんでした。

しかし2016年12月、JR東海は在来線においてもホームドアの設置を始めると発表。

 

最初の駅として選ばれたのは名古屋市内のターミナル駅、金山駅です。本日の早朝、早速供用開始されたホームドアが動く様子を見てみました。



ホームドアは通常車両の扉が開くのとほぼ同時に開きます。

しかしこちらはホームドアが完全に開き切ってから、列車のドアが開くようになっていました。

チャイムは新幹線と同じ、『乙女の祈り』です。

 

ホームドアが完全に閉まってから、列車の扉が閉じられます。

 

また一部の列車のドアにはQRコードが貼られており、こちらもホームドア関連のものです。

 

ホームの屋根につけられているのはQRを読み取るためのカメラ。

通常ホームドアの開閉は車掌が行うのですが、この作業を行う必要が無くなるため、ホーム監視の業務に注力でき、安全性を保てます。

報道によるとまだ本格的な実用化はされておらず、これからも実証実験が続けられるようです。



東海道本線には4両,6両,8両の列車がやってきます。そのため車両数によってホームドアの開閉場所を変える必要があるのです。

 

さらに東海道本線にはそれぞれドア位置が異なる311系,313系が走ります。また、途中に中間車両が入るか、連結して先頭車両が入るのかでも変わってしまいます。

例え同じ車両数であっても、連結の仕方でドア位置が異なるのです。



そこでホームドアの開口部は4mとし、在来線としては非常に広くなっています。

(供用開始前)

これによってホームドア設置の課題とされている、様々な種類の車両に対応することができるようになりました。

 

東海道本線の金山駅は後から作られた駅です。

その上利用客も多いため、階段やエスカレーターが有する面積が非常に広くなっています。

 

そのためホームが非常に狭くなってしまうエリアが存在し、一部は安全性確保のための降車優先エリアです。

 

(供用開始前)

そこで元々狭い場所でもホームドアを設置できるように薄型のものを開発、戸袋部分は250mmにされました。

 

また、かつて名鉄との境界部分に設置されていた停車位置目標、右側のホーム上には黒いビニールで包まれた新しいものが立っていました。

 

こちらも今日からビニールが剥がされ、新しいものになっています。

 

また、4両の停車位置目標ではLEDで点滅するものが採用されていました。



現在ホームドアが設置されているのは3番線ホーム(豊橋方面)のみです。

今後4番線ホーム(岐阜方面)にも設置が予定されており、稼働開始は2021年12月からとされています。

 

停車位置目標の工事もされているため、段々とホームドア設置が進んでいくことでしょう。

 

また、金山駅の次の設置駅は三河地方の中でも利用客の多い刈谷駅。駅改良工事と同時に、2025年以降の設置が想定されています。

 

これまでラッシュ時にはかなり危険な様子も感じた東海道本線の駅。

安全性向上のための一歩であり、これからも広がっていけば嬉しいです。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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