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乗り換えに特化した駅!未来を見据えて規模を抑えた新函館北斗駅

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北海道新幹線でやって来たのは北の大地の終着の駅、新函館北斗駅です。

この駅には全ての列車が停車し、函館への観光客を中心に旅客輸送を担っています。

 

元々函館本線の小さな駅で北斗市の前身、大野町の中心駅に過ぎませんでした。

 

2016年3月に北海道新幹線が開業したことで、新函館北斗駅として第二の人生を歩み始めたのです。

それから5年が経とうとしている駅の目の前には…。

別の場所へワープしてしまったかのような景色が広がります。

 

この駅は橋上駅舎になっていて、コンコースには在来線改札、新幹線改札、みどりの窓口が隣り合います。

かなり綺麗に整理された構造になっていて、一度改札をでても乗り換えがかなり便利です。

 

新幹線ホームをガラス越しに見下ろせるところには、駅員さん達の遊び心あふれるペーパークラフトやブラックボードが置かれていました。

 

コンコースもお洒落な空間なので、非常に居心地の良い場所です。

在来線改札内に入りました。

左側にあるのが在来線の改札口で、正面にあるのが新幹線との乗り換え改札口。

奥の在来線ホームに向かう導線が確保されています。

 

この駅を利用する方々の多くが利用する1,2番線ホームに降りてきました。

 

特に新函館北斗駅と函館駅を結ぶ、はこだてライナーの案内が目立ちます。

 

1番線は頭端式ホームになっていて、はこだてライナー専用です。

 

1,2番線ホームと新幹線11番線ホームは対面乗り換えができます。

 

このように乗換改札が設置されていて、東京方面のホームと平面になっています。

これは特に荷物が増える帰り、東京方面への乗り換えが楽になるよう優先させたためです。

 

乗り換え改札の横、新幹線11番線ホームと在来線2番線ホームにはキヨスクがあります。

 

JR北海道のキヨスクが減少傾向の中、ホーム上にキヨスクがあるのはかなり珍しいです。

新幹線・在来線どちら側からでも買い物ができます。

 

2番線ホームには特急北斗を中心とした列車が停車します。



こちらは3,4番線。

このホームはやや狭くなっていますが、一部は札幌方面の特急北斗も停まります。



1番線には函館駅から来ている、はこだてライナーが停車中。

『この列車は函館線・快速はこだてライナー函館行きです。』というワンマン列車の自動放送が流れています。

冗談抜きでこの放送の音しか聞こえず、他に聞こえるのは山からこだまする自動放送だけです。



さて、それでは本題の駅舎の方へ向かいましょう。

南口の駅舎は非常に大きく、シックな黒の壁面のほとんどはガラス張りになっています。

コンセプトは『自然とともに呼吸するモダンで温かみのある駅』確かに確かに外観はモダンを感じさせるデザインです。

自然の温かみというのは恐らく内装に現れています。

駅舎外からも見られた白い枝分かれした柱はトラピスト修道院のポプラ並木を表し、この辺りで算出された杉材が使用されています。

 

近くには『ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗』のホテルを主体とした『ほっくる』が建っていました。



1階部分に入っているのはコンビニエンスストアのハマナスクラブ。

セイコーマート系列の物流などを担うセイコーフレッシュフーズが運営します。

 

他にもいくつかお店が入っているそうで、日帰り温泉もあるようです。

 

新幹線のホテルとしてお馴染みの東横インもありました。

 

また、新函館北斗駅から車で観光する人向けに、トヨタレンタカー、タジマレンタルステーション、日産レンタカー。

 

他にもジャパンレンタカー、タイムズがあって、ここから他の場所へ移動する人の需要を支えています。

 

1階には市民交流スペースである『ほっとギャラリー』。市名にちなんだ北斗の拳の銅像も置かれているそうです。

 

2階にあるのは北斗市観光案内所と軽食を楽しめる『よんいちガーデン』。ここで下車する観光客が寄りやすい所に位置します。

 

しかしオシャレな駅弁を販売していた『よんいちガーデン』は2月20日に閉店。新型ウイルスの影響は非常に大きいです。

 

さて、ここまで紹介したのは新幹線開業でかなり整備された南口。

 

ロータリーの周りにホテルやレンタカー屋さんが立ち並んでいたのはご紹介したとおりです。

 

続いては反対側の北口へ行ってみましょう。



北口の駅舎はこちら。

エスカレーターと階段で降り、仮想部分に待合スペースがあります。

一般的な橋上駅舎と同じくらいの規模で、エレベーターなども設置されており本来なら十分立派な駅舎のはず。

しかし、新幹線の駅であり反対側の開発度合いがかなりなされていたがために、こちら側があまり立派ではなく見えてしまうのです。

 

駅舎規模の小ささにも少々驚きましたが、本当にびっくりするのは北口の駅前の景色。

地域住民のためのロータリーだけが整備されているだけで、田んぼと数軒の住宅、遠くには山々が見えます。

 

また、写真右の少しだけ映したところには一軒家が建ったまま。

通常このような駅ができる場合、立ち退きをお願いして開発していくことが多いのですが、こちらはそのような必要が無かったのです。

 

新幹線全列車停車駅から徒歩1分という好立地に一軒家が建ったままというのは不思議な感覚です。

 

開業当時これから発展していくと言われていた北口駅前ですが、5年近くたった今でもほとんど変わっていません。

しかし新たな開発を怠っているわけでは無く、将来を考えたら間違ったことはしていないように思います。

 

2030年に北海道新幹線が札幌駅まで開業したら、新函館北斗駅の役割は函館方面への乗り換えが殆どになります。

終着駅である今大規模な開発をしたとしても、途中駅となった頃には維持管理など苦労することが目に見えます。

 

乗り換えのための駅という色が非常に濃い新函館北斗駅。

ホテル数軒と主要なレンタカー屋さん、いくつかのお店がある今くらいの規模がベストであると思います。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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