中部 私鉄 近畿 JR

【グリーン席消滅】特急ワイドビュー南紀グリーン席に乗車【南紀2】

2020年10月31日

前の記事
中心地が分散する鈴鹿市の大きな駅を色々めぐってきた【南紀1】

  三重県で一番大きな街は四日市市。 そして県庁所在地の津市、それに続くのが鈴鹿市です。   鈴鹿サーキットがあってモータースポーツの聖地と呼ばれる鈴鹿市は、様々な街が分散していま ...

続きを見る

 

2020年9月16日、JR東海は特急ワイドビュー南紀の編成両数を変更すると発表しました。
これまでは4~6両編成だったのですが、2~6両に変更。閑散期の旅客需要に合わせることになります。

この対応は新型コロナの影響とされることがありますが、根本的には近年(コロナ禍以前から)の利用状況を踏まえたとのことです。

 

編成の変更によって南紀のグリーン車の設定は終了。11月1日以降は普通車指定席/自由席からなる2~6両編成へと変わります。

 

今後は『ひだ』『南紀』へ新型のHC85が投入される予定であるため、キハ85系の南紀グリーン車が戻ってくることは無いでしょう。

今回は本日10/31で終了となる特急ワイドビュー南紀のグリーン席をご紹介します。

やってきましたのは伊勢鉄道線 鈴鹿駅です。
JR東海の駅ではありませんが、ワイドビュー南紀は伊勢鉄道線を通り、鈴鹿駅からも乗車できます。

 

ホーム上に特急の停車位置案内は一切ありませんでした。

 

が、掲示板に小さく案内されています。この貼り紙も今後変わるのでしょうね。

 

特急ワイドビュー南紀がやってきました。
グリーン車のある2号車へ乗り込みます。

 

1号車よりの扉から入ると指定席になっています。2号車の中央にある扉の向こうがグリーン車です。

 

それでは入っていきましょう。

 

こちらがグリーン車の座席。
指定席との違いはそれほど分からないというのが正直なところでした。

 

それでも立派なフットレストがあるので、この点で違いは表れています。

 

また、ものすごく深く倒れるリクライニングもグリーン車の特徴です。
パノラマグリーン車のシートピッチ1250mmには及ばないものの、1160mmのシートピッチは十分な快適性を保ちます。

 

カーテンが2枚になっていて、平成初期らしさが感じられました。

 

グリーン車内の電光掲示板は指定席になっていました。
LEDだったらグリーンって出せる気がするんですけどね(笑)

グリーン車側のデッキへやってきました。

丸い窓の扉の上には昔ながらのグリーン車のマークが付けられており、JR初期の面影があります。

 

南紀の2号車は先ほどの通り指定席とグリーン席が半々なので、『キロハ』となっています。
キ…汽動車
ロ…二等車(グリーン席)
ハ…三等車(普通席)

 

このような半室グリーンの車両はワイドビューひだでも用いられているため、今後も乗車はできます。

 

グリーン車から眺める四日市の貨物たちを見られるのも最後です。
車内を映しながら、三重県らしい車窓を撮っていきます。



桑名駅に入線。

8月に橋上化された桑名駅に南紀のグリーン車が入ったのはたった2ヶ月でした。

新駅舎・橋上化によってイメージが一新した桑名駅【桑名駅前編】

JR関西線で先日橋上駅に生まれ変わった、桑名駅へ来ました。   かつてはかなり古かった桑名駅ですが、ものすごく綺麗に整備され、様々なアイデアが詰まった駅へと変貌しました。 ここは近鉄、JRを ...

続きを見る

 

『ワイドビュー』南紀の名の通り、大きな窓からは木曽三川の景色を楽しめます。

 

大きな川にかけられたトラス橋の上、大きな音を立てながら走っていました。

 

名古屋の都市部へ入ると、ワイドビューチャイムから始まる放送が流れます。

 

終点、名古屋に到着です。

 

四つ葉マークが付いている南紀グリーン車。
右側には車内と同じく指定席とされていました。

 

一方で名古屋駅のドア位置に設置された掲示にはきちんと指定席とグリーン席両方の案内がなされていました。

 

もうこのような表示を見られることは無いのでしょうか…?

 

ホーム反対側へやってきました。
反射で分かりづらいですが、車両の途中で左側のグリーン席と右奥の普通席がドアで分けられています。

 

需要減による南紀のグリーン車廃止は残念ではありますが、今後は紀伊の観光が人気になってもらえたらと思います。
HC85のデビュー後にグリーン車が入るのかは分かりませんが、紀伊半島の海の景色を見ながらより快適に過ごせる列車が走ってくれると嬉しいですね。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次の記事
【本当に政治駅?】東海道新幹線 岐阜羽島駅に行ってきた【南紀3】

  その後、名古屋駅の新幹線ホームへやってきています。   ここから新大阪方面のひかりに乗車します。 名古屋〜新大阪間で豊橋または小田原にしか停車しない速達タイプのひかりは、名古屋 ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-中部, 私鉄, 近畿, JR
-

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.