中心地が分散する鈴鹿市の大きな駅を色々めぐってきた【南紀1】
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2020年9月16日、JR東海は特急ワイドビュー南紀の編成両数を変更すると発表しました。
これまでは4~6両編成だったのですが、2~6両に変更。閑散期の旅客需要に合わせることになります。
この対応は新型コロナの影響とされることがありますが、根本的には近年(コロナ禍以前から)の利用状況を踏まえたとのことです。
編成の変更によって南紀のグリーン車の設定は終了。11月1日以降は普通車指定席/自由席からなる2~6両編成へと変わります。
今後は『ひだ』『南紀』へ新型のHC85が投入される予定であるため、キハ85系の南紀グリーン車が戻ってくることは無いでしょう。
今回は本日10/31で終了となる特急ワイドビュー南紀のグリーン席をご紹介します。
やってきましたのは伊勢鉄道線 鈴鹿駅です。
JR東海の駅ではありませんが、ワイドビュー南紀は伊勢鉄道線を通り、鈴鹿駅からも乗車できます。
ホーム上に特急の停車位置案内は一切ありませんでした。
が、掲示板に小さく案内されています。この貼り紙も今後変わるのでしょうね。
特急ワイドビュー南紀がやってきました。
グリーン車のある2号車へ乗り込みます。
1号車よりの扉から入ると指定席になっています。2号車の中央にある扉の向こうがグリーン車です。
それでは入っていきましょう。
こちらがグリーン車の座席。
指定席との違いはそれほど分からないというのが正直なところでした。
それでも立派なフットレストがあるので、この点で違いは表れています。
また、ものすごく深く倒れるリクライニングもグリーン車の特徴です。
パノラマグリーン車のシートピッチ1250mmには及ばないものの、1160mmのシートピッチは十分な快適性を保ちます。
カーテンが2枚になっていて、平成初期らしさが感じられました。
グリーン車内の電光掲示板は指定席になっていました。
LEDだったらグリーンって出せる気がするんですけどね(笑)
グリーン車側のデッキへやってきました。
丸い窓の扉の上には昔ながらのグリーン車のマークが付けられており、JR初期の面影があります。
南紀の2号車は先ほどの通り指定席とグリーン席が半々なので、『キロハ』となっています。
キ…汽動車
ロ…二等車(グリーン席)
ハ…三等車(普通席)
このような半室グリーンの車両はワイドビューひだでも用いられているため、今後も乗車はできます。
グリーン車から眺める四日市の貨物たちを見られるのも最後です。
車内を映しながら、三重県らしい車窓を撮っていきます。
桑名駅に入線。
8月に橋上化された桑名駅に南紀のグリーン車が入ったのはたった2ヶ月でした。
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『ワイドビュー』南紀の名の通り、大きな窓からは木曽三川の景色を楽しめます。
大きな川にかけられたトラス橋の上、大きな音を立てながら走っていました。
名古屋の都市部へ入ると、ワイドビューチャイムから始まる放送が流れます。
終点、名古屋に到着です。
四つ葉マークが付いている南紀グリーン車。
右側には車内と同じく指定席とされていました。
一方で名古屋駅のドア位置に設置された掲示にはきちんと指定席とグリーン席両方の案内がなされていました。
もうこのような表示を見られることは無いのでしょうか…?
ホーム反対側へやってきました。
反射で分かりづらいですが、車両の途中で左側のグリーン席と右奥の普通席がドアで分けられています。
需要減による南紀のグリーン車廃止は残念ではありますが、今後は紀伊の観光が人気になってもらえたらと思います。
HC85のデビュー後にグリーン車が入るのかは分かりませんが、紀伊半島の海の景色を見ながらより快適に過ごせる列車が走ってくれると嬉しいですね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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