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今回のルート
備中神代〜鳥取
芸備線の普通列車新見行きに乗車し、路線の終点となる備中神代駅に到着しました。
ルート上はここから伯備線で北上するのですが、一駅先に面白い駅があるみたいなので、行ってみます。
その駅とは、布原駅です。
特急やくもが行き交う伯備線、その途中にある秘境駅になっています。
1556 布原駅 着
長い鉄橋を渡りまして、布原駅に到着。
多くの鉄道ファンが乗っていましたが、降りたのは僕一人です。
1両のディーゼル車を見送りまして、秘境駅には静かな空気がやって来ました。
そしてこの駅はただの秘境駅で済まされるのではなく、一風違った面白ポイントがあるのです。
布原駅は1936年、布原信号場として設置されました。
1987年の国鉄民営化とともに駅に昇格したことで、現在まで至ります。
そのためホームの下にはコンクリート製の小さな階段がついた島があり、最低限の設備だったことが分かります。
ホームが互い違いになっているのも、通票を受け渡していた頃の名残です。
プラットホームには分厚い苔が生えており、自然のカーペットが足を包み込みます。
更に秘境駅おなじみ駅ノートも設置されていました。
蓋に大量の雨水が溜まっていたので、開けるのはやめておきましたが…。
伯備線なので特急やくもが颯爽と駆け抜けていきました。もちろんですが、特急列車は止まりません。
しばらくすると乗ってきた芸備線の列車が新見駅で折り返し、東城行きとしてやって来ました。
扉も開いておりまして、乗車することもできます。
新見〜備中神代の間にある駅なので、伯備線も芸備線も停まるはず。
秘境駅の割にはかなり優遇されている…そう思ってしまいます。
しかし、そんな幻想はすぐ打ち破られます。
先程の芸備線普通列車に続きまして、伯備線の普通列車がやって来ました。
しかし、所定の位置に列車が停まっても、中々ドアが開く気配がありません。
そうか、押しボタン式だから!と思っても、押しボタンは光っていないので、開けられません。
ここで停車しているのは特急やくもとの行き違いのため。
そして列車は結局扉を開けることはなく、出発して行ってしまいました。
そう、この駅は確かに伯備線の駅なのですが、伯備線の列車には乗車できないのです。
停車するのは新見駅まで直通する芸備線の列車1日5往復だけ。そのため時刻表の案内も芸備線となっています。
さらに、伯備線は備中神代駅から分岐しているということになっています。
その理由は、この駅に伯備線の列車を停めるほどの需要が無いから。駅周辺には4,5軒の民家がありますが、2020年度の1日あたり乗車人数は0人です。
いくら恵まれた環境にあったとしても、身の丈に合った列車にしか救われないのです。
ここで読者さんが会いに来てくださり、軽トラックで隣の駅まで送っていただけることに。
くねくねした細い山道の中を登っていきます。
途中、布原駅あたりを見下ろすことができまして、これだけ登ってきたことが分かります。
芸備線の終着駅であり、伯備線と乗換えられる備中神代駅に戻って来ました。
路線としては『芸備線の新見方面』は存在しないはずですが、運行系統上として時刻表が掲げられています。
駅構造は2面3線。
路線の分岐駅ですから、ある程度の規模です。
しかし駅舎は2001年に解体されてしまい、駅舎らしき屋根の枠と待合室だけが残されています。
特急やくもがPC枕木の高規格な線路を駆け抜けていきました。
再び軽トラックで新見駅まで送っていただきました。
2日前にも津山駅から新見駅がルート上になっていましたが、戻ってきたことになります。
運賃表では路線所属を重要視するためか、布原駅も伯備線の駅でした。
それでは新見〜備中神代の切符を買い足しまして、ルートに復帰します。
1841 新見駅 発
いくらなんでものっぺりしすぎた顔。これで伯備線を北上します。
今回お会いした読者さんは、WEST EXPRESS 銀河山陰ルートで、生山駅にてトマトジュースの販売など行っている方でした。
差し入れとしておはぎとトマト甘酒をいただき、とても美味しかったのを覚えています。
鳥取県に入りまして、根雨駅で特急やくもに追い抜かれました。
更に、江尾駅では寝台特急サンライズ出雲号と行き違います。
2047 伯耆大山駅 着
伯備線と山陰本線との乗換駅です。
ここには貨物駅が併設されておりまして、伯備線から来た貨物列車が停まっているのを見られました。
大山は中国地方最高峰の山で、鳥取県の自然を代表します。
サントリーの天然水も、西日本では奥大山の天然水です。
2126 伯耆大山駅 発
ここからはコナン列車、2時間ほど鳥取駅まで乗車します。
途中でスマホの充電が切れてしまいましたので、このあたりで。鳥取の快活CLUBにておやすみなさい…。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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