2024年春、北陸新幹線は金沢から敦賀まで延伸します。
途中駅のほぼ全てが既存駅ですが、途中の越前市大屋町に唯一の新幹線単独駅が設置されます。
これまで駅名がなかなか決まっておらず、仮称の駅名として南越(なんえつ)駅と呼ばれていました。
そんな中、本日その駅名が『越前たけふ』駅に正式決定したのです。
南越駅の駅名について、2020年7月21日には第3回北陸新幹線新駅駅名候補選定委員会で6つの候補に絞られていました。
その結果最終的に残ったのが、
新武生
越前武生(越前たけふ)
越前市
南越たけふ(南越武生)
越前
越前国府
です。
南越駅は上越などと混同しやすいという理由から、既にこの時点で候補から無くなっていました。
また、同年6月から1か月間駅名に関する意見箱を丹南5市庁に設置するほかインターネットで受け付けており、3分の1以上が越前武生(越前たけふ)に肯定的意見を投じていました。
一方で越前たけふ駅から3km、北陸本線武生駅のすぐ近くには同名の駅名、福井鉄道福武線『越前武生』駅があります。
これについて福鉄は、駅名変更に必要な費用を越前市が負担することを条件に、駅名候補に加えることを認めています。
そのため現在の越前武生駅は駅名が変更されることがほぼ確定しているでしょう。
越前武生駅は武生市が越前市に改称されることに伴って、2010年に駅名が変わりました。
改称前の駅名は『武生新』駅でしたが、新幹線と少々混同しやすいところです。
以上のことを考えると、越前たけふ駅の『たけふ』がひらがなになったのは、福井鉄道に配慮して、というのはあまり関係ないでしょう。
それよりも越前市となり、地名が徐々に消えていってしまう武生。その名前をひらがなで目立たせることで、全国的に武生を知ってもらおうという狙いが大きいのではないかと思います。
新幹線の駅名は非常に大きな影響を及ぼします。
越前たけふ駅の決定を祝福するとともに、福井鉄道 越前武生駅がどうなるのか、注目していきたいです。
2021年12月24日、福井鉄道は改称駅名を『たけふ新』駅に決定しました。
2010年まで『武生新』だったため、元に戻った形になります。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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