北海道 JR

【電気式気動車】新型車両H100形(DECMO)で山線の静かな峠越え

2020年12月3日

 

今日は長万部駅から"山線"と呼ばれる函館本線に乗ります。
これまで函館本線ではキハ40系が走っていたのですが、新型車両H100系が導入されました。

 

そのH100系がこちら。
JR東日本の新潟支社管内で走るGV-E400系の技術を使い、極寒地の北海道用に仕様変更がされています。

 

黒色を基調とした前面に描かれているのはJR北海道のコーポレートカラーであるもえぎ色と警戒色の黄色です。

 

愛称は"DECMO"。
"Diesel Electric Car with MOtors"から名付けられました。

それでは車内へ入っていきます。

座ってみて最初に思ったのは足元が広いということ。旅行用の大きなかばんを足の先に置いても、前に座ることができます。
キハ40だと足元が埋まってしまうので、対面には座れないんですよね。

 

長万部駅を発車。ドアチャイムがJR東日本と同じになっています。

 

窓は新車ということもあって相当綺麗になっており、景色なども見やすいことでしょう。
その代わり基本的に窓は開かないようになっています。

 

一部の区画には上部分だけ開けられるので換気だけは可能です。

 

停車するときの放送がこちら。

 

黒松内駅で高校生を中心とした数名が下車し、乗客は僕の他は2人になりました。

人が少なくなったところで車内を見ていきます。

座席は端の方にロングシート、中央部分に1+2のボックスシートの構造です。

 

キハ40には乗降時に外気が入ってこないようにデッキがあるのですが、この列車にはありません。
これはボタンによる半自動式に切り替えられたことや、空調設備の向上が理由かと思われます。



倶知安駅でしばらく停車。

うっすらと雪の積もる駅に停車するH100系。雪景色にも似合うデザインの車体です。

 

倶知安駅には高校生ばかりがいて、お迎えの車がロータリーに出入りします。北海道のローカル線を支えているのは高校生と言っても過言ではありません。

 

倶知安駅では2種類の記念入場券を購入。
手前のほうがキハ40、奥はキハ150系です。

 

倶知安駅でボックスが全部埋まる程度になりました。
長万部から倶知安を越えて乗車する人はいないようです。



H100系は電気式気動車(ディーゼル・エレクトリック車)と呼ばれるもので、ディーゼルを使って電気を作り、モーターを動かしています。

そのため峠のような坂道を走っても、エンジンの回転数は基本的に同じなので、音はあまり変化ありません。
変わるのは発電量だけなので電車のようにモーターの音が強くなったり弱くなったりするだけです。

最後にお手洗いを見ていきましょう。

中へ入るとものすごく長細い形をしていました。
車椅子の方のためにバリアフリー対応になっているのでしょう。

 

手を洗うところも車椅子の方のために、かなり低くなっています。正直洗いにくいですが、多くの人が使いやすくするためです。

 

終点の小樽駅に到着しました。古くから使い続けられていたキハ40系に代わり、今後道内各地の普通列車となる予定のH100系。
ローカル線の旅がより快適に楽しめることが期待できます。一方でキハ40による風情ある旅も今のうちにたくさんしておきたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-北海道, JR
-

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.