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今回乗車するのはこちらの快速みえ10号です。
快速みえは桑名から名古屋まで最速で19分。
しかし今回乗車する快速みえは何と32分もかかります。
それでは、なぜこれだけの差が生まれるのでしょうか…?
桑名駅を発車した快速みえは三重県から愛知県へ。
木曽三川のうち西の2本、揖斐川と長良川を渡ります。
駅舎の無い簡素な駅、長島駅を通過。
この駅には快速系の列車は止まらず、普通列車のみ停車します。
木曽川を渡り、三重県から愛知県へ入ります。
長島はこれらの川に挟まれたところにある土地で、水面より地面のほうが低い輪中と呼ばれる所です。
名鉄との乗換駅でもある弥富駅も通過。快速みえの威厳を保ちながら走り続けます。
ここで何故かスピードが落ちていき、永和駅で運転停車してしまいました。
関西線は単線のため、通過駅でも停車しなければならないのです。
向かい側からは同じ快速みえが通過していきました。
2分程度停車し、再び名古屋まで走っていきます。
と思いきや、再びお隣の蟹江駅で運転停車です。
今度は貨物列車が向かい側からやってきました。四日市の方へ向かい、中京の産業を支える重要な役割を果たしていきます。
土休日では来ない場合もあるみたいですが、それでも運転停車はするようです。
お次は春田駅。地元から駅設置の要請を受け続け、2001年に開業しました
この駅でも運転停車。快速みえと言えるのかという状態です。
今度はワンマン普通列車の行き違いでした。
次の駅は八田駅です。こちらでも当然のように運転停車します。もはや通過するほうが珍しいです。
八田駅で特急ワイドビュー南紀がやってきました。
八田駅周辺は2005年頃に高架化が完了しました。
その時に複線にすれば良かったのにと思ってしまいますが、これが複雑なところです。
踏切道解消のために行われる連続立体高架化工事の費用は道路財源持ち。
しかし、高架の際に複線にすることになれば、JR東海が費用を負担する部分が出てきます。
JRがお金をかけて複線化をしたところで、すぐ横を高速で走る近鉄に勝てるかというのは疑わしいため、複線化はしなかったのかなと思っています。
それにしてもこちらの快速みえ10号、桑名から名古屋までの途中駅6駅中4駅に運転停車するというおかしなことに。
特に永和駅から4駅連続の運転停車です。
ここまで来ると乗降できるよう、停車扱いにしてしまっても良い気がしますが、それを行うと停車パータンの複雑化を招いてしまいます。
さらに快速みえの11分前には普通列車が運行されているため、あまり意味が無いのです。
関西本線が単線であり、行き違いが盛んに行われるという特徴をよく表している列車でした。
通常の快速みえはきちんと速達性に長けた列車ですので、津や伊勢へ行かれる際にも利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。