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北陸新幹線敦賀延伸に伴い、0時〜6時に新幹線が運行できない都合上、新幹線へ接続できない特急しらさぎ65号が廃止されました。
その代わりにJR西日本が米原〜敦賀で設定したのが、米原駅22:48発の臨時快速敦賀行き。なんと米原〜敦賀ノンストップで運行します。
さらに敦賀駅では、北陸本線から転換された第三セクターハピラインふくいの最終列車、快速福井行きに接続します。
福井駅は0:01着で、大阪・名古屋両方面から東海道新幹線で米原へ行き、武生・鯖江・福井への最終列車となっています。
本当はその利便性についてご紹介しようと思ったのですが、関西における人身事故によって、最終のサンダーバード49号が遅れ。ハピラインふくいがそれに接続する形で遅れ、さらに普通列車としての運行に変更されました。
今回はイレギュラーなものになってしまいましたが、米原〜敦賀のノンストップ臨時快速と、福井着が深夜1時となったハピラインふくい最終列車の様子をお届けします。
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【名古屋・大阪→福井の終電】最終サンダーバード乗り遅れても大丈夫! 快速乗継ぎで帰れます[2024ダイヤ改正(11)]
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まずやってきたのは北陸本線の始発駅、米原駅です。
改札内コンコースでは駅員さんが、臨時快速の案内をしてくださっています。
敦賀駅までノンストップの快速と繰り返し周知なさっていました。
5・6番線ホームからは特急しらさぎ号が発車しており、長浜・敦賀・金沢方面と書かれています。
特急しらさぎ号は全て敦賀行きになりましたが、特に金沢方面が隠されることなく、JR九州スタイルです。
ホームへ降りますと、22:34米原駅着の特急しらさぎ64号が停車中でした。
この列車は折り返し敦賀行き特急ではなく、回送列車となります。
ダイヤ改正で特急しらさぎ号は全車指定席になりました。自由席だった6号車も指定席表示です。
この日は特急サンダーバード号が人身事故のため東海道本線が遅れており、6番線ホームには新快速電車が停車中。
そのため臨時快速敦賀行きも、入線自体遅れることになりました。
臨時快速敦賀行きとして、自動放送も流れています。
長浜方面より回送列車として入線、折り返し臨時敦賀行きとなります。
列車は4両編成での運行、普段の新快速電車等と同じ転換クロスシートの座席です。
行き先方向幕が快速ではなく、臨時というのがまた意外でした。
車内表示器でも、「臨時敦賀行き」「終点の敦賀まで止まりません」の案内に対応しています。
22:48 米原駅 発(6分遅れ)
少々遅れをもって、米原駅を出発しました。臨時快速敦賀行きと車掌さんによる肉声放送が流れます。
また、敦賀駅で2分接続のハピラインふくい快速福井行きと接続するか、調整中との放送がありました。
ノンストップ快速ということで、坂田駅、田村駅と次々通過。
一部特急しらさぎ号が停車する、長浜駅まで通過してしまいました。
ここで、ハピラインふくい快速列車に接続するとの放送が流れます。
続いて虎姫駅、河毛駅を通過しました。
さらに高月駅を通過、大阪の高槻じゃない方です。
列車は120km/hほどで走行しており、十分高速走行。列車通過時も基本的に速度を落としません。
木ノ本駅は一番外側の3番線を通過、内側の2番線が待避線になっています。
余呉駅を通過しますと、いよいよ滋賀県と福井県の境へ向かって山越えです。
進行方向左手からは、湖西線が近づいてきました。
大阪からの特急サンダーバード号は、あちらの高架線を通って敦賀駅へ至ります。
北陸本線と湖西線の分岐駅となる、近江塩津駅を通過しました。
列車はトンネルの連続区間へと入ります。
先日まで携帯の電波が通じなかったのですが、2024年3月14日より近江塩津〜新疋田・新疋田〜敦賀のトンネル区間でも、携帯電話通信サービスが始まりました。
北陸新幹線敦賀延伸と併せて、北陸〜大阪・名古屋の全区間で電波環境が整います。
トンネル内ではかなり音を立てており、走行音の迫力がまるで違います。
115km/hほどで直線を飛ばしていました。
運転台には列車情報が書かれていて、「臨時 敦賀」とされています。
トンネルを抜けて福井県に入り、新疋田駅を通過しました。
北陸本線の名前を冠していますが、北陸地方の駅は新疋田駅と敦賀駅だけです。
まもなく敦賀駅、3番線のりばに到着します。ハピラインふくい鉄道線の快速福井行きは、同じ3番線のりばから発車との案内がありました。
時刻表を確認すると、快速福井行きは5番のりばから発車と書かれていたので、遅れていなければ対面乗り換えできるようです。
隣接する留置線には、敦賀駅で運行を終えた特急しらさぎ681系電車が停車中。
23:20 敦賀駅 着(5分遅れ)
米原駅から32分ノンストップ、終点の敦賀駅に到着しました。
これまで3番線ホームは特急が使っていたため気にならなかったのですが、普通列車だとかなり段差があります。普通に転びそうになるので、注意が必要です。
今日に関しては、23:22発の快速福井行きは3番のりばからの発車。
到着した敦賀止まりの臨時快速が回送されるのを待ちます。
ホームの駅名標を見てみると、JR西日本仕様の敦賀駅駅名標には、ハピラインふくいのロゴが描かれていました。
また、これまで隠されていた新幹線やハピラインふくいの乗換案内も登場しています。
一方で、特急サンダーバード・しらさぎ号が発着するのは、新幹線ホーム真下の特急専用ホームに変更。
地上ホームの特急乗車位置などは、既に撤去されています。
しばらくすると5番のりばには、普通列車敦賀行きが到着。
なんと現在1編成しかない、ハピラインふくいデザインの車両でした。
入線すると同時に、3番のりばから臨時快速敦賀行きが回送されていきました。
ハピラインふくいデザイン車両には、本日運行開始を記念したヘッドマークが付いていました。
コーポレートカラーはピンクと緑で、JR西日本521系とは全く違った印象です。
程なくして米原方より、ハピラインふくい快速福井行きになる列車が入ってきました。
現在はJR西日本カラーですが、右側のハピライン色に変わっていく予定です。
快速福井行きの停車駅は、南条, 武生, 鯖江, 敦賀です。
ハピラインふくいでは上下9本快速が運行されており、途中停車駅は南条または今庄, 武生, 鯖江, 敦賀になっています。
ここで快速を示していた行き先方向幕が、回転し始めました。
しばらくすると放送にて案内、東海道本線で人身事故があった影響により、特急サンダーバード49号と接続するため、23:55ごろ発車とのこと。
また、快速福井行きは普通福井行きに変更して走ります。
サンダーバード49号は本来、22:37発普通芦原温泉行きに接続します。
しかし大幅な遅れにより接続しなかったため、この快速を普通にすることで、敦賀〜福井の普通列車しか停車しない駅でも、お客さんが降りられるようにします。
発車まで時間がありそうなので、まだ買えていなかったハピラインふくい区間のきっぷを購入。
最初に「ハピライン」を選択して、福井駅まで購入します。
ハピラインふくい線と書かれており、料金は1140円です。
JRの乗車券にハピラインふくい線を含められるのは、大阪駅や米原駅などが限界です。例えば名古屋駅から鯖江駅まで1枚の乗車券は買えないので、敦賀駅乗り換え時に敦賀駅〜鯖江駅のきっぷを買ったり、下車時に精算する必要があります。
今日発車する在来線の列車は、普通列車になった23:22発快速福井行きのみに。
そして驚くことに、21:42発つるぎ富山行きが表示されていました。
大阪から遅れている特急サンダーバード49号は、つるぎ48号富山行きに接続するため、新幹線はこれを待っているのです。
開業初日から本来新幹線が運行できない0時を過ぎての運行、富山駅到着は深夜1時頃で夜行新幹線になります。
ちょうど改札へ戻ってきたら、特急サンダーバード49号から乗り換えて来られるお客さんがいらっしゃいました。
この時点では座席は数区画空いていますが、今日に限ってはサンダーバード号からの接続で混雑することに。
米原から福井への需要はご覧の通りぐらいのようです。
23:22 敦賀駅 発(40分遅れ)
敦賀駅を出発できたのは日付を超えて、0:02。本来なら福井駅に到着している時間です。
北陸トンネルへ入った頃、福井駅より先の芦原温泉駅まで各駅へ向かう人は車掌に申し出るよう、案内がありました。
サンダーバード49号からは普通芦原温泉行きに接続していたはずなので、福井駅より先へ行きたかった人もいるかもしれません。
トンネルを出て最初の停車駅、南今庄駅です。
ハピラインふくいのピンク色駅名標へ取り替えられているのが分かります。
続いて今庄駅に到着。ハピラインふくいの快速は、南条駅と今庄駅についてはどちらか一方に停車します。
23:22発の快速福井行きは南条駅に停車するため、本来は今庄駅を通過します。
この列車は普通に変わったので各駅停車、湯尾駅にも停まります。
次の南条駅は、元々快速としても停車していたはずの駅。
南越前町の中心部に一番近い駅になっています。
新北陸トンネルを抜けてきた。北陸新幹線の高架下をくぐりました。
サンダーバード49号と接続待ちをしたつるぎ48号富山行きは、0時ごろに敦賀駅を出発したみたいです。
こちら王子保駅〜武生駅の間には、新駅「しきぶ駅」を2025年春に開業予定となっています。
かつて特急サンダーバード号が停車していた、武生駅に到着です。
ホーム上は既に暗くなっていましたが、やはりこちらで下車される方は大勢いらっしゃいます。
次の鯖江駅でも武生駅と同じくらい、20人以上のお客さんが降りて行かれます。
本来サンダーバード49号から接続するのはこの快速ではありませんでしたが、大阪から武生・鯖江の移動需要の高さを再認識させられました。
鯖江駅は0:37の出発。普通列車と快速列車の間では所要時間が10分くらい変わります。そのためこの先でも、遅れがやや伸びると思われます。
鯖江駅を発車すると、数区画座席が空く程度に。
ここで福井駅から芦原温泉方面の各駅へ向かう方について、タクシー代行を手配したとの案内がありました。
福井駅の先には県内二番目の都市である坂井市の中心駅、丸岡駅があるので、こちらが目的地の方が4,5人ほどいらっしゃったようです。
市内中心部に近い北鯖江駅でも5人ほど降りられており、普通列車にした意味が十分にあったと思われます。
福井市内に入りまして、大土呂駅に到着しました。
かつては中線のある2面3線の駅だったのですが、前日まで特急街道だった一方で撤去されて2面2線構造でした。
車内にある路線図も交換されまして、ハピラインふくいとIRいしかわ鉄道に。
JR越美北線が分岐する、越前花堂駅を発車しました。JR越美北線は全列車、ハピラインふくいに乗り入れて福井駅から発着します。
朝夕に特急ダイナスターとして運行される特急車両が夜を明かしていた車両基地も、JRはキハ120だけに。
そしていよいよ高架線を登って新幹線ホームが見えてきました。
在来線ホームからは長編成の特急列車がいなくなり、ホーム端は駅名標や広告が真っ白に。
翌日の運用に備える521系電車をお隣に見つつ、終点の福井駅に到着です。
0:01 福井駅 着(50分おくれ)
深夜1時を前にして、普通列車として福井駅に到着しました。
駅名標もしっかり交換され、ハピラインふくいのピンク色へ。
特急街道の北陸本線から、地域輸送に集中したハピラインふくいに生まれ変わりました。
一般のお客さんにとって開業初日に、大阪駅などから福井駅までハピラインふくい経由の乗車券を買うのは非常に難しいこと。鉄道ファンでも結構ハードルの高い内容だと思います。
今日はサンダーバード号遅れというイレギュラーがありましたが、有人改札には精算のため、長蛇の列ができていました。
それにしても、福井駅から完全に特急列車が無くなってしまったのだなと実感させられます。
ちなみに5:49始発の敦賀行きは快速で、臨時快速敦賀発米原行きに接続。東海道新幹線に乗り換えることで、始発つるぎ1号+サンダーバード2号より早く大阪駅に着けます。
運賃表もハピラインふくいのピンク色へ交換。JR西日本が全部グレーに変わっていました。
今日は普通列車になってしまったので、臨時快速+ハピライン快速の乗り継ぎは実用的なものとして、またご紹介できたらと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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