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おはようライナーで相鉄・JR直通線 スーパービュー踊り子車両の前面展望

2020年3月7日

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スーパービュー踊り子の車両で行く、おはようライナー新宿26号からの東海道貨物線 前面展望【前編】

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列車は羽沢横浜国大駅の近くの貨物駅、横浜羽沢駅の方へ迂回していきます。

 

列車はずっとトンネルの中を走っていきます。

実際にはトンネルだけではなく地上を走っている部分もあるのですが、囲いがされています。

それは、貨物線の走る地域には旅客駅が無いため恩恵をもたらさないのに、騒音を撒き散らす貨物だけ走っていては迷惑なだけだからです。

 

しばらくすると外の光が差し込んできました。

 

線路がたくさん分岐しています、ここが横浜羽沢駅です。

 

左手には昨年11月開業しました相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅が見えます。その線路の合流地点についてはこの先でご覧になれます。

 

右手には屋根のあるホームが見えてきました。

横浜羽沢駅では荷物列車の到着地として利用されて来て、かつてはこのホームでその取り扱いをしていました。

現在はこのホームではなくもう少し奥のコンテナを扱っている所で行われているようです。

 

横浜羽沢駅を過ぎるとすぐに左側から線路が合流してきました。こちらが羽沢横浜国大駅を通って渋谷方面へ抜ける、相鉄・JR直通線です。ここまでは東海道貨物線でしたが、ここからは旅客線となります。

 

東海道貨物線は旅客輸送のために違う線路へ追いやられていった歴史があります。

東海道線の敷設当時、旅客も貨物も東海道線を使用していましたが、旅客輸送の増大により、並走する形で貨物線を作りました。ところが、その貨物線は横須賀線として旅客列車が走るようになりました。

 

今度は東海道線横須賀線とは全く違うルートの東海道貨物線を作ったと思ったら、また新たな相鉄・JR直通線が走ることとなったのです。

もしかしたら東海道貨物線はまた新たなルートを掘ることになるかもしれません。

しかし、貨物が追いやられなければいけないほどに首都圏の通勤需要は大きいのです。

 

そして長かったトンネルを抜け、いよいよ東京都内へ向かっていきます。


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トンネルに入る前は横須賀線の左側を走っていましたが、今度は左側から横須賀線東海道線、そして相鉄・JR直通線の順になっています。

 

しばらく進むと鶴見線の高架の下を通り、鶴見駅を通過します。鶴見駅は東海道線横須賀線、貨物線などたくさんの線路が集合するところです。

 

そしてこの鶴見川を渡りますと、再び相鉄・JR直通線東海道線と違うところを走ります。

 

左奥で地上を走っている東海道線は右にカーブしていき、相鉄・JR直通線はその上を通って左側にカーブしていきます。これから向かいますのは新川崎駅方面です。

 

Google map より

相鉄・JR直通線(白)が東海道線の上を通った後も、横須賀線が並走しています。これは横須賀線も昔貨物線だったからです。

そのためかつて貨物の拠点であった新鶴見操車場へ向かう必要がありました。つまり、現在の相鉄・JR直通線と目指すべき場所は一緒だったため、並走しているのです。

 

横須賀線相鉄・JR直通線を越えて右へ移りました。

 

向こうから相鉄直通、埼京線の列車がやって来ました。

画面中央部分に線路が接続されているのが見えるかと思いますが、こちらは尻手短絡線です。新鶴見信号場と尻手駅を結びます。

 

そして、新鶴見信号場にあります新鶴見機関区が見えてきました。

ここでは貨物の取り扱いをするのではなく荷物を積み替えたり、機関車を置いておいたりします。

 

大変広い新鶴見信号場の最西部には横須賀線の新川崎駅があります。しかし、相鉄・JR直通線にはホームがありませんので停車はできず、次に停車できるのは武蔵小杉駅です。

 

右隣にあった線路が地下に潜っていきますが、こちらは武蔵野線です。鶴見駅から府中本町駅の武蔵野南線と呼ばれている線路で、普段は貨物列車しか走っていません。

 

これまで相鉄・JR直通線を走っていましたが、ここからは横須賀線に入ります。

 

武蔵小杉駅では大量のお客さんがホームで待っています。タワーマンションが立ち並んだことによって武蔵小杉駅はご覧のような混雑を呈することとなりました。

 

武蔵小杉駅を過ぎるとすぐ左側を東海道新幹線が走ります。中には遠くからの通勤客の方もいらっしゃることでしょう。

 

西大井駅が近づくと横須賀線東海道新幹線の高架下を通ります。

前から来ました列車は湘南新宿ラインの電車です。西大井までは湘南新宿ライン横須賀線は共用しています。

 

Google mapより

西大井の先、蛇窪信号場で湘南新宿ラインは右に、横須賀線は左に分岐します。(正確に言えば信号場は廃止、大崎駅の構内扱いなのですが、事実上信号場として見なされています)

ここからは湘南新宿ラインへ入ります。

 

列車は大崎駅を通過。今橋っている路線は湘南新宿ラインですが、正確には山手貨物線です。

旅客輸送でも、ひっぱくしている山手線を貨物列車が走ることは不可能ですので、山手貨物線を作ったのですが、現在では湘南新宿ラインが通っています。

東海道線横須賀線東海道貨物線のお話を前にしましたが、旅客列車が貨物線に割り込むということがここでも起きているのです。

 

Google mapより

五反田、目黒を過ぎると、右側にあった山手線が立体交差し、左側に移ってきます。現在では必要ないのですが、かつては貨物の積み荷のために必要でした。

 

Google mapより

その先には1988年までヱビスビールの工場がありました。線路の右側、煉瓦色の地面になっている辺りがそうです。直接貨物列車にビールを積むためには湘南新宿ラインを右側にする必要がありました。

ただ、このような都会に工場をおくことは時代に合わなくなり、恵比寿ガーデンプレイスとしてサッポロビールが保有しています。

 

しばらく列車は停車をしていませんでしたが、渋谷駅に到着。

渋谷駅の湘南新宿ラインのホームは山手線のホームと大きくずれています。

 

そのためホームが隣辺りの位置になるよう、工事の最中です。

 

列車はほどなくして新宿駅5番線に到着。

列車は折り返し、スーパービュー踊り子3号として発車することになります。

 

伊豆の観光用に作られたスーパービュー踊り子ですが、今回貨物線の歴史などを学ぶことができ、ある意味で良い観光ができました。

今後この区間を前面展望をすることは難しいかと思いますが、最後にこのような経験ができたことはとてもよかったと思います。

 

今回は前後編と、かなり長くなりましたが、ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

 

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