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【高山→大阪4時間16分】新型車両HC85でどう変わった?大阪ひだ36号乗車記[2023ダイヤ改正(16)]
ここは外国人にも人気の観光地、飛騨の小京都とされる高山です。 ここへのアクセスとして設定されているのが、特急ひだ号。名古屋〜高山〜富山を結んでおり、先日のダイヤ改正で新型車両HC85系に統一されました ...
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ここは京都駅の端っこに位置する嵯峨野線ホーム。列車を待っていると見慣れない車両がやって来ました。
それがこちら、223系2500番台。
これは大阪環状線から関西空港を結ぶ関空快速で使われている車両、そのイメージから関空快速223系と呼ばせてもらいます。
昨年のダイヤ改正から、関西空港線が分岐する日根野から京都の向日町へ転属してきており、どうなるのか少し注目されていたところ。2023年春のダイヤ改正から嵯峨野線と湖西線に入ることになりました。
ただ列車を走らせれば良いだけでなく、目に見えるところでも変化があります。どこに違いが生まれたのか注目してみましょう。
関空快速223系と言えば、青色と白色のグラデーション掛かった太い帯ですね。
これが京都駅に停まっているとは、かなりの違和感です。方向幕は「E快速」を表示しており、関西圏の路線記号や種別などは一通り入っているみたい。
関空快速はキャリーバックなど荷物が多いお客さんが乗るため、2+1の座席配列が特徴。これについては2+2に変更されることはありませんでした。
嵯峨野線はかなり混雑の激しい路線なので、この点は少しでもスペースが増えて良かったと思います。
それでは京都駅を出発します。
少し遅延気味で到着した、特急まいづる・はしだてに見送られます。
そして、貨物線で停まっていたのが関空特急はるか号。大阪環状線で運転見合わせ中でその影響を受けているのか、何故かここで足止めされていました。
この列車は快速のため、梅小路京都西駅を通過。
ここですれ違ったのが、関空快速223系とこれまでも走ってきた221系が連結した編成です。後ほど解説しますが、このように異なる車両を連結させるため、転属された223系に手が加えられています。
混雑していて撮影しづらいので、途中の二条駅で下車しました。この京都感溢れる大屋根の下、関空快速が停まっているのは本当に違和感です。
反対の京都行き普通列車も関空快速223系での運行。思ったよりも頻繁に来るんですね。
回送列車として通過したのが、関空快速223系と221系が連結した列車。おそらく梅小路京都西駅ですれ違った車両です。
これから空きそうな普通亀岡行きに、ちょうど関空快速223系が充当。
これに乗車しまして、どこが変化したのか細かいところを見ていきます。
まずは中間扉近くに設置されていた避難はしごですが、これが撤去されました。津波からの避難のために設けられたのですが、京都周辺の山間部なら必要ないと判断したのでしょう。
また、防犯カメラも新しいものが設置されています。
つり革にも注目してみると、かなりピカピカ。どうやら新しくされたみたいですね。
関空快速にはインバウンド観光客に向けて、車内Wi-Fiが設けられていました。
その白い箱は残っているのですが、転属に伴ってサービスは終了しています。おそらくそれについてのシールが貼ってあったと思うのですが、剥がした跡が残っていますね。
運転台への扉部分を挟んで右側にも、剥がした跡が分かります。
そして、221系と連結して運転できるよう、運転室には様々手を加えられた部分が。
まず運転台を見てみますと、「この編成は221系性能」というシールが大きく貼られています。
また、速度計には120km/hのところに赤いシールが貼ってあって、130km/hは出せないことが強調されていました。この列車は223系単体ではないんだぞ、と運転士さんも一目で分かります。
さらに、「補助椅子許可ボタン」も設置されました。
関空快速223系には補助椅子が無いのですが、221系には設置されています。混雑度合いに応じて連結した221系の補助椅子ロックを切り替えられるようにしたのですね。
このように細かなところで変更した後、新天地で活躍する関空快速223系。
明るい時なら保津峡を走ったり、湖西線なら琵琶湖沿いを走ったりと、もっと違和感を感じられるはずです。ぜひお越しの際はその点も楽しんでみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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