中部 私鉄

天竜浜名湖鉄道貸切列車 『みかんの忘年会』に参加してきた

2020年12月31日

 

今日は天竜浜名湖鉄道 掛川駅に来ています。

天浜線はかつての国鉄二俣線、新所原から掛川を結ぶ路線です。

 

しかし、今回乗車するのは普通の列車ではありません。普段から様々な企画をなさっている、みかんさんに招待されて団体貸切列車に乗ります。

 

この列車は宝くじ号と呼ばれていて、側面には日本宝くじ協会の文字が書かれています。
鉄道車両の宝くじ号は多くがイベント列車にもなる車両です。

 

天浜線の宝くじ号も同様で、転換クロスシートの間にはテーブルが置かれています。

 

この1両の貸し切りとなり、参加者は30名くらいです。

 

今回は掛川〜三ヶ日を往復、新所原までは行きませんが、ほとんど走破します。
もしかしたら三ヶ日みかんとみかんを掛けていたりして…(笑)

 

それではみかんの忘年会号、掛川駅を出発です!

最初は主催者のみかんさんによる挨拶で幕を開けます。

怪しげな箱を持っていますが、これもイベントのグッズです。他にも飲み物やお菓子など車内販売の用意までしていらっしゃいました。

 

続いては、がみさんによるご挨拶。やはり皆さんの注目となります。

最初は遠州森駅で待ち合わせです。

天竜浜名湖鉄道の各駅には、国の登録有形文化財に登録されているものがたくさんあります。

 

この遠州森駅もそんな駅のひとつです。駅本屋と上りプラットホームが登録されています。

 

車内ではすれ違った車両にチェックを入れていくビンゴ大会も開催されました。様々な車両がある天浜線ならではの企画ですね。

 

他にもくじ引きで選ばれた人による車内アナウンスも行われます。ランダムで流れるチャイムに合わせてアナウンスするという、当たらないかヒヤヒヤさせられるものです(笑)
それでも皆さんスムーズにアナウンスをなさっていました。

 

線内で最も大きな駅、天竜二俣駅に到着しました。
あらかじめ注文していたお弁当が積み込まれ、他の方もお弁当を買ったり、コンビニへ走ったりします。

 

天竜二俣駅の駅舎も登録有形文化財となっていて、古く、かつ大きな駅舎が残っているのはとても素晴らしいです。

 

駅の近くには寝台客車が残されています。幕は寝台特急あさかぜ下関行き、B寝台です。

 

これと連結しているのがキハ20系。国鉄二俣線を25年間走りました。

 

天竜二俣駅を出発してしばらくすると浜名湖が見えてきます。カモメがやってくる浜名湖佐久米駅も有名です。

 

あっという間に三ヶ日駅に到着しました。ドアは開かず折り返し、掛川方面へ戻ります。

 

浜名湖佐久米駅は新所原駅から30分ほど。冬になるとやってきて、餌を手に乗せていると沢山近づいてきます。

参考
カモメに囲まれる駅に行きました。[天竜浜名湖鉄道/浜名湖佐久米駅]

2018年3月12日、今日は新所原駅に来ています。   JRの新所原駅はちょうど南北自由通路が出来上がり、橋上駅舎になったところでした。 駅前はロータリーの工事の真っ最中です。   ...

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続いての休憩は金指駅です。この駅の上屋、プラットホームも登録有形文化財になっていて、やはり年季の入った木板の様子も雰囲気がありますね。

 

さらに駅近くにある高架貯水槽も登録されていて、鉄筋コンクリート造りです。



宝くじ号にはカラオケ設備もあります。

ここではYouTubeで歌を歌った様子を投稿した方々を初めとしてカラオケ大会が開催されました。

 

トップバッターはひろきさん。香水の替え歌、『ブルトレ』はYouTube、Twitterどちらでも大変な人気ぶりでした。

 

続いては鉄道博士さんによる『2億4千万の瞳』。山手線全駅で歌った動画は大変話題になりました。

 

更にこの1年で急激に知名度を上げた白衣さんも登場。YouTubeで鉄道の動画はもちろん、歌やヴィオラの演奏動画も上げていらっしゃいます。

 

その後も色んな方々による歌を聴けて、非常に盛り上がりました。



再び天竜二俣駅に戻って来ました。

駅にあるトロッコで遊ぶ大きなお友達、この駅では他の面白いイベントに参加します。

 

それが転車台体験ツアー、『洗って!回って!列車でGO』です。
列車に乗車して洗車と転車台で回転する様子を体験できます。

 

天竜二俣止まりのホンダラッピング車両に乗って、転車台に向かいます。ちなみにホンダの創業者、本田宗一郎さんは天竜区の二俣町のご出身です。

 

天浜線の車両はほとんどがラッピング車両になっていて、現在ではオリジナルのデザインがかなり少なくなってしまっているそうです。
そのため一番左と右に並んでいるのは比較的珍しくなっています。

 

車内清掃も終えたようなので、列車に乗り込みましょう。

 

列車に乗り込むと列車は洗車へ向かう線路へと入っていきます。

 

洗車は地下から水を組み上げて行うのですが、今回は水があまり出なかったようで、カラカラの状態でブラッシングされました(笑)

 

その後は転車台へと入り、ぐるーっと回ります。

もちろん普段はこんな動きをしないので新鮮で、本当に面白いと感じました。

 

列車を降りて今度は乗ってきた列車が転車台に乗る様子を見ます。



このような体験は団体列車に限らず一般の方でも体験可能です。

実際に乗る場合は予約が必要で、外から見るだけなら予約なしでも大丈夫。
天竜二俣駅に来たならやっぱりこの迫力ある光景を見ていただきたいです。

 

続いては車庫のに併設された天浜線の鉄道歴史館へ入ります。

 

最初に目に入ってくるのは加熱炉。
国鉄時代は蒸気機関車の部品などを自作していたそうで、この加熱炉で鉄を加熱、アンビルという金敷の上でそれを叩いて成形していたということです。

 

他にも国鉄時代に使われていた駅名標も展示されていました。

 

こちらは国鉄二俣線が民営化時に廃止され、天竜浜名湖鉄道として開業した当時のヘッドマークです。
二俣線さよなら列車や、天竜浜名湖鉄道開業記念として使用されました。

 

続いての部屋にはホーロー駅名標などが展示されています。
天浜線には現在でもホーローが残っていますが、佐久米(浜名湖佐久米)駅や浜松大学前(常葉大学前)駅などかつての駅名もありました。

 

中央には先程の転車台や天竜二俣駅の模型が展示されています。駅に比べて相当な広さがあるのだと感じられました。

 

続いてのお部屋には国鉄時代の遠江森(遠州森)駅の運賃表が展示されています。
国鉄の路線だけではなく名鉄名古屋本線への運賃まで書かれていたようです。

 

記念館を出て駅のプラットホームへ戻る途中にもノスタルジックな光景が広がっています。

 

かつての大浴場のところにはヘッドマークがたくさん並んでいて、レトロなデザインの時代が感じられました。

 

それでは再び団体列車に乗って掛川へ向かいます。

 

天竜二俣駅を発車するときには地元の子が手を振っていたり、駅でこの団体列車を発見した方が撮影していらっしゃいました。



続いて原谷駅に停車します。

この駅も駅本屋が有形文化財です。
このように登録されている駅舎はたくさんありますが、それぞれ様子が違っていました。

 

この駅ではWATER BOYS2の撮影が行われたこともあります。作品は全然知りませんが…。

 

撮影時は姫野駅として設定されて、当時の駅名標も展示されていました。

 

車内ではきっぷ風の記念乗車証が配布され、ブレザーさんが車内を回って検札スタンプが押していきます。こちらはオリジナルで作ったみたいです。

 

今回の団体列車は多くの動画投稿をなさっている方々などが集まり、車内でのイベントを含め非常に楽しいものなどになりました。
ずっと準備をしてくださった方々には頭が上がりません。

 

また、今回団体列車を走らせてもらった天竜浜名湖鉄道さんも大変面白い路線であると感じました。
これまでも乗ったことはありましたが、レトロな駅舎、転車台、駅内グルメなど沢山ある魅力を開拓していきたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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